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アラサー女は同棲したがるくせに、同棲すると不安がる
早いもので、来月で結婚して1年になる。
結婚したからって同棲していた私たちは何が変わるかというと特に大きな変化はなかった。
1年経った今、どんな気持ちかというと間違いなく
結婚して良かった。だ。
大きな変化がなくてもなぜそう思うのか、自分なりに噛み砕いてみると、
やっぱり同棲ってアラサー女にとっては不安の種だったんだと思う。
生活は何も変わらないはずなのに、正直かなりの安心感がある。
それは何なのか、噛み砕くと結局はアラサーという悪魔ワードの仕業だと分かる。
振り返ると私と彼の出会いは海外旅行先だ。
そのあとマッチングアプリで偶然にも再会して、こりゃ運命だ!と付き合った当初は騒ぎ立てた。
詳細はこの記事に↑。
(運命っつったってなあ〜、すぐに別れちゃうかもだしね〜)
なんて思ってたら同棲まで話が進み、これで結婚までしてしまったならもう運命ってことになるでしょう!
と付き合いたては能天気に考えていた。
それが本当に同棲となったら、当時26歳の私には流石に「「「「結婚!!」」」」くらいにはなる。
パートナーであり親友のような、私の一部のような、鏡の向こう側のような。
代わりの効かない存在にはなっていた。
でもじゃあそんな相手と同棲すりゃすぐに結婚ってわけになるわけでもない。
同棲が始まると、日々の楽しさと並行して頭の端に不安があった。
実家にいた時よりもはるかに楽しい毎日で、彼と仲も良い。それでも、
「この生活はいつまで続くんだろう」「この関係性には何の保証もない」
保証なんていついかなる時もそもそ無いのだけど、アラサー女は同棲したがるくせに同棲すると不安がるのだ。
同棲したがったのはこっちだ。でも同棲した途端、次のステージは!??!?!ってなってしまう。
あちらからしたら、「え、同棲始まったばっかだけど!?」って感じなのに。
引っ越ししたばっかりなのに、「次どこ引っ越す!?」って言われるみたいなイメージだと思う。
アラサー女子の同棲1年は3年くらいの重みがある気がしていた。
これで数年過ごして別れたら、もうほぼ30歳じゃん。
30歳と26歳じゃ、全然違うのではなかろうか!?って思っていた。
それが事実かどうかは今でも分からないけれど、同棲は結婚という一大イベントの助走みたいなものだ。
これを逃したら振り出しに戻る。
そんな妙な焦りがあった。
実際、同棲→結婚 へのルートは想像以上に遠いこともある。
そういう価値観のパートナーだったり、同棲してみたらそういう価値観に変わってしまったり。
そういう知り合いを見たり聞いたりしてしまった経験が、まだ起きてもない未来に向かって不安の種になる。
結婚への概念が不安のせいで狂ってしまい、「なんか同棲しちゃったからもう結婚しなきゃいけないんじゃない!?!」って謎思考になってしまうのだ。
「同棲1年したら、結婚するかどうか決めたい。」
そう彼に伝えてから同棲したけれど、いつかそんな不安を抱えることを予期したのか、当時の自分はナイスプレーだったと思う。
話し合いは重ねたけれど、無事宣言通り私たちは1年後に入籍した。
たった紙っぺら1枚書いて入籍するだけで、その不安の種が根こそぎ無くなった。
だって同棲の先にあった潜在的なゴールに辿り着けたのだから。
人生という大きな括りで見たら結婚はしてもしなくてとどっちだって良いものなのに、
同棲から見たらいつだって、結婚はゴールだった。
ゴールに辿り着けた安心感。アラサーの、周りのみんなが辿り着き始めたゴールに、自分も辿り着けたのだ。
何番目かは分からないけど、とにかく、たどり着いた。
ただ、そういう安心感だ。
アラサー悪魔はいつだって、周りの同世代の友達と比べて焦らせてくるから。
そんな悪魔から、逃れることができた安心感があるのだ。
結婚してみたら、全然これがゴールじゃなかったことが分かる。
日常がただ続き、一応死ぬまで一緒にいることになっている相手と住んでいる。
結婚して良かったか?という問いには、もうアラサー悪魔に捲し立てられて焦る必要が無いという意味での「良かった」がある。
20代のうちに結婚できたら良いな、なんてばっくり思っていたのもあって、目標達成感は少なくともあるのが正直なところ。
でも、それだけじゃない。間違えて受け取って欲しく無い。
そんなことより、ちゃんと好きな人と結婚出来たことがデカい。
結婚しなきゃ!という焦りでする結婚だったら、絶対に今こんな気持ちでは無い。
自分と合わない相手だったり、喧嘩の多い毎日だったら、全然結婚しない方が良い。
行動で自分のことを大切にしてくれて、自由を尊重してくれて、話し合いが出来て、言葉が選べる相手だからこそ今「結婚して良かった」がある。
同棲の後のゴールは結婚ではない。
絶対に焦りに身を任せてはいけなかったし、焦りながらも冷静だった自分はいた。
冷静にさせてくれる友達や親がいた。
それが出来たから、今楽しい結婚生活が待っている。
そしてこれから先は、これからの私たちが決めて、作り出していくこと。
来年が30歳の年。
私たちなりの幸せな結婚生活を30代、40代と続けていけるように、焦りに身を任せないで進んでいこうと思う。