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●完全版:6/17(月)◆「漬物」の危機です!2024年6月から、ホンモノの「梅干し」の作り手たちが廃業することに……



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ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

2024年6月17日(月)号
No.4930

毎朝、早朝5時に、全世界に向けて2つの配信スタンドから、
合計約5200部を発行(日曜のみ休刊)

創刊日:2004/10/5

【注】まぐまぐ!から受信されると、上部に[PR]と記載した
広告が掲載されますが、当方とは無関係です。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆

『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や『危険な食品』(宝島
社新書)などの著者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配信。食べものだけ
でなく、人としての生きかたを考えます。なんともユーモ
ラスな文体が人気のようで……。




★お知らせ★

~6/15(土)の「音声動画」の号外は、ご覧になりました?~


今回は、「YouTube放送・5」の案内でしたが、3日間だけの
案内ですので、ぜひご覧下さい(本日まで)。

これらは、YouTubeでの動画ですが、限定動画です。
そのため、世間の一般のかたは視聴できません。

このメルマガ「暮しの赤信号」の読者は、世界一幸せです(笑)。
ぜひ有効活用なさって下さい。

何も言いません。
6/15の号外の内容は、下記のとおり。

note→ https://note.com/222334/n/n3e3414bbe89d

(山田)





本日の「完全版」は、100%掲載です。

本日の「短縮版」は、後半部分の大半を短縮しております。

(毎回、後半部分に大切なことを書いている場合が多いため、
もし全文をご希望のかたは、後述のnoteをご利用下さい)。

ところで、本文全体の著作権は山田博士にあります。
今後も、皆さんのために活動したいので、コピーや転送など、
法に触れる行為は、絶対にお止め下さい。

皆さんには関係がないと思いますが、よろしくお願いします。

本日も1日、お元気で!





やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせ
たい。

空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、ぼくはいつもその
方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた重い事実を、知ってほしい。





▼本日の目次▼

【1】

本日は、出来たてホヤホヤの「新作原稿」です。

後日、電子書籍「社会の裏側!」として公開するつもりです
が、いつになるかは未定です。ただ、毎回、読者限定で、こ
の欄で先行して提供しています(「短縮版」は、前半だけ)。

(隔週月曜日に、この欄で、本邦初の原稿を発表しています)

【2】

あなたやあなたの家族を命懸けで救う、山田博士作品集

まだご覧になっていないかたのために、先日の内容を、再度、
案内しています。

★「外食の裏側!」第1指南~第11指南

それでも外食が止められないあなたに贈る「メニュの食べか
た」。もちろん、自炊にこそ、大いに役立ちます!

(今回の見本文は、下記の部分です)
  
第9指南

~~「環ホル」の心配がないものをこうして選びなさい。
でなければ、子どもが出来にくくなり、前立腺ガンや乳
ガンの心配が強まります~~

(注:「環ホル」とは、環境ホルモンのこと)





【1】今回のタイトル

===========================

「漬物」の危機です!2024年6月から、ホンモノの「梅干
し」の作り手たちが廃業することになりました!

~ホンモノとニセモノをいっしょに規制するという今回の「食
品衛生法」の改訂。日本で長く続いてきた伝統の漬物、とくに
地場産の「梅干し」は壊滅的な打撃を受けることになりました。
中国企業に、日本の漬物産業を売り渡すための布石でなければ
いいのですが、不肖ぼくも、一肌脱ぐことにします~

===========================

(隔週月曜日に、この欄で、本邦初の原稿を発表しています。

お楽しみに!)




