鍵盤弱者の皆伝合格記という名の自分語り ③皆伝合格編

 前書き・注意書きは①に書いてあるので、こっちだけ読む人もそっちに目を通していただけると大変助かります。

 バドマニquell麺のハードまでの話をしました。正直ここが一番苦しんでたポイントで、ここからはかなり調子のいい状態に入ります。

 正直①・②よりかなり長めになったので目次から読みたいところを読んでください。


IIDX遍歴③

座椅子の一石二鳥作戦!(2022年6月)

 タイトルは、TAMさん作のIIDX動画シリーズで自分がニコニコで一番好きな「東北きりたんの一石二鳥作戦」のリスペクトです。ボイスロイドたちの掛け合いも面白く、編集も凝っていて好きなシリーズの一つです。
 タイトルの意味は「ゴリラになるにはスコア・クリアを両立させる必要があるので、同時に練習すれば最効率じゃん!」ということらしいです(要約なので正確な主張は氏の動画のpart1を見て下さい)。
 実際私はBISTまでクリア一辺倒なプレイをしていたのですが、CHになって低難易度詰め始めてから12の伸びるペースも上がったのでかなり芯を食った考え方だと思います。

 この時期から11や12でもスコアを意識したプレイができるようになったうえ、クリア面でも今までより1歩進んだ意識ができるようになりました。
 スコアでは、BPIという指標を意識するようにはなりました。お菓子全白くらいでBPI自体は眺めてましたが、アリーナの自選曲の参考にする程度でBPI自体を詰めようという気になったのはこの辺からです。得意曲でBPI0を上回り、苦手曲でBPI-15の曲をできるだけ少なくするってのが目標でした。BPI0ってよく考えたら皆伝平均なんですけどね。
 またこの時期からライバルが増えまして、誰かと知り合ったというわけではないんですがゴーストをこの時期店内ローテ―トにしてまして。かなりの曲で自分のすぐ上に同じ方のスコアが毎回登録されていたので、勝手にライバル登録させていただいていました。登録してみたら皆伝の方で、11以下ではいい勝負できそうなものの12の地力系では歯が立たないスコアが出ていて一つの目標になりました。この時点でのライバルがこの方に加え、灼熱ハードの皿特化皆伝・10以下特化の単発系ピカピカマンでどんな曲やるにしてもスコア抜いてやろうと燃えさせられましたね。中伝平均のロボライバルはこの時点でわりと空気でした。

 翻ってクリアでは、BPや安定も意識するようになり、ハードはできているもののEXHは挑戦段階ですらない数多の曲へのプレイ回数が増えました。乱12ランセレイージーとかで勝率を計算してプレイしたりもしました。一方灰燼やRAGEなどのイージーできそうだけど難しい譜面の追加(無事双方易はできた)もあって、ランプ狙いのモチベも高くキープしていました。
 さらにポルックス杯の縁もあり別のBP減らし大会、えりえりえりす杯にも参加させていただきました。スコア部門とBP部門の2部門で、課題曲がMETALLIC MIND1曲のみという超ロックな大会です。☆9とは思えないほど全くBPが減らなくて、何回も何回もプレイして最終的に鏡BP2で提出しました。OPが参加者参加者で全く違ったこと・BP2未満を出していた方が(多分)全員皆伝だったこと・当時まだ試合に出てなかった現役BPL選手の46選手がなんと歴代を出しスコア部門優勝をかっさらっていったことなど衝撃的な事が多かった大会でした。楽しかったです。

 大会の提出リザルト。BP4出て満足しようとしたらポルックス杯同グループだった人がBP3出してて、このままじゃ終われねえ……っていう意地が働きました。

 
 この頃に灼熱をステポで三回連続イージーしたり、模擬試験を開始%を動かしながら冥乱を抜けれるかどうかを何度もやったりして皆伝を意識し始めるようになりました。一度鏡皆伝を受けたところ冥160で落ち、最高到達点を更新しました。正規の記憶があんまりなかったので冥だけならミラーありかも?と思ってました。実際は全くないです(単曲の話するときに話します)。人生3回目の皆伝不合格です。
 この時点でのランプ状況は大体未易20未難100・CPI1720くらいです。この辺でちゃんと皆伝曲対策した人は合格してるんじゃないでしょうか。


