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●完全版:8/7(月)◆「熱中症」で救急搬送される人たちは、水分を多く摂っている人が多いのに、なぜ倒れるのだろう。じつは
難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。
★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
しくお願いします。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆
ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!
★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★
2023年8月7日(月)号
No.4697
毎朝、早朝5時に、全世界に向けて2つの
配信スタンドから、合計約5200部を発行
(日曜のみ休刊)。
また毎夕5時に【夕方発・エシカル号外】も
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創刊日:2004/10/5
【注】まぐまぐ!から受信されると、
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ますが、当方とは無関係です。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆
『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著
者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配
信。食べものだけでなく、人としての生
きかたを考えます。なんともユーモラス
な文体が人気のようで……。
本日の「完全版」は、100%掲載です。
山田のすべてを、たっぷりと受け取っ
て下さい。
本日の「短縮版」は、かなり省略して
いますので、どうぞご了承下さい。
やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!
今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。
地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる
涙をストップさせたい。
空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。
そのために、「食べもの」が人を180
度変え、家族を変え、文明を変え、歴史
を変えてきた重い事実を、知ってほしい。
▼本日の目次▼
【1】
本日は、出来たてホヤホヤの「新作原稿」で
す。
後日、電子書籍「社会の裏側!」として公開
するつもりですが、いつになるかは未定です。
ただ、毎回、読者限定で、この欄で先行して
提供しています(「短縮版」は、前半だけ)。
(隔週月曜日に、この欄で、本邦初の原稿を
発表しています)
【2】
あなたやあなたの家族を命懸けで救う、
山田博士作品集
まだご覧になっていないかたのために、
先日の内容を、再度、案内しています。
◆ネイルサロンで、美容部員たちが 倒れ
る理由。 あなたのマニキュアの「3つの
問題点」を お教えしよう!
(男性諸君も、ぜひ見て下さい。そして、
身近の親しい女性たちに教えてあげて下
さい!)
いのち運転“即実践”マニュアル第24話
【今回は、期間限定ですが、「衝撃価格」
で、お譲りします】
関連写真→ https://bit.ly/3oUxpP8
==================
【1】今回のタイトル
「熱中症」で救急搬送される人たちは、水分
を多く摂っている人が多いのに、なぜ倒れる
のだろう。お釈迦さまでも知らない大切なこ
ととは……!
==================
(隔週月曜日に、この欄で、本邦初の原稿を
発表しています)
【目次(概略でもあります)】
★(第1章)
この女子生徒が、「熱中症」で亡くなった
事実を見て、ぼくは、非常に悲しくてやり
きれない気持ちで、この原稿を書いており
ます。じつは、「熱中症」で搬送される人
たちも、水分はちゃんと多めに摂っている
んですね。いったい、何が違うのか……
★(第2章)
ぼくたち人間は、わずか「37℃前後」という
きわめて狭い範囲の温度の中で、体の温度を
調節しながら生きている「恒温(こうおん)
動物」なんですね。ただ、こういう行為が、
体の中で「自然にできなくなる」と……これ
は怖(こわ)い。死に至ります……
★(第3章)
この「熱中症」対策には、下記のようなこ
とが必要条件です。ただの水分補給だけでは
ダメ。そのどれを抜いても、完全な「熱中症」
対策にはなり得ません。まず「アルブミン」
というタンパク質がありますが、じつは……
★
★
★
★(第1章)
この女子生徒が、「熱中症」で亡くなった
事実を見て、ぼくは、非常に悲しくてやり
きれない気持ちで、この原稿を書いており
ます。じつは、「熱中症」で搬送される人
たちも、水分はちゃんと多めに摂っている
んですね。いったい、何が違うのか……
この日も同じく、猛暑日でした……。