【目次(概略でもあります)】

★第1章

この「梅干し」は、昔の医学書である「医心方(いしんぽ
う)」で、最初に紹介されているものなんですね。昔の日本
の先人サンたちは、ぼくのように(笑)、この「梅干し」の
効能を、よく知っておられました……

★第2章

じつは、ホンモノの「梅干し」には、雑菌を増やさずに保て
るように、塩分濃度は、だいたい低くても濃度10%……な
んです。ところが、最近のニセモノの「梅干し」は、8%や
5%などの「減塩梅干し」となっているわけですね。だけど
腐らない。なぜだと思いますか。この魔法のクスリを……

★第3章

「美味しい」……というのは、その基盤に「安全である」
というのがベースにあります。その安全性がおろそかになっ
ていれば、美味しい……という認識も薄れます。そのため、
今回のこの事件にも、必ず打開策はあります。ところが、面
白い動きが、和歌山県で起こっているんですね。ぼくもこの
ようなことを考えていますので、いつでも支援したいなと……







★第1章

この「梅干し」は、昔の医学書である「医心方(いしんぽ
う)」で、最初に紹介されているものなんですね。昔の日本
の先人サンたちは、ぼくのように(笑)、この「梅干し」の
効能を、よく知っておられました……


皆さん、大変ですっ。
日本の「梅干し」の危機ですっ。

え?

私、「梅干し」なんて、もう数年間、食べたこともないから、
そんなモン、どうでもいいって?(笑)。

そ、そんな、あなた……(慌てる)。

まあ、そのように恐ろしいことを、平気でのたまうかたも、
たまにはいらっしゃるので困ってしまうのですが、でもじつ
は、そんな個人的な問題じゃないんですね。

突き詰めれば、あなたが毎日口にしている食べもの全般にも
関わる問題なんです。

お、食いしん坊のあなた、少し顔色が変わりましたね(笑)。

じつは、2024年6月から、ある法律が施行されることにな
りました。

それに伴って、とくに、このホンモノの「梅干し」の存続が、
危ぶまれることになったのです。

そして、そのことは、そのほかの漬物全般にも影響を与える
わけですね。

いまままで「梅干し」などを口にしてこなかった、先ほどの
ような「まるで日本人ではないようなかた」にも……。

★★★

つまり、いままで長い間続いてきて、●●で販売されていた
ホンモノの、あの酸っぱくて美味しい「梅干し」農家の多く
が、この法律の改訂によって、廃業することになったのです
(●●は、あとの「設問です」をご覧下さい)。

これは、過去に起こった、ある漬物による食中毒事件のせい
でしたが(後述します)、それへの対処だと言われています。

そのため、この法律とは、「食品衛生法」のことですが、こ
れの改訂に伴って、衛生面を良くするということで、漬物
の製造が、いままでの「届け出制」から「許可制」となった
わけですね。