苦手と向き合う。そして実力テストを詰める(2022年7月~8月上旬)

 この辺でもう一度単発系と向き合いCH版権曲・アボべ・PROMISE FOR LIFE・Sleepless daysなどのスコアを更新したり、11総合BPIの目標値を決めて色んな曲を詰めたり、AA(A)AAを達成してBPも20を切るなど、上位以外も苦手譜面をわりと頑張ってました。皿譜面の中では苦手な傾向にあったとろぴかる倶楽部も詰めて何とか鳥まで乗せるなど、幅広い傾向の譜面をしっかり詰めようっていう時期がここです。

 皿譜面だけど皿譜面じゃないこととろぴかる俱楽部。べちゃ押しで鍵盤の精度を取るという難解な事をさせられる譜面ですが、詰めてて楽しかったです。皿複合、しよう!

 またBrogamer†を詰め、ノーツレーダーが950に乗りました。対象曲のEROICA・レイブイット・灼熱2(H)・FAXX(H・A)・BEAT PRISONERが全部得意曲だったので、ブロゲさえ詰めてしまえばかなりいい水準に乗るなとはわかってました。1P鏡がいいですよ。

 ここでIIDX公式スコアアタックの第3回beatmaniaIIDX全国実力テストが始まります。第1回第2回と詰めて偏差値77台を出していたので今回もそのくらいやるか、と思って課題曲を見ました。……12上位、多くない??
 地力Aのワキシ†に津軽雪・地力B+未難ラストに長らく残ったTwelfth Style†・極めつけにTITAN†に黒イカときたもんで。前回前々回は12はあっても下位のほうでお菓子曲やニエンテ・難しくてrage against usualとかだったのでひっくりかえりましたね。こんな難しい曲でスコア詰めなきゃいかんのかと。
 かなり頑張って24曲詰めて、途中黒イカを正規で初イージーしたりもしながら最終的には59313点/偏差値72.33まで詰めました。ライバルやTLに実力テストを詰めている人がいなかったので相場は分かりませんが、まあまあうまくいったんじゃないでしょうか。HEARTACHE1752点は易々と負けない自信があります。

 実力テストの一コマ。HEARTACHEはのちにアリーナでも鉄板の自選曲になりました。みんなあんまり実力テストやってないのね。

 実力テストを詰めきった一方クリアでもそれなりに成果が出ており、灼熱2とRAGEのノマゲ・天空とChaseハード・地力A未難がZirkのみとなりました。未易17・未難80になりました。調子よければそろそろ受験かなあと言った心持ちで、模擬試験でも開始30~40%くらいあれば冥の勝率6割程度まで落ち着いてきました。乱外れるとフルゲージからでも落ちてたので、ゴミ配置こと正規鏡で受かるにはまだ早いかなという推測でした。


急な覚醒と皆伝合格(2022/8/22~2022/08/25)

 実力テストでスコア詰めに詰めた反動でクリアがめちゃくちゃやりたくなり、地力S・S+が中心のプレイをしていました。アリーナでOverride†まで解禁を済ませ、また未易でも1周するか~って思っていたところでした。ちょこちょこSに新規易が点いてたその時です。

……………………えっ?

 ボーダーとはいえグンダリにイージー点いちゃって。階段の正規譜面が得意でquellよりも先にトールにハードが点いてたり、Sなんかほとんどイージー点いてない頃にDIAVOLOが点いたような人間とはいえ。ちなみに最後のS1357の長押しは2本ミスってます。よく乗ったなそんなんで。
 この日は他にもシグムンダリアやn/aなどを含む新規易が7譜面点きまして。Override†を解禁したことから17→11になりました。そんなことないだろ。
 さすがにこの日がおかしかっただけだろ~とか言いながら次の日も夜から2時間くらいゲーセンに籠ってたんですが、この日も卑弥呼を含む3譜面の新規易と黒鎌の足易80%というまた大きい成果を出してしまい、割と動揺しました。
 この2日間で未易が17→8になったんですよね。未易が半分になることってそうそうなくて……我ながらびっくりしました。
 このときはファーダリBP109が出たり調子が良かったです。鍵盤物量という最大の弱点を少し克服して皆伝も近付いたかなと思うようになりましたが、次の日は用事でゲーセンに行けませんでした。こんなに調子が良かったので少しでもやりたかったです。1日空けて運命の日がやってきます。