2023年7月28日。
山形県米沢市の国道脇の歩道で、近くの中
学校に通っている女子生徒が、ヘルメット
をつけたまま、意識不明の状態で自転車の
横で倒れているのが見つかったのです。
その日の米沢市の最高気温は、なんと35.6℃。
猛暑日を記録していたのですね。
すぐに病院に搬送されましたが、その後、
なんと、亡くなったと……。
本当ですか。
人生、まだ、わずか13年。
なんとも悲しくて、やりきれない事故でした。
この女子生徒は、朝の部活帰りだったと言
います。
★★★
「熱中症」で亡くなった女子生徒。
彼女は、その日の午前8時半から10時前
まで、部活動に参加していたようですね。
本当かどうか分かりませんが、その顧問の
教員に言わせると、約20分おきに水分補給
を指示し、活動中や活動前後も、生徒たち
の表情を見るなどして健康状態を確認して
いたとか。
そして当日は、さらに気温が上がることが予
想されたので、予定より1時間早く部活動を
終わらせたとか。
ぼくは思います。
昔とは異なり、猛暑が広がる全国各地で、
同様な事故がこれほども頻繁に起こって
いる現在、子どもたちの外部での「夏の
部活」は、全面的に禁止すべきです。
なぜ、「教育現場」から、そのような声が
一つも上がらないのか、それがぼくは不思
議です。
★★★
教員たちは、自分から責任を取るのは避け、
いつも、子どもたちに犠牲を追わせている。
違いますか。
もし、本当に生徒や児童の心や体を、常に
真剣に考えている勇気があるのなら、上司
や教育委員会などの顔色など、考えない
でしょう。
いまのような地球規模で気候が変わってし
まった現在、何も言わず、何の方策も考え
なかった「学校現場」の責任は非常に重い
と、ぼくは思います。
この「熱中症」の本当の原因と、その対策
は何なのか。
そういうことも考えず、先輩たちがしてき
たとおり、そして、過去の続きで、子ども
たちを「指導」していたのなら、その責任
は非常に重い。
教育委員会がどうの、上司がどうの……の
問題じゃないんですね。
子どもたちの「いのち」にかかわっている
わけです。
★★★
まあ、いまは教育の問題は、ここまでにし
ておきますが、この「熱中症」。
今回、言われていたように、「水分補給」
も、しっかりしていたとされているのに、
こうして、「若いいのち」が、無惨にも消
えてしまいました。
いったい、なにが間違っているのでしょう
か。
まず、現在の気候は、昔とはすっかり様相
が変わっています。
これは、科学的だけじゃなく、体感的にも
間違いありません。
ぼくの子どものころは、真夏に外へ出ると
き、誰も帽子や日傘などは準備していませ
んでしたしね。
うら若き女性たちも、そうでした。
★★★
ぼくたち「悪ガキども」も、誰からも「日
射病(当時はそう呼ばれていました)」の
心配もされず、ただただ真っ黒になって、
外を駆け回っていたものです。
当然、当時は、どの家にも、エアコンなん
ていう「ハイカラ(若い人には、この意味
が分からないだろうなあ。笑)」なものな
ど、ありません。
ぼくの実家でも、そんなものはなく、いつ
もガタゴトと鈍(にぶ)い音を立てて、首
を振ってくれていた●●があるだけでした
(ああ、あの音、懐かしいなあ)。(●●は、
下記の設問をご覧下さい)。
でも、その扇風機があるだけ、まだマシ。
団扇(うちわ)やセンスが、夏の涼(りょう)
を得る一番の手段だったのです。
おっと、それに、風鈴(ふうりん)の音と、
蚊取り線香の匂いと、スイカの甘い匂いと
……(まあ、これは余談です)。
★★★
そして、玄関前に、サッと水を撒(ま)け
ば、気温がスッと下がったようにも思え、
真夏でも、これでナントカ、老若男女たち
は、無事に過ごしていたモンでした。
いま、このカンカン照(で)りのコンクリ
ートの道に、水をサッと撒くようなことを
すれば、ムッとして、かえって蒸し暑さ
感じるかもしれない。
きっと、他人サマから叱られるかもしれま
せんよね(笑)。
いずれにしても、ヘルメットをつけたまま、
その短い人生を閉じてしまった女子生徒。
彼女の、「そのときの気持ち」は、どうだっ
たのでしょうか。
悔やんでも悔やみきれません。
こうして、「熱中症」のために搬送された人
のうち、65歳以上の高齢者が半分以上を
占めている……なんて言いますが、何のこと
はない、逆から見れば、若い人が半数を占め
ているというわけですね(笑)。
★★★
だから、現在の「熱中症」は、この女子生徒
のように、けっして、高齢者だけの問題じゃ
ないんです。
なぜ、こんな結果になってしまったのか。
ぼくは、非常に悲しくてやりきれない気持ち
で、いまこの原稿を書いております。
最近は、真夏になれば、NHKのニュースな
どでも、まるでオウムのように同じことを
叫んでいます。
「ノドが乾かなくても水分を摂って下さい」
本当でしょうか。
じつは、「熱中症」で搬送される人たちも、
水分は、ちゃんとふだん多めに摂っている
人なんですね。
いったい、何が違うのか。
★(第2章)
ぼくたち人間は、わずか「37℃前後」という
きわめて狭い範囲の温度の中で、体の温度を
調節しながら生きている「恒温(こうおん)
動物」なんですね。ただ、こういう行為が、
体の中で「自然にできなくなる」と……これ
は怖(こわ)い。死に至ります……
ちょっと、鏡で自分の「素敵な」顔を見てみ
て下さい。
そこに、カエルや魚の顔が映っていますか?
