●完全版:3/29(月)◆もはや、黄射能とでも呼ぶべき「黄砂」。日本への飛来が年々深刻ですが、コロナや花粉症にもじつは…
【注】
下記の文章は、前半のみですが、もし100%掲載の「完全版」
をご希望のかたは、どうぞ、ご連絡下さい。毎回、後半部分に
は、結論も含め、山田の熱い思いが綴られています。
難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。
★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
しくお願いします。ありがとうございました。
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ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!
★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★
(本誌は100%掲載の「完全版」です)
2021年3月29日(月)号
No.3979
毎朝、早朝5時、全世界に向けて2つの
配信スタンドから合計約5200部を発行。
(日曜のみ休刊)
創刊日は2004/10/5。
【注】まぐまぐ!から受信されると、
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ますが、無関係ですのでご留意下さい。
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『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や
『危険な食品』(宝島社新書)などの著
者で、食生態学者、そして日本危機管理
学会員でもある山田博士(ひろし)が配
信。食べものだけでなく、人としての生
きかたを考えます。なんともユーモラス
な文体が人気のようで……。
★お知らせ★
~本日から、本誌を再開します!!~
その後、皆さん、お元気でしょうか。
ここ数日、本誌を休刊させていただき、
ご心配をおかけしました。
お許し下さい。
身内が突然亡くなったため、しばらく呆
然としていました。
でも、何とか、本日から、活動を再開
しようと思っております。
それに、多くの読者のかたから、温かい
お心遣いの言葉をいただき、もう感謝し
かありません。
しかも、「お返事は結構ですので……」
なんて言う心温まった言葉まで添えてい
ただき。
もう、筆が詰まってしまうため、そのお
一人おひとりに、お礼を差し上げること
はとてもできませんでした。
でも、すべてのかたの文章はしっかりと
読んでいます。
それらは心に深く刻(きざ)まれており
ます。
ここで、改めて、お礼を申し上げます。
ありがとうございました。
そのような皆さんの声に応えるためにも、
今後は、よりいっそう精進して行くつも
りです。
どうぞ、今後とも、山田をご支援下さい。
そして、メルマガをお楽しみ下さい。
本当に、ありがとうございました!
取り急ぎ、お礼のみにて。
(山田博士)
(本誌は100%掲載の「完全版」です)
やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!
今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。
地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる
涙をストップさせたい。
空をのんびり旅する雲たちを眺めながら、
ぼくはいつもその方法を考えています。
そのために、「食べもの」が人を180
度変え、家族を変え、文明を変え、歴史
を変えてきた重い事実を、知ってほしい。
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います。
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(内容に即した写真も載せています)
▼本日の目次▼
【1】
山田の電子本「社会の裏側!」の新作
の内容です。本邦初公開原稿ですが、
読者のかたに、まず、内容をお知らせ
します(後日電子本に作成する予定):
(毎週月曜日に、新作を掲載します)
もはや、黄射能(こうしゃのう)とでも
呼ぶべき「黄砂(こうさ)」。日本への飛
来が、年々深刻ですが、コロナや花粉症
などへの影響もじつはかなりあります!
【2】
noteに、先週月曜日の「完全版」を
掲載しました(3/15号)。
ぜひご覧下さい。
◆お~い、今日からもう、「ペットボト
ル」を利用するの、絶対に止めようよ!
日本周辺の貝類たちに……
==================
【1】
▼山田の電子本「社会の裏側!」本邦
初原稿
(毎週「月曜日の早朝5時」を楽しみに
していて下さい)
後日、概略などを付けて、電子本として
公開する予定。ただ、読者のかただけに
は、いち早く、こうして案内しています。
==================
★
★
★
【今回のタイトル】
↓ ↓ ↓
------------------
もはや、黄射能(こうしゃのう)とでも
呼ぶべき「黄砂(こうさ)」。日本への飛
来が、年々深刻ですが、コロナや花粉症
などへの影響もじつはかなりあります!