 この日も相変わらず22時とかいう遅い時間からゲーセンに行きました。この日もひたすら上位特攻してたんですが、ゴビヨゴアへクロペン辺りがBPかなり減って。共鳴遊戯なんかはBP49とか出たのでこれはいくしかないと思って行きました。

 合格ツイート。めちゃくちゃ♡くださりありがとうございます。リプ欄に各曲リザルト・EMERALDAS以外の動画が備忘録として置いてあるので、偉そうにしゃべってるけど本当に出来てたんか?ってのが気になった人などはリプを覗いてみてください。

 結果かなり余裕を持っての合格。加速の190-200地帯で一瞬30%を切った以外には補正にすら入らず、80%での合格となりました。初合格にしてはゲージ達成率ともにゆとりがあったので、もっと早い段階でも合格あったと思います。正直今作中に取れるとは思ってなかったのでかなり嬉しいです。参考までにランプ状況は未易8・未難79、CPIは1734.97でした。易はやりすぎなくらいかも、未難は少なすぎも多すぎもしない程度なんじゃないでしょうか。EXHをあんまりやらない人は、CPI1700乗ったら受験考えるレベルでいいと思います。(後述するかもしれませんがCPIはかなりEXH過大評価なところがあり、しっかり埋めている人とそうでない人で数値に必要以上の開きがあると思ってます)

 ここで記事をまた分割しようと思いましたが、どこで切っても中途半端になるうえに分割しすぎているので最後まで書き切ろうと思います。長くなるのはご承知をお願いしておき、本番の皆伝の話になります。


皆伝本番 各曲の攻略ポイントや自分の状況・感想など

 ここから皆伝本番や受験前に考えていたこと・対策(割とぺらっぺらだけど)・このくらいできてたら受験の目安だよっていう自分なりの考えをまとめていこうと思います。皆伝は本当に個人差の大きい譜面ばかりで構成されており、この話が皆伝受験者全員に参考になるかは怪しいところです。気になったところだけ参考にしてください。

単曲分析の前に 皆伝全体を見て

 まず何を置いても第一に言わなければいけないことがあります。

粘着はするな。絶対にだ

 個人的な感覚ですが週一ですら受けすぎな気がします。卑弥呼抜けてるとかピギャーで落ちてるとか、冥の加速までは行ってて後は試行回数重ねれば抜けるんだ~って人ほど粘着避けた方が良いと思います。自分みたいに1作2回しか受けないとかはやりすぎかもしれませんが。
 理由は簡単で、
「皆伝で長く生存していればいるほど皆伝の正規譜面をやらされることになるため、結果として合格できないがもう少しで合格できそうな状態が一番癖をつけやすい」
ことにあります。課題曲は癖の名所のオンパレードで、特に卑弥呼や冥の階段配置や卑弥呼の縦連・冥の45トリルやソフラン部全体など、癖が付きやすいうえに付いたら終わる即死トラップが多すぎます。想像の倍くらい放置しちゃってください。
 また譜面の選択は1P正規・2P鏡を強く強く強く推奨します。もうすでに粘着しちゃって癖で終わってるよ~って人以外は参考までに。あと$式を使っている人は本当に冥正規はそこそこやりやすいはず。


EMERALDAS

 私はBP87の72%抜けでした。正直な話、足切りで致命的なゲージの削られ方をされてるようじゃお話しになりません。前任者の嘆きならともかく、この譜面は難所がトリル・皿・鍵盤発狂と他の課題曲でも試されることがある譜面属性を持っている節があります。なのでここで削られてるようじゃ、2曲目以降のそれをさらに難化させたようなところで御陀仏になるのがオチです。灼熱の序盤で100%回復できるくらいまでは、皆伝自体あまり受けなくていいです。

 自分はとにかく地力S・S+の全曲を触ることで対策としてました。一番地力要素が問われるこの曲が一番簡単なので、皆伝は個人差自信ニキネキにやさしいですね。

灼熱Beach Side Bunny

  BP82の88%抜け(ノマゲ済)。これは皆伝初合格者としてはかなり上手くいってるほうなのでここまでする必要はありませんが、目安として個人差Sの皿曲1つハードor個人差S+の皿曲1つイージーくらいしておくと安心できることでしょう。個人的な練習曲としては、最大の難所であるトリル+皿のイメージを掴めるThe Chase・SCREW // owo // SCREW・HADESを挙げておきます。

