見出し画像

ポケポケ➁なぜメタが回っているのか? 24年12月 幻のいる島


新パックがきて環境が大きく変わりました。
一言で言えばめちゃくちゃ面白くなりました。
デッキの種類が増えた上にお遊びデッキもTier2ぐらいの強さを持ってます。
強いデッキも相性やプレイングによって簡単にひっくり返るほどの差でしかないため明確な壊れデッキは今のところなく、メタが回りまくるとても楽しい環境になりました。また、ただ殴るだけでなくプレイでひっくり返るような場面も増えてきました。

さて、なぜこんなに環境が変わったのでしょうか?
一言でいえば、ピカチュウとミュウツーを倒せるデッキが出てきたからでしょう

とはいえどちらもいまだにTier1ですが。

⓪ おさらい

前環境のおさらいですが、3つの壊れカードがあることがわかります。
カスミ、ピカチュウ、ミュウツーです。(次点あげるとゲッコウガとファイアー)
その中でも安定感があるピカチュウの勝率が特に高かったです。
前回記事でも書いたように2エネ90点が飛び交う圧倒的なアグロ環境でした。


① セレビィの到来

まず環境初期にセレビィがかなり流行りました。

このデッキ自体はぶっちゃけるとさほど強いわけではなく劣化ミュウツーでしかないんですが、一つだけ大きな特徴があります。ピカチュウにめちゃくちゃ強いです。正確にはカツラ以外の細かく削ってくるアグロタイプのデッキにとても強いです。

「逃げ1の種exがアグロに強い」「セレビィは2エネから動き出すことができる」などの理由もありますが、なにより「エリカの50点回復と初めてかみ合う草のアタッカーだから」という点も大きいでしょう。アグロデッキはいつの時代も回復しながら殴ってくるデッキに弱いです。

しかし、セレビィは130点以上出せるアタッカーにめちゃくちゃ弱いという弱点があります。特にアグロで動きながら弱点+キュウコン+カツラで140点出してくるカツラは天敵で、勝率はなんて30%を切ります。 というわけで当然のごとくセレビィも廃れていきました。普通にミュウツーにも勝てませんしね。

https://x.com/yuki_1chiban/status/1870478903598559578/photo/2

➁ ミュウツーの王座

同時に暴れていたのが、元々最強格だったのにさらに強化されたミュウツーデッキです。
早いデッキにはリーフによる逃げ回し、遅いデッキにはミュウによるカウンター。さらに幻の石板でドローが強化されたので似たようなミッドレンジのデッキより早い。まさにチートデッキになりました。
もうこのデッキが結論構築だろうと誰もが思っていました。

https://x.com/yuki_1chiban/status/1870476406570041515/photo/1

しかし、二つの天敵が現れます。
ギャラドスとペンドラーです。

ペンドラーはミュウツーに強かっただけなので割愛します。
このギャラドスがダークホースでした。ある大きな要因によりミュウツーメタになりえたギャラドスが今は環境の中心になっています。

③ なぜギャラドスが強かったのか?

ペンドラーは毒と相性含めて150点出せるのでまだわかりますが、
ギャラドスは140点でミュウツーの体力には10点足りません。
そもそも遅いデッキはミュウが全て封殺するはずです。
では、なぜギャラドスはミュウツーに勝てるのでしょうか?

まずミュウには大きな弱点がありました。

体力が130しかない事と、ゲノムハックに3エネとられてしまう事です。
このため130点以上の火力を持ち、さらにそれよりも大きな体力がある相手だとワンパンされるのに相手はワンパンできないということになりカウンターとして機能しません。
また、3エネはかなり重く、2ターン前から貯めないといけないのは難しい点です。最悪1ターン目からプランの選択を迫られるので、かなりゲームを熟知した人じゃないと扱い切れません。

そしてギャラドスがミュウツーに足りない10点を補った重要なキーパーツがクリムガンとゲッコウガです。

ゲッコウガはもともと強かったので説明不要でしょう。エネなしで好きな所に20点飛ばせるのはぶっ壊れです。
クリムガンは受け身だし、たった20点なら傷薬で回復すればいいだろうと思っていたのですが、この効果が相手の攻撃後に発生してそのまま自分の攻撃ターンになる点が強かったです。傷薬で回復する暇を与えないので、実質「次のアタッカー攻撃力を20点あげる」のと同等の効果になります。
相手のミュウツーがクリムガンを倒すと20ダメージを受けてしまうので体力130になります。すると返す刀のギャラドスでミュウツーがワンパン出来てしまいます。しかもギャラドスの体力は180もあるので、相手のミュウやミュウツーが無傷のギャラドスをワンパンし返すことはできません。

クリムガンが想像以上に強く、種HP100なのでアグロ対策にもなりますし、コントロールでのワンパン合戦にも有利に働く超強力カードでした。

しかも水なのでカスミも使えます。

これらの要因から、ギャラドスは名実ともに首位デッキになりました。
1進化&2進化という組み合わせは事故率が高くかなり気持ちが悪いのですが、それを補って余りあるカードパワーがあります。

https://x.com/yuki_1chiban/status/1870478903598559578/photo/4

④ 狙撃ピカチュウ、ゴローニャ

しかしギャラドスには大きな弱点があります。
進化前コイキングの体力が30しかないことです。
不用意にコイキングを出すとナツメで引っ張られるのは当然ですが、ベンチ狙撃ポケモンでも30は簡単に出せるので進化酔いの隙をついて簡単に刈り取ることができます。

このため
・ゼブライカやエレブーを無理なく入れられるピカチュウ
・サワムラーを無理なく入れられるゴローニャ
が新メタに上がってきています。

新ゴローニャはこれがなぜexじゃないのかわからないぐらい滅茶苦茶強いです。

なにより確実に1エネ加速できる点でカスミよりも強力なタケシを活かせる点が強いでしょう。

ただこのデッキ、ミュウツー相手にあまり強くないです。
相手のミュウツーがクリムガンをワンパンしてしまった場合、返しのゴローニャでは10点足りません。また、ミュウにゴローニャの技を使われてしまうとあっちも硬くなってしまい、やっぱりワンパンできません。
メタを回すことは出来ますが、ここで止まることはないだろうなと思います。

⑤ 現状のメタ


たぶんこんな感じです。

いいなと思ったら応援しよう!