これ自体は、ぼくもいいことだと思っています。

だって、ハエなどが飛ぶような非常に不衛生な場所で、漬物
の製造をしてきたところを、ぼくは知っていますから、なお
さらです。

ただねえ。

★★★

たとえば、あってはならないことではありますが、中国の一
大漬物企業が、日本の漬物産業を狙っています。

今回のこの法律の改訂が、彼らに忖度(そんたく)していた
とすれば、これは由々しき問題です。

日本の漬物産業が壊れてしまいますからね。

そしてそれを壊すには、この「梅干し」などを始めとして、
家庭内工場をつぶすのが一番です。

中国のそのような動きがあることは、ぼくはよく知っていま
すので、もし今回の食中毒事件を、これ幸いだと考えたのだ
としたら、行政の責任は大きなものがありますよね。

そこに、大きな利権が絡(から)んでいるかもしれません。

★★★

しかも、そこへ、日本の農業が抱えている農民の高齢化問題
も重なり、今回、必要な設備投資がとても不可能となって廃
業が進む。

だって、高齢者にとっては、いまさら高価な設備投資などで
きませんよね。

よほどのリターンが無ければ、設備投資に、何百万円、何千
万円もの費用が必要となれば、誰でも躊躇(ちゅうちょ)し
ます。

そうじゃありませんか

そうなると、選択肢は、もう廃業しかない。

そうなれば、今回のこの「食品衛生法」の改訂は、日本の伝
統的な漬物産業をつぶす第一歩となり、子孫たちへ大きな禍
根(かこん)を残すことになります。

こうなれば、一大事です。

いま述べましたように、今回の法律とは、「食品衛生法」の
こと。
今回の、これの改訂に伴って、漬物製造が「許可制」となっ
たわけですね。

そのために、ある衛生基準を満たす施設などが必要になった
わけです。

★★★

ぼくは、先述したように、これ自体は、非常に良いことだと
思っています。

だって、いままでは、その多くが農家の自宅や狭い作業場な
どで仕込んでいたものばかり。

ハエなどが飛び回っていても、平気だったわけですからね。

それらは、これまでは全国各地の「道の駅」などで平気で
販売されてきたのですが、今後は販売できなくなります。

そのため、それ自体は、衛生面を考えれば、非常に良いこと
だなあと、ぼくも思います。

ただ、あとでも述べますが、今回の「食品衛生法」の改訂
については、漬物の内容を区別せずに、すべて同一にした
ところにあるのではないか。

昔から続いているホンモノの「梅干し」と、添加物まみれ
のニセモノの「梅干し」。

そして、白菜の漬け物にしても、塩漬けや、浅漬けなどの区
別がまったくないわけですね。

★★★

なのに、それらをすべて十把一絡(じっぱひとからげ)で
とらえているのには、どうも無理があるなあと、思っていま
す。

そのあたりは、まあ、あとで少し述べてみたいと思いますが、
今回のこの「梅干し」。

皆さん、冒頭であげた人のように、これ、あまり食べません
か(笑)。

ぼくは旅に出たとき、ちょっと小腹が空いたときなどに、よ
くこの梅干し入りのおにぎりを買い求め、電車の中などで食
べたりします。

疲れがスッと取れて、非常に快調になります(笑)。

じつは、この「梅干し」が日本全国に広がったのは、このお
にぎりの存在でした。

★★★

この「梅干し」は、昔の医学書である「医心方(いしんぽ
う)」で、最初に紹介されているものなんですね。

昔の日本の先人サンたちは、ぼくのように(笑)、この「梅
干し」の効能を、よく知っておられました。

この「医心方」は、平安時代に、宮中医官を務(つと)めた
丹波康頼(たんばのやすより)が撰(せん)した日本最古の
医学書のことです。

その当時は、もちろん、いまのようなクスリも無く、施設も
無いため、病人やけがをした人たちを、どのようにして救う
のか、先人サンたちは必死で探し求めていたのだと思います。

その中で、この「梅干し」に目を付けたのは流石(さすが)
ですよね。

これだと、子どもでも老人でも病人でも口にすることができ
ますし、たとえ歯が無いようなかたでも、平気で口に含むこと
もできます。

しかも、即効性もあります。

★★★

まあ、このように、「医心方」には書かれていましたが、当
時は梅の実が非常に貴重なものでした。

そのため、貴族など身分の高い人間しか食べることができな
かったんですね。

さらに、ホンモノはしょっぱいこともあり、当時は、あまり
好まれてはいなかったようです。

冒頭に挙げたかたのように(笑)。

でも、そのような「梅干し」が各地に広がったのは、鎌倉時
代の承久の乱でした。

こうした戦場では、保存ができる上に殺菌効果もある「梅干
し」とおにぎりを、幕府自身がが兵士に配ったことがきっか
けだったのですね。

そのためもあり、全国に「梅干し」が急速に広まったと言わ
れています。

★★★

このような生死を分ける戦争では、いのちを救うために、ホン
モノしか広がりません。

現在のように、人工甘味料漬けの甘ったるい「梅干し」など、
どこにもありませんでしたし、もしあっても、こんなニセモ
ノでは、広がらなかったと思います(笑)。

このホンモノの「梅干し」は、戦場で素早く栄養補給するの
に適している食材として、重宝されるようになったわけです
ね。

もちろん、そのための梅の栽培も、全国各地にだんだんと増
えました。

そのため……(省略)。

「短縮版」では、これ以下の後半部分、約50%のページを
省略しています。

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