おばあちゃんと僕

ぼくはおばあちゃんが居てまして、母方の祖母でついこの間83歳？になったおばあちゃんなんですけど

2ヶ月前に体調崩してて検査したところ余命半年のステージ4の膵臓癌であることがわかりまして、浪人生だしコロナがあるからもしものとこがって言われててやっとこれを書いてる10月1日にお見舞いに行けたんですけど今日より1週間前ぐらいにもしかしたら危ないかもみたいなことになったりとかして介護みたいな感じでお見舞いに行ったりとかしてて結構もう喋らるのしんどいからほとんど喋らへんしトイレとか行くのも1人で行かれへんみたいな状況で

で生きてるうちに絶対に忘れることは無いんですけど忘れたくないからおばあちゃんのことを残しときたいなって思ってこのnoteを書くことにしました。

おばあちゃんはあきんどで布団屋を経営してるおじいちゃんの家に広島から嫁いで来た人で僕が2004年の2月12日に産まれたんですけどその4年前の夏におじいちゃんが肝臓癌で60歳中頃で亡くなってしまってそこから22年？21年？と少しぐらいの間、隣の家におばあちゃんの息子が居てそのぼくの叔父に当たる方が居るとはいえほぼ1人で一緒に布団屋を経営しながら暮らしていた
だからおじいちゃんのことは写真でしか見た事がなく全く知らないが1人残されてもおじいちゃんを愛していたのでいいお嫁さんを見つけたなと思う。

この文書を書いている今はまだ生きているが投稿した時はもう亡くなってしまっていると思うのであえて生前と言わせてもらう。

生前祖母はあまり自分の話をしたがらなかった、まあ自分があまり祖母について祖母自身に聞かなかったということもあるのだが、母親が祖母の話をしていたので少しそれを話そうと思う

祖母はさっきも述べたように広島生まれ広島育ちで親がお金持ちだったそうだ、家にお手伝いさんが何人もいて今でもすごい立派な家だったそう、その家で7兄妹の7女として産まれたそうだ
写真を少し見たが昔の戦後間も無い頃にちゃんとした服にちゃんとした見るからに高そうな革靴を履いていてすごく育ちの良さそうな方だと思った。
昔なので旧制の中等教育？高等教育？を受ける者は少ないのだが祖母はちゃんとそこまで受けていて成績も優秀だったらしい。そしてどういう繋がりなのか忘れてしまったが祖父が前妻を若いうちに亡くしてしまったのでお見合いで20代後半の時におじいちゃん結婚したそうだ。
少しおじいちゃんの話もする、
おじいちゃんは大阪の城東区に生を受けた、親が何をしていたかは詳しくは分からないがとても頭が良く旧制四條畷中学から何年生の時か忘れたが通っている四條畷高校になったそうだ。
そして大学は東京の日本大学に行きラグビーで活躍して日本代表にまでなった男らしい
そして親の布団屋事業を継いだのか、おじいちゃんがやり始めたのかは不明だが布団屋を経営していてその初めの頃に若くして亡くなった前妻の方と結婚した、その後祖母と出会い結婚したそうだ。
母親から聞いた話だがその布団屋も儲かっていて今でこそあれなのだが昔は家の地下に布団の工場があって販売や今で言うレンタルをしていて家にはお手伝いさんが居てすごいお金持ちだったそうだ。

生前祖母はぼくをとてもかわいがってくれた
死期を悟っているからなのか今年の６月頃から何回も欲しい物ないか？とかなんでも買うたるよ！って言ってくれていた
ぼくは幼少期とてもやんちゃで親も手を焼くほど荒れていて今でも思い出したくないくらい黒歴史なのだが
そんな幼少期やんちゃだった僕を唯一受け止めてくれたのは祖母だった
祖母はとてもやさしく幼稚園時の時から小学生にかけて毎週のように土日になったら行きたいと母に懇願し祖母に電話をかけ了承を得たら快くいいよ、といい夜遅くに行ってもちゃんと起きて待っててくれたり、晩御飯も作ってくれ母の料理も美味しいのだがそれを遥かに凌ぐほど料理が美味しく、生キャラメルや生チョコなどのスイーツも作ってくれたりしたそれがまた美味しく、年末年始やお盆は父方の祖父母が我儘なので小学生の頃めちゃめちゃ行ってたとはいえ父方に比べあまり祖母の家には行けなかったのだがますます大好きになっていった
7月の終わりに浪人生だし関西の大学見に行ったことがなかったので見に行った時には結構しんどいからなのかほとんど寝ていたがとても元気そうでプリングルスのBBQ味をあまりアメリカのお菓子だし口に合わないと思うと言ったのに欲しがったのであげると食べて一口目でHello〜！とボケたりちょっとおちゃめなとこもあるかわいげのあるおばあちゃんだった。
あとはぼくが母と祖母の家によく行った時に会話してる時僕の話題で僕がクスッと笑うと「ふふふふゆーて笑てるわ笑笑」って言う言葉が印象的だった