~セシウムなどの放射性物質を含み、工
場の窒素酸化物などを付着させた「黄砂」
への対処。そして、無頓着な中国に対す
る世界的働きかけが、いま絶対に必要です~
------------------
【目次】
(目次だけで、「概略」が分かります)
★(第1章)
女性気象予報士の「黄砂」に対しての言
葉は、まるで毎年の風物詩のようです。
フランスがサハラ砂漠で核実験をして、
その「「黄射能」でいま悩んでいるのと
は異なり、日本の「黄砂」は、中国がそ
の原因なんですね。なぜ忖度するのか……
★(第2章)
「黄砂」は、花粉に接触すると微細(び
さい)化します。そのため、気管支や肺
に容易に到達しますので、花粉症気味の
かたには要注意でしょうね。また、ごく
小さな粒子のため、人の抗体や免疫力が
低下します。「コロナ」に対しても……
★(第3章)
中国は、以前、砂漠地帯で、核実験を繰
り返していました。この総威力は、広島
への核攻撃の1375発分。その砂漠に降
り注いだ放射性物質が「黄砂」となり日
本列島へ。まさに「黄射能」ですよね……
★
★
★
★(第1章)
女性気象予報士の「黄砂」に対しての言
葉は、まるで毎年の風物詩のようです。
フランスがサハラ砂漠で核実験をして、
その「「黄射能」でいま悩んでいるのと
は異なり、日本の「黄砂」は、中国がそ
の原因なんですね。なぜ忖度するのか……
いやあ、日本社会は、まあ、なんとも呑
気(のんき)なものですなあ。
驚きます。
現在、日本列島に襲来している、過去
10年で最悪状態の「黄砂(こうさ)」。
こんなものが、毎年、中国から日本に、
まるで定期便のように、やってくるよう
になりました。
でも、いま述べたように、日本社会では、
なんとも平和ムードと言いますか、マス
コミたちも、あえて、これには触れない
ようにしています。
たとえば、ある日の、女性気象予報士の
お話。
「この低気圧が日本列島を通過した後に、
黄砂が飛来する可能性があります……
黄砂の発生場所は北アフリカ、アラビア
半島、中央アジア、中国で、大気中に舞い
上がる砂ぼこりは一年間に10億トンから
30億トンと推定されています……
視界が悪くなり、航空機の運航に支障が
出ることや砂ぼこりを吸い込むことによ
る健康への影響のほか、最近では太陽光
発電のパネルに砂が積もることへの……」
★★★
まあまあ、いいでしょう、いいでしょう。
おっしゃるように、太陽光発電のパネル
に砂が積もるのは、確かに大変です(笑)。
当事者にとっては、ね。
まあ、他人様の言動については、ぼくは
とやかくは言いません。
彼女たちも、あくまでも自分の仕事なの
ですから、その範囲で一所懸命、気象予
報をされればいい。
でも、彼女の話ぶりでは、まるで、日本
に飛来してくる「黄砂」は、「中国だけ
が原因じゃなく」、ほかの地域でも起こっ
ていますので、中国だけが犯人じゃない
んですよ……とでも言っているように見
えますよね。
いったい、誰に忖度(そんたく)してい
るのでしょう。
そして、日本人の体が弱体し、倒れてい
る現実があるのに、いつまで、このよう
な忖度が続くのか。
どうして、この「黄砂」の犯人と、その
「黄砂」に含まれる物質などを言わない
のか。
まったく、悲しくなります。
★★★
もちろん、あえて言っておきますが、こ
の「黄砂」は、中国で発生しているだけ
じゃありません。
たとえば、アフリカのサハラ砂漠で発生
している「黄砂」もあります。
それらは現在、欧州に飛来して、欧州で
も日本同様に放射性物質などで深刻な問
題になっているのは確かです。
でも、この現実は、日本の現状とは異な
り、欧州の人たちには悪いのですが、ま
あ、自業自得(じごうじとく)。
なぜなら、過去、アフリカの「アルジェ
リア」で、核実験を繰り返ししていた
●●の行為という現実があります(●●
は、下記の設問をご覧下さい)。
その結果、放射性物質が混ざった「黄
砂」が、いまなお、自分たちに戻ってく
る。
こうなると、もう「笑い話」ですよね。
まさしく、悪因悪果です。
★★★
フランスは、1960年から1966年にかけ
て、当時のフランス領アルジェリアのサ
ハラ(Sahara)砂漠で、なんと合計17回
の核実験を行っていました。
ところが、アルジェリア独立戦争の和平
協定である、エビアン協定(Evian Accords)
が1962年に結ばれ、132年間(!)のフ
ランス植民地支配が終わったのです。
でも、その後でも、核実験が行われていた
わけですね。
う~むむむ、恐ろしい国ですね、フランス
とは……。
安全だと分かっているのなら、なぜ、「フ
ランスの本土」で、堂々と核実験をしな
いのです?
