蘊蓄を語るより撮った写真をさらそう
Twitterで写真や撮影機材についての蘊蓄を語る人、多いですよね。語るのはいいとして、タイムラインやらメディアとか見てもその人が撮った写真がなく、HPやインスタへのリンクもないとなるとちょっと困ってしまいます。どういう写真の撮る人なのかわからなければ、その蘊蓄とか意見が妥当なのかどうかまったくわからないんですよね。
どんな写真を撮ってるかは不明でも、機材の使い勝手とかを語るのはまだわかります。撮った写真はそれほど関係ないですから。むしろ、実際に使ってる人がそれを発信してくれるとほんとにありがたいです。ファーストインプレッションだけでいろいろ言って、しばらく後になってやっぱりこれはどうこう言われると、いや速報性が大事な仕事じゃないんならもっと慎重に発信しろよ、と思ってしまいますが。
困るのは写真自体の評価とか、レンズの色味が~とか言う場合。なんだかんだ言われても、その人がどんな写真や色味を良しとして撮っているかの基準がわからないと意味がないんですよ。その人が良しとして撮ってる写真を出してくれてれば、「そういう写真を撮ってる人がそう言うならわかる!」でも「それを良しとするなら、そりゃこれをダメっていうに決まってるわな…しょうがないね」と納得はできます。でも写真がないとそのへん何もわかりません。わかることといえば、なんかわかったようなことを言いたい人なんだな、ということくらいです。あと、普通にモヤモヤしますよね。
単なる鑑賞者として、好きに何か言うのはいいと思うんですよ。それは感想なので。ただ、“わかってる人間”として語りたいなら、裏付けとなる自分の写真をしっかり出したうえで語ってほしいです。そうでないとなんの値打ちもありません。自分のHPを作るでもタイムラインでもインスタでも何で公開してもいいんですけど、プロフィールに写真家とかプロフォトグラファーとか書いたうえでモノ申すならそこはクリアしておこうよ、と常々思う次第です。
わかったような蘊蓄を語ってた人がついに出した写真が「え?それでいいの?ほんとに?」というような場合もよくありますが、それはまた、別の話。