(まさか。笑)。
そう、彼らのような「変温動物」たちは、周
囲の環境の温度によって、体温が変わります。
でも、あなたは、何と言われようと、人間で
す。
ぼくたち人間は、わずか「37℃前後」という
きわめて狭い範囲の温度の中で、体の温度を
調節しながら生きている「恒温(こうおん)
動物」なんですね。
ぼくたちの体の中では、運動や体の営(いと
な)みによって、常に熱が生まれています。
でも、それをそのつど、体温上昇を抑える
「体温調節機構」も、体には備わっている
わけですね。
外部の環境が暑くても、そうです。
人間の体って、凄(すご)いもの。
★★★
だから、暑い時には、自律神経を介して末
梢(まっしょう)血管が拡張しますので、
皮膚に多くの血液が分布するわけですね。
そうすることによって、当然ですが、外気
へ放熱します。
つまり、体温が低下する。
あるいは、暑いと汗がたくさん出ますが、汗
をかきますと、「汗の蒸発」に伴って熱が奪
われます(気化熱)。
そうすると、さらに体温が低くなるわけで
すね。
ぼくたちが自覚しなくても、こうした調節
を、勝手にしてくれているわけです。
いやあ、ぼくたちの体は本当に素晴らしい。
だから、何があっても、自分を褒(ほ)め
てやって下さい。
試験の点数がたとえ「赤点(落第点)」で
あっても、仕事でミスなどしても、落ち
込むこともありません。
なに、自分は人間なんだぞお。
立派な存在なんだぞお。
負けてたまるか……。
そう、その意気です(ぼくなど、いつも
そうしています)。
★★★
ただ、こういう行為が、体の中で「自然
にできなくなる」と……これは怖(こわ)
い。
だって、体温調節ができなくなるわけで
すから。
死に至ります。
つまり、「熱中症」なんていう症状になり、
なんと、死に至ることさえあるわけですね。
これは、冒頭の女子中学生が亡くなったよう
に、年齢とは、まったく関係ありません。
高齢者だけの問題じゃないんです。
あなたも、こなたも、そなたも、みんな、そ
うなります。
筋肉のこむら返りや、失神(いわゆる脳貧
血)を起こしたりもします。
そして、体温が急激に上昇するわけですね。
先述したように、カエル君たちのような「変
温動物」ではないわけですから、この状態は
非常に危険となるわけですね。
★★★
なら、どうすればいいのか。
先述したように、ただただ、水分を頻繁に
補給しただけでは、絶対にダメです。
学校現場や作業現場では、ぜひ、下記で述
べることを、「真剣に」取り組んでほしい。
学校などでは、21世紀の現在でさえ、冒頭
の女子中学生のような悲惨な事件が起こっ
ています。
でも、誰も責任も取らない。
そして、その対策もしない。
いままでのように、ただただ、水分を補給
せよとだけ。
だって、水分を補給していて亡くなった
わけですから、「何かがおかしい」……と
思わないのがおかしい。
そう思いませんか。
★★★
この「熱中症」への対策には、じつは、ふ
だんの暮らしのありかたが非常に大切なん
です。
そのため、それについては、後半部分で、
少し述べておきます。
いままでなら、まあ、ナントカなったのか
もしれませんが、現在のように地球規模で
の暑さになると、少しぐらいの対策では、
それこそ、その名前のとおり、「焼け石に
水」……です。
ところで、ちょっと考えてほしいのですが、
いくら暑いからと言って、その場で水分を
摂ったとしても、すぐに体は冷えますか。
しかもたとえかなり飲んだとしても、お腹
の中は、水分でプカプカです(笑)。
今度は、胃腸の調子が悪くなるだけじゃ
ありませんか。
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