ぼくが今日会いに来る数日前は元気にミネストローネを作っていたそうなのだが僕が行った時にはもうほとんど骨と皮だけみたいになってほとんど寝たきりの人になってしまっていた。
昨年から体調を崩していて夢で何回も三途の川を渡りかけたりお花畑を夢で見るようになり目覚めて死にたくない、こわい。と思っていたがぼくが大学を見に行って1週間後ぐらいに病院で膵臓癌を宣告された時はこわくない、思い残すことは無い。でも病院で入院やとコロナで会われへんし死に場所も嫌やから自宅療養がいいと言って無理言っておじいちゃんの親戚がやっている和田病院から婦長さんが毎日来てくれていた。

まだ存命しているが人は永遠に生きられるわけじゃないし仏教の考えを借りると輪廻転生を繰り返している訳でまたいつかどこかで会えるんじゃないかと思っている。
おばあちゃんは卓球がとても上手く大阪府の小さい大会のシニアの部？みたいなので優勝したりするぐらい強くそこの通っていた卓球練習場で同世代の方に実は自分が知らないところで僕の自慢をしてくれたりしていたそうだ、だからぼくもおばあちゃんが見てないとこで紹介したいなって思ったっていう感じです。

2022/10/12

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追伸2022/10/13 18:27:30
いまさっき祖母が亡くなったことを間接的に父親と姉が電話しているところを盗み聞きしてしまって知った。
以外にもあまりショックは大きくなかった。
どこかでまだ生きているんじゃないか、本当は危ない状態だから葬式の準備をしているんじゃないかと心の片隅で思っているのかもしれない、思っていないと心の平穏が保たれないだからだろう、実際今もこの文字を打つのに手が震えて今にも涙をこぼしそうだ
何故こんなものを出しているのかと言われたら気持ちのはけ口がなくとてつもなくつらいから、とにかく出さないと哀しみにやられてしまうから。
あと1、2ヶ月前から母から余命が半年ほどしかないと宣言されそこで驚きを隠せず涙を流した
だから、それのおかげでショックが少し和らいでいるのかもしれない。

おばあちゃんへ
こんな浪人生で勉強もまともにできなくてやりたくないことすぐ投げ出したりして亡くなる直前まで心配かけっぱなしのドラ孫でごめんね。
小さい頃からかわいがってくれてありがとう、
兄みたいに全く恩返しできずに受験も合格するところを見させてあげたりとかもできなくて最後までわがまま言ってばっかだったけどそれも含めて包み込んでくれた大きな愛をありがとう
ほんまは今すぐ泣き出しそうやねんけど泣いたらおばあちゃんはきっと泣かんでええよって言うと思うでも泣かせて、もっといっぱい喋りたかった。先週めちゃめちゃ元気になって前みたいに喋れてたんだってね、お母さんから聞いたよ。
お母さんは休まんでええって言ったけど今日予備校休んで会いに行けばよかった、もっとお世話したかった、もっと卓球一緒にやりたかった、おばあちゃんが作った料理とかスイーツとかもっと食べたかった、大学の入学式一緒に行きたかった、小学生の時一緒に旅行に行く予定だったのに行けなかったからそれも果たしたかった、おばあちゃんの大好きな絵画を見に今年できた中之島美術館に一緒に行ったりもしたかった、80代でぼくが今18だから厳しいかもしれないけど結婚式とかも呼んでひ孫とか見せたかった、おばあちゃんとやりたいこともっともっといっぱいあったのにおばあちゃんは僕の元から離れていってしまう
会話できなかった分もっと話したいねんけど、あんまり長く話すとおばあちゃんもしんどいと思うからここら辺でおわるね。
おばあちゃん、いつまでもずっと大好きだよ向こうではゆっくり休んでね。
何十年先になるかわかんないけどまたいつかどこかで会おうね。
バイバイはあえて言わないことにする、だってまたきっとすぐ会える気がするから

↓左の女の子が祖母