
●完全版:3/7(月)◆あと20年で、日本各地の「ゴミ最終処分場」が満杯になります。どう対処すればいいのか、その方法とは
【注】
下記の文章は、前半のみですが、もし100%掲載の「完全版」
をご希望のかたは、ご連絡下さい。毎回、後半部分が、真髄です。
山田の熱い思いが綴られています。
難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。
★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
しくお願いします。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆
ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!
★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★
(本誌は100%掲載の「完全版」です)
2022年3月7日(月)号
No.4264
毎朝、早朝5時、全世界に向けて2つの
配信スタンドから合計約5200部を発行。
(日曜のみ休刊)
創刊日:2004/10/5
【注】まぐまぐ!から受信されると、
上部に[PR]と記載した広告が掲載され
ますが、当方とは無関係です。
◆◆━━━━━━━━━━━━━━◆◆
『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著
者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配
信。食べものだけでなく、人としての生
きかたを考えます。なんともユーモラス
な文体が人気のようで……。
★お知らせ
つい先日、年2回の「完全版」の更新号外
をお送りしました。3月と9月が更新月で
す。
~お手続きがまだのかた、ぜひ早急にお願
いいたします~
先日の号外……3/5(土)13:30配信ずみ
→ https://bit.ly/34gd5QT
※ ところで「短縮版」読者のかた。
ちょうどいい機会じゃありませんか。こ
の際「完全版」へ移行なされたらいかが?
毎回、ホヤホヤの湯気が出ている「社会の
裏側!」の本邦初の原稿を、「完全版」で
は100%楽しむことができますし、じつは
後半部分が、ぼくの真髄なのです(笑)。
初めてのかたは、今月の「完全版」は、無
料となります。
よかったら、上記からどうぞ!
(山田)
やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!
今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。
地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる
涙をストップさせたい。
空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。
そのために、「食べもの」が人を180
度変え、家族を変え、文明を変え、歴史
を変えてきた重い事実を、知ってほしい。
▼本日の目次▼
【1】本日は、山田の新作の、本邦初公開
です。(隔週月曜日に、先行公開します)
世界で人気の、電子本「社会の裏側!」シ
リーズ。
今回のタイトル
↓↓↓
あと20年で、日本各地の「ゴミ最終処分
場」が満杯になります。どこにもゴミを捨
てられなくなる日。どう対処すればいいか!
~いくら形だけの「リサイクル」などして
も、ゴミはゴミ。いまこそぼくたちが真剣
になすべきこととは何なのでしょう~
==================
【1】本日は、新作の初公開です!
山田の電子本「社会の裏側!」。
本誌の読者だけに、先行公開します。
(隔週の月曜日に、新作を掲載しますの
で、どうぞお楽しみに!)
~本日の「短縮版」のほうでは、前半だけ
を掲載しておりますので、ご了承下さい~
==================
★
★
★
今回のタイトル
↓ ↓ ↓
__________________
あと20年で、日本各地の「ゴミ最終処分
場」が満杯になります。どこにもゴミを捨
てられなくなる日。どう対処すればいいか!
~いくら形だけの「リサイクル」などして
も、ゴミはゴミ。いまこそぼくたちが真剣
になすべきこととは何なのでしょう~
__________________
【目次】……と言うより、レジメのように
内容を記載しておりますので、これだけで
も、およそ概要が分かるかと思います。
★(第1章)
これは、環境省のサイトに、はっきりと掲
載されております。そう、日本のゴミの
「最終処分場」の寿命は、あと20年。い
ったい、いま、何が起こっているのでしょ
うか……
★(第2章)
現在、東京ドーム約115杯分の「一般廃棄
物の総排出量」が出ています。つまり4,274
万トン。でも、こんな数字を聞いても、ナ
ンジャナホイですよね。ただ、日本が「焼却
炉の数」世界第1位だなんて知りますと……
★(第3章)
ところで、政府や企業たちが叫んでいるリ
デュースなどの「3Rの徹底」なんて、カン
ラカンラです(笑い声。笑)。そんなもので、
ゴミ問題が解決するはずもないんですね……
★(第4章)
たとえば、牛乳パックの紙は、じつは石油
製品だということ。そして、それらをリサ
イクルする工場が数少なく、その処理で使
う薬品や遠路をトラックで運ぶためのコス
トや燃料が半端(はんぱ)じゃないこと。
きっと、いまの「リサイクル」なるものの
本質がどういうものか、そのときの「完全
版」を読めば、よく分かると思いますよ。
そこで、本当にゴミを減らす方法とは……
★
★
★
★(第1章)
これは、環境省のサイトに、はっきりと掲
載されております。そう、日本のゴミの
「最終処分場」の寿命は、あと20年。い
ったい、いま、何が起こっているのでしょ
うか……
みんなが寝静まった深夜。
ぼくは、玄関ドアをソッと開け、おもむろ
に左右を見渡してから、抜き足差し足で、
外に出ます。
おっととと……何かの悪巧(わるだく)み
をするためじゃありません。
両手に白くて大きな袋を持って、ゴミ出し
のご出動です(笑)。
そして、ゴミ箱に投げ入れたあと、そのゴ
ミ集積場のすぐ近くの薄暗い街灯の下で、
いつもエイヤッと四股(しこ)を踏むこと
にしているんです。
まさしく、一石二鳥。
このように決めておけば、たとえ厳寒でも
猛暑でも、ゴミを出すわけですから、イヤ
でも四股を踏まざるを得ません。
不精者(ぶしょうもの)のぼくは、こうし
て、ふだん体を鍛(きた)えております。
皆さんも、ぼくのマネをされるといいです
ぞ(笑)。
★★★
ただ、この四股踏みはともかく、ゴミを出
すという習慣も、そこに地域のゴミ集積場
があり、集荷日には自由にゴミを出せると
いう前提があるから。
もし、この集積場が●●で満杯になってお
り、もう小さな袋さえ詰め込むこともでき
なかったとしたら、あなた、どうします?