 皿曲、特に☆11以降で16分皿以上がある譜面全般に言えるんですが、みんな皿速く回しすぎです。あの24分の頻度が異常なサムスク†や最難所の皿密度が異常なRAGE feat.H14 of LEONAIR・圧倒的なBPM215のTOMAHAWKですら報告リザルトを見回すとFASTに寄ったものばかりです。恥ずかしながら自分もこれらの初クリア時は7:1くらいでFASTに寄ってましたが、遅め意識したうえでこうなるので極端なくらい遅め意識してください。皿曲に詰まって自分がLMでプレイしてるならぜひ動画を買ってください。きっとFAST側にBADハマりしてることと思います。

 ここで灼熱の譜面を見てみましょう。24分皿は多いですが、その前後にも16分皿がみっちり詰まっている箇所は72~75小節だけで、他は若干の余裕があります。24分に気を取られずしっかりゆっくりと回しましょう。BPM153の16分は挑戦段階ならある程度は捌けるはずです。特に最難所・トリルとの複合地帯は24分があまりなく、16分との複合だと考えて捌いたほうがゲージが残ります。この地帯の皿はちょっと詐称に寄った☆11だと思って、かなりゆっくりめに回しながらトリルを捌く意識をしましょう。
 皆伝合格段階では、灼熱での鍵盤片手処理は趣味の範囲だと思います。ランカーさんのスコア狙いやハードクリア動画などではよく見る気もしますが、イージーノマゲや皆伝抜けレベルだとそのままべちゃorできるなら3:5半で取っちゃって問題ありません。自分は右親が暇なときにたまに3鍵に出張するくらいで、基本べちゃで拾っています。片手苦手だけど灼熱だしがんばろうって思って練習してる人はそこまで気負うことはないでしょう。

 自分はこの時点で灼熱兄弟ノマゲ・個人差譜面全イージーだったので緊張しないこと・ここでゲージを保ってリラックスすることを考えてました。皿は普段からやりすぎなほど触るうえ、最後で削られたところで過去の受験では卑弥呼の難所以外で回復できていたので。

卑弥呼

 BP124の68%抜け。この辺から実質皆伝本番です。卑弥呼も正規をお勧めします(理由は後ほど)。
 基本的に卑弥呼で必要な・気を付けるべき要素はこれだけあります。

  • 正規特有の階段・二重階段(・デニム)配置

  • 高速トリルと縦連

  • 物量

  • ソフラン

 卑弥呼は地力譜面、とよく言われがちですが、結構めんどくさい要素は多い譜面をしてます。地力が必要なのはもちろんですが、こう見ると一言で地力と済ませて分析を終わるにはもったいない譜面をしています。順に見ていきましょう。

 正規特有の配置についてはとにかく正規譜面できれいな譜面を練習しましょう。特定の曲に癖をつけないようにレパートリー豊か目で。地力A~の譜面ももちろんですが、下位には紫陽花など目を引くような配置をしてみるのも多くあるのでバランスよく正規鏡譜面を触っていきましょう。難しめの譜面だとTRIUMPHが正規正規してるなあって譜面でオススメです。二重階段もたっぷり。
 高速トリルと縦連も、それ自体ができるようになるしかないといわんばかりに個人差たっぷりの譜面です。Last Danceや☆11ですがTail Lightsなどの正規鏡でコツを掴みましょう。トリルが早すぎて実質縦連なので、FAXX(A)なんかも練習になると思います(そんな譜面勧めていいのかとかいう話はおいといて)。
 物量慣れはとにかく地力Sを回しましょう。発狂BMSをやってる人はそっちでも対策できそうですが、自分が触れていないので適当な事は言いません。卑弥呼自体は地力S+に分類されてますが、恐らくラストのソフランが易ノマゲ殺しで高く評価されてるだけなので、皆伝合格するためだけにS+を頑張るってのは少々オーバーワークな気もしますが。楽しいけどね。
 軸、呪われてる人も多いでしょう。ただ幸いなことに、皿の絡まない1軸は$式や1048式など多くの運指から苦手意識が少ないと思うので、正規はそこまで苦しくないはずです。苦手な人は、軸譜面の乱と正規を交互にやりながら軸自体と1軸の苦手意識をなくしていくのが得策だと思います。