アルジェリアのある将軍は言います。
「アルジェリアで最初の核実験が行われ
てから60年以上が経った。
でもフランスは、いまだ核廃棄物の位置
を示す地図の提供を拒んでいる」
……とね。
★★★
そして、核実験による「アルジェリア人
被害者への補償問題を風化させないぞ」
とも話しているんですね。
立派じゃありませんか。
まさに、中国だけじゃなく、フランスの
ような「他国に迷惑ばかりかける国」も
世界には存在しています。
でも、日本に限定すれば、いま目の前に
降り注いでいる「黄砂」は、中国からの
ものです。
日本が中国の砂漠地帯で核実験をおこな
ったものではありません。
中国で核実験を繰り返していた砂漠から
飛来しているこの「黄砂」は、日本に、
責任はまったくないんですね。
これは、韓国でさえ、中国からの飛来調
査をしていることからも分かりますし、
その原因が中国だとは、地理的にも氷解
します。
まさか、アフリカのアルジェリアから、
はるばる「黄砂」が飛来したものではな
いでしょう(まあ、少しは、遠路から飛
来しているかもしれませんがね。笑)。
★★★
このような状況なのに、アルジェリアと
は異なり、なんとも日本は、呑気。
もう呑気過ぎます。
日本列島が、「新型コロナウイルス」で
汚染されているのに、中国人たちを例外
で、こっそりと入国させたり(!)、い
ま述べているような「黄砂」で日本人が
壊(こわ)されていても、ひと言の抗議
もしない日本政府。
そして気象予報では、まるで、この「黄
砂」というものが、毎年の風物詩でもあ
るような扱いです。
でも、ぼくたちの健康に関した大切な問
題を、こんな扱いで、はたしていいので
しょうか。
今後も、毎年、春になり「黄砂」が飛来
して来るたびに、このような風物詩のよ
うな扱いでいいのでしょうか。
いつも、不思議に思っています。
★(第2章)
「黄砂」は、花粉に接触すると微細(び
さい)化します。そのため、気管支や肺
に容易に到達しますので、花粉症気味の
かたには要注意でしょうね。また、ごく
小さな粒子のため、人の抗体や免疫力が
低下します。「コロナ」に対しても……
じつは、この「黄砂」については、以前、
この欄で取り上げたことがあります。
そのときも大問題になりつつあったので
取り上げたのですが、でも、その後、ま
すます、その事態が深刻になりました。
まったく解決の方向に進んでいないわけ
ですね。
そのため、ここで改めて述べてみたいな
と思いました。
前回で述べたことも含めて、再度、下記
で述べてみます。
復習も兼ねて、ぜひ、お聞き下さい。
先述したように、マスコミなどは、毎年
恒例の「風物詩」のような扱いです。
このような報道で、いったい、誰が喜ん
でいるのでしょうね(笑)。
★★★
そのあたりも、しっかり胸に刻(きざ)ん
でおいていただければなと、思っており
ます。
とくにいま、「新型コロナウイルス」が蔓
延(まんえん)しています。
この「黄砂」との関係はどうなのか。
世界中、いや日本でさえも、「新型コロナ
ウイルス」はいま、拡散しっぱなしです。
子どもまでもマスクを装着し、相手の言
葉もよく聞こえず、相手の顔も分からず、
人との会話もできず、密集もできない。
そのような本当に不便な暮らしを、多く
のかたは余儀なくされています。
しかも、この「新型コロナウイルス」
は、日本に襲来してから1年を過ぎても、
いつ終息するのか、誰にも見通しが立て
られません(2021/03/28現在)。
