1年
こんばんは。ちかと申します。
あんなに散々冷めてるだの倦怠期だの言いながら、付き合って1年を迎えた。
お祝いのために一緒に過ごして、数日経って、気づいたことがいくつかある。
恋人からの「好き」で得られる心の安らぎは、意地悪な私を追いやれる効果がある。隣にいるのが好きで幸せだと言ってくれる人に意地悪は言えない。幸せか、良かったねえと素直に祝福できた(だいぶ他人事だけど)。好きも幸せも、ちょっと言えなかった。ありがとうはちゃんと言った!
恋人はたぶん、結構私のことを好きでいてくれるだろうなと思えたし、私もまあわかれ話を仄めかすとか、別れたいと言うほどの理由もないなと思えた。
思ったより将来のことを考えているのか、「ちかがどこに行きたいと言ってもついていける職なのは良かったよ」とさらっといってた。優秀な人に付き合ってもらうのは若干申し訳ないけど、確かにわたしの方が言い出しそうだよね。「ちょっと海外の部署いってみたくて」とか「関西に住んでみたくて」とかね。そういう、私のキャリアを自然に応援してくれるところは嬉しいなと思った。
代わりに、エスコートして欲しい、ってお願いしたことは忘れた方がいいみたい。サプライズは喜び方が分からなくてすきじゃないって言ったからかな…? 特別何かをしてくれるってことはなかった。まあ私も大したことはしてないけど。
同時に、エスコートだけでなく恋人に甲斐性は期待しない方がいいとも、ちゃんと思った。友達が手を尽くしてくれるタイプだからって比べちゃいけないよね。彼には彼なりの優しさや私への思いやりがあることを、ちゃんと汲み取れるときは汲み取ろう。「それでもいい」と思えるくらいそばにいたいかは、後から決めてもいいんだよね。別に結婚を考えられなくても一緒にいてもいいし、後から気持ちが変わったっていい。焦ることなんでひとつもないよ、だって人生道半ばの二人どうしだもん(これは素敵な上司がよく教えてくれる言葉に大きく影響を受けてる。「今の気持ちを聞かせて、もちろん明日変わってもいいからさ」)
よく考えたら隣にいてまだたった1年、私の大好きな友達とのお付き合いは12年。友達歴は7年目だけど、それでもまだまだだよね、恋人と友達はやっぱりちょっと違うしね。
ずっと結婚したくて、結婚する人と付き合ってたいって思ってたけど、わたしはまだ24。よく考えたら、結婚や出産に成人になるときみたいな明確な区切れはない。とりあえずいま楽しければ、それでいっかと思えた。仕事を頑張ったり、自分がしたかったことをなんとなくやってみたり、そういうのをしてていいよね。
LINEの返事なんか気にしてない方がずっと生きやすいし、会うのも面倒くさかったら来てってお願いすればいい。あれこれ比較して何かを思うより、素直にお願いしちゃおうと思った。
なにより、うまくいかなくても、色んなことを折半してるから気にせず別れられること。これ、すっごく良かったって1年経って思った。平等でフラットで対等だから、引け目とかない。あまり考えすぎなくてもいいよね。私が嫌だったり、相手が嫌だったりしたら、その時その2人がそれに対して色々対処すればそれで。
引っかかることも言われたし、嬉しいこともあった。人と付き合う上でまず、点数つけるのが間違ってるけど、満点なんかじゃなくても、いいや。私が自分の生活で自分に対して満点を出せる努力をすることは怠らないけど、人に対しては、気にしすぎなくていいや。
急にそうやって思ったら凄く肩が軽くなって、よかった。
これからもよろしくね、恋人。