 ソフランは自分の手法をオススメしておきます。やり方としては1回目の低速はそのままで耐えて2回目の低速で皿チョンです。1回目はEMERALDASをちょっとだけ難しくしたような感じなのでよほど低速が苦手じゃなければ苦戦しないはずですし、苦戦してたら冥の100地帯ですでに険しいと思います。よくある半速ソフランなので練習曲はいっぱいあると思います。ギアチェンしてもいいですが、そこそこ削られても直後が回復なので削られる部分を前倒しできるノーギアチェンをオススメします。
 ラストの低速は皿チョンしちゃうのがいいと思います。低速のまま終わりますし低速前でどうやっても削れるので、GREAT以上でできるだけ拾って冥によりゲージを残しましょう。ギアチェンの練習は卑弥呼(H)でするのが良いと思います。


 BP105のブイン26%抜け。数多くの中伝の屍が冥の前に転がっていることでしょう。なにが厄介ってウイニングラン以外全部厄介なんですよね。
 最初の高速部分では、卑弥呼で失ったゲージを100%まで回復する勢いで拾いましょう。正規で癖付く配置をしていますが、冥自体に癖をつけてなければ苦戦することはないでしょう。なので冥正規は絶対に段位以外で触らないようにしましょう(そんな人はほぼいないと思いますが)。100%行かないまでも80%くらいあれば合格圏だと思います。ここがしんどい人はBPM200近い曲の地力A~A+をひたすらBP削ってください。
 
  低速からが本番です。16分とはいえど最初はBPM100が4小節あるので、BPM200の8分、mosaicをやってるつもりで光らせましょう。意外とゲージを回復できます。皿チョンして合格してる人をtwitterで見かけることもありますが、絶望的に低速見切りが出来ない人以外はオススメしません。なんせゲージに与えるダメージが多すぎるので。
 よく緑数字を倍にして低速に慣れましょうっていう攻略は多いと思いますが、ソフランの難しいところは目線を一気に下げたり上げたりするところなのであんまり効果的にはならないと思います。緑数字倍で少しやって半速の目線の位置を覚えたら、そこから難易度を上げたりせずにひたすらソフラン曲をやりましょう。BPM倍変化をギアチェンせずにプレイしたり、加速する系(ICARUS穴・同黒・JOMANDA・魔法のかくれんぼ)やちょくちょくBPMが変わる系(ruin of Opals・グラフルなど)を最高速合わせでプレイしておくと感覚が分かると思います。

 BPM110以降が本当に本番です。180まで2鍵と3鍵が死ぬほど絡みます。ここで鏡を掛けてしまうと150~180で5と6鍵のリズムに4鍵と7鍵が絡むという、所謂47-56配置を想起させられるような譜面をさせられるので相当鍵盤に自信がないと鏡はやめたほうがいいです。なんなら190地帯も正規のがごまかしやすいです。
 とにかく乱かつ模擬試験で加速地帯から苦手意識をなくしましょう。30~50%開始でクリアできてると結構自信もっていいはずです。
 正規譜面ですが、メインとサブが隣接していることで横認識が難しくなっています。ただよくよく見てみるとこの2レーンはひたすら8分で23同時や休符がないことが分かるので、100% minimoo-Gや太鼓の達人の分業みたいな譜面にゴミがくっついてくるみたいな認識でやるのがいいかもしれません。自分はそれでごまかしました。1鍵と皿は全部くっついてるので正規はとくに認識しやすく、皿のリズムさえ覚えてしまえば左手はメインとサブに集中できます。
 黒イカも正規含め練習になるかもしれませんが、正規での練習はオススメしないことと最後素のBPMより速くなること・最高速に合わせると加速前の低速が冥より難しくなること・4連打があることなど冥より困難なことを要求してきます。自分は直前の実力テストでスコア詰めをしたりして触ってましたが、触っておいて損はないと思います。冥と同じく乱でやりましょう。
 