この「黄砂」がどのように、人体に影響
するのか。
そして、この「黄砂」が、ぼくたちの免
疫システムを壊し、いまの「新型コロナ
ウイルス」への影響をさらに強めるのか。
そのあたりもぜひ、ごいっしょにお考え
下さい。
★★★
ところで、この「黄砂」。
改めて、いったい、これは何ぞや(笑)。
気象庁によりますと、3/17(2021
年)、大阪と福岡で「黄砂」が観測され
たと言います。
その前日にも大阪で観測されたようです
が、いずれも視程は10キロメートル以
上ぐらい。
まあ、風景がぼんやりかすむ程度だった
とされています。
ところが、3/15には、中国・北京市内で
大規模な「黄砂」が発生しているんです
ね。
中国の中央気象台は、ここ10年で「最
も強烈で範囲も広い」と発表しました。
外を歩くとまばたきせずにはいられない
ほどで、一部の航空便が欠航になったと
も言います。
さらにモンゴルでは、砂嵐で6人が死亡
し、約80人が行方不明となったとも言
うわけですね。
これは、一大事じゃないですか。
★★★
この「黄砂」とは、中国のゴビ砂漠やタ
クラマカン砂漠、黄土(こうど)地帯な
どから強風で吹き上げられた砂じん(砂
やチリ)が風で運ばれて、大気中に浮
遊・降下する現象を指す……もの。
造岩鉱物(ぞうがんこうぶつ)や粘土
(ねんど)鉱物が多く含まれており、
アレルギー症状や呼吸器疾患、循環器疾
患との関連が報告されているんですね。
そう、それだけでも、ぼくたちの人体
には大きな負荷を与えるものなんです。
アレルギー体質のかたには、痛手です。
毎年、「黄砂」は、日本では2~5月に
観測されることが多いのですが、気温
などの影響で、早まることもあります。
そして、関東地方は山に守られています
が、西日本や日本海側には、飛散しやす
いんですね。
毎年、北海道までの日本海側が、この
「黄砂」の影響を強く受けるのはその
ためなんです。
★★★
この「黄砂」は、花粉に接触することで
微細(びさい)化します。
そのため、気管支や肺に容易に到達する
という研究もありますので、とくに花粉
症などに罹(かか)りやすいかたは、要
注意かもしれませんね。
しかも、中国の西部や北部の奥地にある
「タクラマカン砂漠」や「ゴビ砂漠」など
で舞い上がったこの「黄砂」は、海を渡
って日本へ飛んできますが、その前に、
大気汚染が深刻な海沿いの大都市の上空
を通過することになるわけです。
そうですよね。
大陸の奥地から海を渡るわけですから、
まず大陸の沿岸の上を通ります。
その海のそばの沿岸には、大都市が多い。
そのとき、こうした大都市の工場などで
排出される窒素酸化物や硫黄(いおう)
酸化物、それに発ガン性物質を含む多環
芳香族(たかんほうこうぞく)化合物
などを、たっぷり吸着させるわけなんで
すね。
★★★
そうして、「その状態のまま」、日本海を
渡ります。
日本へ行くには、ちょうどうまいことに
(?)、偏西風(へんせいふう)が吹い
ていますので、そのまま日本列島を直
撃する……という塩梅(あんばい)な
んですね。
しかもそれが直撃する範囲は、九州や
中国、四国、近畿といった西日本どこ
ろか、なんと中部地方から関東や甲信
越のあたりまでと、非常に幅広い。
これだけ見てもお分かりのように、日
本、そして日本人の健康に大きな影響
を与えている「黄砂」……。
日本でも、この「黄砂」に対しての調
査が始まりました。
2002年に、長崎県五島市三井楽町
