「日々の努力」は、本当に報われるのか
「はい、報われます」と答えられるように、日々色々なネタを密かに集めようとしている。これは自分に対して言い聞かせるためにも。その1つをご紹介したい。
今年、日本を盛り上げたオリンピック2020、さらに「体操・男子団体」という競技の話。延期開催となったオリンピックに、さらに日本のお家芸として注目された競技種目だったわけだが、最後の最後に、ROC(ロシア)に負けたんですよね。そのスコア差がなんと0.1。
「0.1」という数字をどう捉えるか。
まずは、今回の男子団体は、「新生ニッポン」と呼ばれ、平均年齢21歳、4人のメンバー全員が五輪初出場だった。このチームは、ROCに敗れたとはいえ、銀メダルというのは大きな快挙ともいえる。
さて、0.1というスコアの意味というか、どれくらいのスコアを指すのか調べてた。そもそもこの団体競技は18競技もあるにもかかわらず、最後の最後の結果が「0.1差」だったのだから。
どうやらそれは、半歩分。
0.1というスコアは、どの体操競技においても、フィナーレの着地の「一歩」にも満たない「半歩分」の評価点を意味するのだという。あえてもう一度書くが、4年間+1年間分の練習と18競技を終えての結果が、だ。
ここで、1人の選手にスポットライトを当てたい。当時18歳だった北園選手だ。1年の開催延期をものともせず、まさに日々の努力でその差を埋めて見事に代表キップを掴んだ選手である。インタビューより:
『0.1は、これから頑張る材料』
彼の言葉は、たくましく、前向きであった。あの演技で、ああしておけばこうしておけばという、後悔気味の回想ではなく、もう次のオリンピックを見ていた。
答えはでた。
日々の努力は報われるのか。
それは、如何なる結果が出たとしても、日々の努力というプロセスに自信があれば、過去に後悔や執着をせず、『未来』に目を向けさせてくれるということなのだ。これこそが、最高の報いではないだろうか。
もし仮に、日々努力をすれば必ず望む結果を手に入れることが出来るのであれば、そんなにシンプルで、フェアで、ツマラナイことはない。
その未来への第一歩、いや半歩が、成功や本当の意味での目標達成への始まりなのだろう。
「日々の努力」は、本当に報われるのか
あなたの答えは見つかりましたか。
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