 180まででゲージをしっかり残せていれば、190~200はゲージを犠牲に流れで行けます。190はS13を8分でべちゃ餡蜜(1ヶ所3が抜けてますがBAD覚悟で変わらず餡蜜)、200はもう低速でもなんでもないので見たまま押すって感じです。ブインは階段譜面が得意なのもあり、若干削られるだけで済みました。
 ブイン抜けたらウイニングランです。一応入りに縦連があって1桁抜けとかしてるとちょっと怖いですが、まあほぼ死ぬことはないでしょう。今までの人生の中でこんなに気持ちよく面白いゲーム体験はなかったくらいには最高のビートマニアだったので、皆伝取って本当によかったと思いました。死ぬまでにやりたいことの1つを達成できて感無量です。IIDX最高!!!!!


皆伝に向けてやったこと・意識したこと やらなくてよかったことも含む

 そんな稀有な人がいるかは分かりませんが皆伝合格目標の人が読むかもしれないので、皆伝合格に向けて練習したことのうち効果的だったもの(◎)・効果なくはなかった程度のもの(〇)・効果があまり感じられなかったもの(△~×)をまとめていこうと思います。見出しに書いた評価だけでも参考になればいいなと思って書き記します。

イージー・ノマゲ特攻 地力S・個人差皿S+(◎) 地力S+(〇)

 皆伝に限らず十段・中伝などを受ける際にはBP100~150前後の曲と戦うことになるので、BP減らしも兼ねた特攻はかなり勉強になったと思っています。EMERALDASと卑弥呼では地力Sが、灼熱では個人差S+がかなり効きました。皿の遅回しの感覚や鍵盤地力をここで特訓しましょう。
 地力S+もそこそこにイージー特攻してはいましたが、皆伝に挑むには過剰負荷ですね。ただイージー点くと自信につながるので、メンタル面では挑んでみるのもアリだと思います。

ハード埋め 地力A~A+(◎) 個人差皿A~S(○)  

 各曲の難所以外で回復するために、地力・皿地力の下限を上げておくことはかなり大事だと思います。難所前でゲージが保てていれば難所抜けるのも簡単になりますし、抜けた後のゲージ回復にも役立ちます。
 三闘神はさすがにハード必須で、できれば地力Aの未難が片手で数えられるくらいになってるとよいです。天空が白くなってれば鍵盤はほぼ問題ないといっていいでしょう。
 皿に関しては単曲パートの灼熱で挙げたトリル皿譜面はもちろんのこと、難所以外のゲージ回復力のために皿譜面をひたすらに触りましょう。Aの皿はハードできる・A+は半々くらい・Sは得意なものだけハードできるくらいになると、灼熱はトリル地帯とラスト以外回復になります。
 合格ちょい前に☆11フォルダ白くしたりしましたが全くと言っていいほど意味がないので、皆伝になりたいだけならやらなくていいと思います。花冠とベィスとソフラン曲が点いてて地力Aと戦ってる地力ならやれば埋まりますよ。

EXH埋め 11~12皿(△) それ以外(×)

 そこまでBP削らなきゃいけない要素は通常段位にはあんまりなく、ほぼやらなくていいと思います。唯一11以上の皿は皿自体の解像度が上がって灼熱での回復力につながるので全く効果がないとは言えませんが、それ以外は趣味の範疇です。楽しいんですけどね。

スコア狙いやスコアタ・BPアタでの単曲詰め(12なら◎、11以下なら△)

 段位は結局課題曲が変わらない限り同じ曲(皆伝の変更は実質的なところでは未来永劫ないでしょう)をやることになるので、1曲に向き合う姿勢という意味ではかなり勉強になると思います。11以下でも難所で光らせることで段位での回復力につながるかもしれません。実力テストで黒イカがあった時は絶望しましたが、なんだかんだで冥に活きたと思います。

DP・片手(×)

 前述しましたが灼熱の段位抜けは皿側で1や2を取ってもそんなに削れないので、全部を拾おうとして片手などは必要ないと思います。

S乱や長い縦連(×) 微縦混じりの曲の乱やS乱当たり曲のS乱(△)

 冥の縦連は縦連曲というより微縦に近いうえ、S乱のように全鍵盤に縦連が降ってくるわけではないのでS乱はそこまで必要ないです。微縦耐性がないとしんどいのでそういう曲やGRID KNIGHT(穴・ダリア)などのS乱当たってると云われがちな曲でならやっても全く無駄ではないと思います。