(●●は、下記の設問をご覧下さい)
ぼくは、四股を踏むこともできません(そ
んなこと、どうでもいい。笑)。
毎日を、平然と暮らすことができますか。
笑顔でいられますか。
そう、あれは、確か、2008年でしたか。
イタリアのナポリなどの町で、路上に放置
された未回収ゴミ問題に抗議する市民たち
で大騒ぎになりました。
この事態を、いまでも覚えていらっしゃる
かたもいることでしょう。
★★★
あの光景には、みんな驚きましたよね。
先進国と言われているイタリアで、まさか
あのような悲惨な光景が「全国に」広まる
とは。
当時、ぼくたちは、日本でもし同じことが
起こればどうなるのか……という強い不安
を抱いたものです。
イタリアの市民たちは困り果て、抗議活動
を繰り返しました。
そして、イタリア南部のナポリ(Naples)
の住民たちは、この「ゴミ問題」の根本は
結局は「マフィア」にあると考えたわけで
すね。
いままで麻薬に浸(ひた)っていたマフィ
アたちが、取り締まりの強化のために、今
度は、この「ゴミビジネスの利権」に目を
付けたのでした。
★★★
彼らは、イタリア各地のマフィア組織網を
通じて、このゴミビジネスを手中に収めた
のです。
こうした違法ゴミビジネスによって、マフ
ィアたちは、当時、年間25億ユーロ(約
4000億円)にも上る収益を得ていたと言い
ます。
たかがゴミ。
されどゴミ。
凄(すご)いものです。
だって、このゴミは、毎日のように生み出
されますし、国民はここから逃げるわけに
はいかない。
毎日の暮らしそのものですから、そのゴミ
の利権を手に入れれば、巨額の富が手に
入ります。
そこに、彼らは、目を付けたわけですね。
★★★
でも、市民たちの思いとは反対に動いたた
め、深刻なゴミ問題がイタリア各地に広が
ったのでした。
でも、このゴミ問題の原因には、もう一つ、
あります。
それは……「ゴミ埋め立て処分場」自体が、
すでに満杯となっていたということ。
そして、もうゴミ収集が不可能となってい
ること。
これこそが、その大きなゴミ問題の原因の
一つだったのですね。
なんということでしょう。
いま、まさに、ここで述べている日本の
ぼくたちの問題ではありませんか。
驚かないで下さい。
★★★
日本のゴミの「最終処分場」の寿命は、あ
と20年……なのです(2022/03/06現在)。
これは、環境省のサイトに、はっきりと掲
載されております。
もし少しでも疑いの心があるのなら、あな
た自身の目で確認してみて下さいな(笑)。
笑顔が、一瞬、凍り付くかも。
これ、どういうことかと言いますと……。
★(第2章)
現在、東京ドーム約115杯分の「一般廃棄
物の総排出量」が出ています。つまり4,274
万トン。でも、こんな数字を聞いても、ナ
ンジャナホイですよね。ただ、日本が「焼却
炉の数」世界第1位だなんて知りますと……
ふだんぼくたちは、自分ではいつもリサイ
クルはしっかりしているから大丈夫……だ
と、思っています。
あなたもそうじゃありませんか(笑)。
だから、少しぐらいゴミになるものを使っ
ていても、「なに、リサイクルすればいい
んだし」……なんて、頭の隅(すみ)っこ
では思っていらっしゃる。
でも、ゴミはゴミなんです(笑)。
少しぐらい「リサイクル」しようが、焼却
して目の前から消失させようが、残渣(ざ
んさ)など、最後に残ったものは、間違い
なく「ゴミ」になります。
そうですよね。
それらは、その後、どうなるのでしょうか。
★★★
埋(う)め立てます。
あるいは燃やす前に資源ゴミとして、外国
へ輸出します。
でも、2018年に中国が資源ゴミの輸入禁止
をスタートし、ほかの東南アジアの各国で
も環境規制のためにゴミ輸入を禁止し始め
ました。
そのため、いままでは資源ゴミの処理を海
外への輸出に頼ってきた日本は、ゴミの受
け入れ先を失いました。
今後は、自国で処理をする必要が出てきた
わけですね。
ま、そんなこと、当然のことです。
ゴミを輸出するなんてこと自体が、異常
だったのです。
そして、これからは、発想の転換が必要に
なり、大変な時代に突入することになった
わけですね。
★★★
先述しましたように、環境省では2021年
3月、下記のような発表をしています。
「およそ(今後)20年で、日本全国のゴ
ミの埋め立て場・最終処分場が満杯にな
り、ゴミを埋め立てできなくなる」……
とね。
ついに、政府自身が、「ゴミの埋め立て場
・最終処分場」が満杯になることを、認め
てしまったわけですね。
いまや、そこまで来てしまいました。
過去、まあ、埋め立て地がゴミで満杯に