の福江島に、国立環境研究所などが
東アジア域の大気環境を研究するため
の観測地点として、「総合地球環境学
研究所」を開設しているんですね。
★★★
まあ、五島列島は、かなり中国にも近い
場所ですので、日本列島での影響を受け
ずに、まさに「中国由来の黄砂」だけの
数値がよく分かるという寸法なのでしょ
うか。
そして、春先に、中国からの越境大気汚
染が原因と考えられる高濃度の「光化学
オゾン」と、「2.5ミクロン以下の微
小粒子」(PM2.5エアロゾル)を観
測したことがあると言います。
その結果、こうした「硫酸塩エアロゾル」
を大量に吸い込むことによって、体調を
崩す日本人が増えているというわけです
ね。
いくら日本に降り注ぐ「黄砂」は、たい
したことがない……という研究がほかに
あっあとしても、誰に忖度もしない研究
結果では、「黄砂」の影響は、深刻なも
のになっていました。
★★★
じつは、「黄砂」は日本列島の上を通過
するだけで、地上ではあまり影響がない、
という論文も、ぼくは知っています(笑)。
でも、犯人を突き止めて、いまの時点で
ストップさせなくては、今後、より酷
(ひど)い状況になるかもしれませんよ
ね。
いま述べた、この「硫酸塩エアロゾル」
とは、工場や自動車などから排出される
二酸化硫黄(にさんかいおう)が大気中
で化合して吸着した、微小粉塵(びしょ
うふんじん。エアロゾル)と言えるもの。
この「硫酸塩エアロゾル」は、PM2.5
(粒径2.5μm以下)の主要構成粒子と
言えます。
ちなみに、μm……とは、マイクロメー
トルのこと。
つまり、0.001ミリメートルのことです。
いやあ、きわめて小さい数字ですよね。
★★★
そのため、体を壊(こわ)す具体的な症
状として、「人の抗体や免疫力が大幅に
低下して、さまざまな伝染病の流行を拡
大する」……。
いやはや、いまの「新型コロナウイル
ス」が拡散している現状では、これは
冗談抜きに、非常にヤバイですよ(笑)。
しかも、日本一国だけで何をしようと、
この問題は解決できない。
なにしろ、「相手」がある問題ですから。
それにしても、なぜ、このような行為をす
る国を、世界は放置しておくのか、ぼくは
何度考えても分かりません。
とくに、中国に一番近い場所にある日本が、
なぜ黙っているのでしょうか。
この「硫酸塩エアロゾル」の多くは、中
国の工場で硫黄(いおう)分の多い石炭
を燃焼させたりすることで発生します。
そのほか、集合住宅のボイラーや各家庭
(石炭ストーブなど)などからも発生
しますので、寒い時期に多くなるのです
が、工場が休みになる旧正月の間でも、
各家庭から発生するため、発生量はほと
んど減りません。
★★★
しかも、中国の大気汚染対策は、本当に
杜撰(ずさん)です。
国民の声を聞いたりはしません。
日本とは、その点、まったく異なって
いるわけですね。
だから、多くの工場やボイラーの煙突から
は、「脱硫せずに」垂(た)れ流しとなり
ます。
中国での「硫酸塩エアロゾル」の発生量
は、なんと火山灰よりも多いと言います
が、これは衝撃です。
でも、これらのことは、その汚染度の画
像を見れば、一目瞭然です。
こうして、中国で発生する「硫酸塩エア
ロゾル」は膨大な量になり、雨にも落と
されないまま「偏西風に乗る」。
そして……日本へ……。
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