ソフラン① 半速系ギアチェンなし(◎) 皿チョン系(△ 卑弥呼Hだけは〇) 常時変化系(〇~△)   

 ソフランは全くできないと絶対に皆伝には受かりませんが、ソフランというジャンル自体個別対策の傾向が強いので、漠然とやってても皆伝には活きにくいと思います。むやみやたらにソフラン曲全部触るより特定の傾向に絞った方が皆伝は早いでしょう。
 灼熱以外は半速要素がある楽曲なので、その手のソフランをギアチェンなしで練習すると冥の110~以外は問題なくなると思います。目線の移動を意識しましょう。
 卑弥呼のラストは皿チョンを推奨しますが、半速力が高い人はそのままやるんでしょうか。分かりません。ラストを皿チョンするならそれに慣れる必要もありますが、皿チョン自体各曲攻略の色が強い要素なので卑弥呼Hで練習するといいでしょう。穴でやってもいいです。
 常時変化系は冥の加速で役立ちます。目線をどこに置くか・どう目線を変えるかなんかはこの手の譜面で勉強しましょう。JOMANDAとかがいいのかな。

ソフラン② 高速系・1/2より遅いソフラン(×) 緑数字倍で低難易度(×)

 ソフランの中でもあんまり役に立たなそうなやつです。皆伝ではメインBPMの1/2~1倍しか降ってこないので、その外を対応しなきゃいけない力は必要ありません。やるとしたら冥の加速に役立つ黒イカくらいでしょうか。
 よく皆伝攻略を見ると緑数字倍の練習が効果的だと書かれていることが多いですが、個人的には懐疑的な立ち位置です。まずソフランで一番重要な目線移動の練習になりません。それに最高速基準で8分より速い低速は卑弥呼のラストと冥の110以降しかなく、卑弥呼は皿チョン可能・冥は緑数字倍より速い状態でやることになるのでせいぜいやってmosaic(H)くらいでしょうか。16分のあるquaser(A)とかは過剰だと思います。

皿ソフラン以外の個人差(×)

 基本的に皆伝にない要素です。CNや極端な局所難・長い縦連などは皆伝に合格することだけを考えたらやらなくていいですが、楽しいのでみんなやりましょう。

ステップアップで課題曲の模擬試験(◎)

 これがなんだかんだ一番糧になったと思います。自分は冥を中心にやりましたが、他で落ちている・ゲージを削られている人なんかはやる価値があると思います。譜面の理解度はやっぱり重要だし、一度乱でも抜けると自信になります。
 だいたいわかってるとは思いますがこの時絶対に乱でやること。癖ついたら終わりです。
 また大体前の曲はこのくらいのゲージ残量で抜けてるなってのが分かればそのゲージ残量からスタートしたり、それより少し少なめのゲージからスタートするといい負荷になります。冥なんかは特に前半でどれくらい回復できるかの指標になると思います。

発狂BMS(×)

 地力をつけるのに最短の手というのは分からなくはないですが、発狂BMSによくあるダラダラ長時間高密度発狂という要素は皆伝にはないので無理してやる必要はないと思います。自分は気が向いたときに年数回やるレベルで、お菓子全白あたりから皆伝合格まで全く触りませんでした。


まとめ・感想

 若干拗らせ気味ではありましたが無事に合格してよかったです。これから更なる目標、できれば全易や極皆伝など、またスコア面も含めて色々やっていきたいのでまだまだ打鍵はするつもりです。むしろモチベが上がりました。
 もし皆伝に合格したくてこんなプレイヤーの戯言でもいいから参考にしたいっていう人は、前段の「皆伝に向けて(ry」の◎の部分だけでも参考にしてください。

 長くなりましたがお付き合いいただきありがとうございました。プレイに際して思っていたことをまとめるいい機会になったので、読まれなかろうが書いてよかったと思っています。あと1回くらい皆伝の話あんまり関係なくnoteを投稿するかもしれません。
 ライバルさんやフォロワーさんをはじめ、モチベをくださった動画投稿者やIIDX配信者のみなさん、記事を参考にさせていただいたみなさんのおかげあっての結果でした。本当にありがとうございます。
 みなさんがより良い打鍵生活を送れますように。それでは。

 



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