なれば、それはそのときに考えればいい
や……でした。
でも、「そのとき」が、「いまになってし
まった」わけですね。
もう、後戻りができない。
★★★
ところで、日本全体での「ゴミの量」は、
いま、いったいどうなっているのでしょう
か。
日本での「一般廃棄物の総排出量」は、4,274
万トン(年間)。
これは東京ドーム約115杯分です。
そして、1人1日当たりのゴミ排出量は918
グラム。
まあ、こんな数字を聞いても、ナンジャラ
ホイ……ですよね(笑)。
日本は、ほかの先進国と比べて、ゴミの焼
却率の割合が非常に高いんです。
国土が狭いこともあるため、一度焼却して
カサを小さくしてから埋めようということ
なのでしょうか。
ゴミそのものを埋めればかさばりますか
らね。
★★★
そのためもあり、日本は「焼却炉の数」が
世界第1位です。
なんと、全部で「1067施設」もあるんで
すね。
凄いものです。
焼却率も世界第1位の77%。
第2位のノルウェーが57%、第3位のデ
ンマークが54%となっております。
そして、日本のリサイクル率は、非常に低
い。
コンポスト(堆肥にする処理方法)率は非
常に低くて、先進国(OECD)の平均率が
34%の中、日本は20%未満なんですね。
これは、先述しましたように、日本のゴミ
の主な処理方法が焼却処理になっている
ことも含まれているのでしょうね。
★★★
いずれにしても、再利用や再資源化が難し
いゴミを処分するために集められる施設
を「ゴミ埋立地」あるいは「最終処分場」
と呼ばれています。
そして、その「最終処分場」が、先述し
たように、あと数十年で寿命を迎える。
つまり、もう1gも、ゴミを受け入れられ
なくなるわけですね。
そのとき、ぼくたちはどうすればいいのか。
先述したように、ゴミが溢れたイタリアの
ような街角を見たくないためには、いった
いどうすれがいいのか。
そして、そういう事態を避けるために、ふ
だんからどのような行動をすればいいのか。
下記で、そのあたりを少し考えてみること
にします。
何のことはない。
いつもぼくがこのメルマガで述べていること
なのですが、でも、こうした「ゴミ問題に
からめること」で、さらに、ぼくたちの行
動にアクセルがかかるかもね(笑)。
★(第3章)
ところで、政府や企業たちが叫んでいるリ
デュースなどの「3Rの徹底」なんて、カン
ラカンラです(笑い声。笑)。そんなもので、
ゴミ問題が解決するはずもないんですね……
え?
ゴミの埋め立て地(最終処分場)を、もっ
ともっと作ればいいのじゃないのって?
それができれば世話がありません(笑)。
でも、これも先述したように、もう限度な
んですね。
日本の国土はあまりにも狭く、平地が少な
くて、その合間に、ぼくたちは住んでいま
す。
そのため、もし、町に住んでいるあなたの
家のすぐ隣に、その「最終処分場」を作り
ます、なんていう話が出てきたら、どう
ですか。
喜びますか。
たとえ同じ町内だったとしても、どうです
か。
嬉しいですか。
★★★
それに、たとえ住民や町が賛成したとして
も、環境への影響もゴミ埋立地を新設する
上では、大きな課題となるでしょうね。
有害物質による健康や農作物への被害。
それに、河川や大地や大気などの生態系へ
の影響など、どれだけ技術が向上しました
ので大丈夫です……なんて言われても、
人間のチカラは万能ではありません。
そう言われた過去にも、さまざまな公害
を引き起こしてきましたよね。
その深刻な影響は現在でも、続いており
ます。
そのため、以前とは異なり、最近は、日本
の各地に「最終処分場」を建設することは
非常に難しい。
いままでのように、住民への説明会などが
おざなりで、強制的に執行された現実の
ほうが異常だったわけです。
★★★
全国の山林だって、いつかも述べたこと
がありますが、その所有者名さえ分から
ない。
いや、自分が持っている山林の境界線さ
え、分からない。
そのような山林が各地にいっぱいあります
ので、そんなところに「最終処分場」など
作れるはずもありません。
そのため、人口の多い東京などでは、やむ
を得ず、「海上に」最終処分場を作って
おります(笑)。
それが、江東区の東京湾にある、「新海面
処分場(しんかいめんしょぶんじょう)」。
A・B・C・D・E・F・Gブロックに分けら
れていまして、1998年(平成10年)に
Aブロック、2003年(平成15年)にBブ
ロックの埋立てが開始されました。
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