耳
耳には縁がある、気がする。
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僕がまだ高校生だった時のこと、全校集会の身だしなみチェックの冤罪。
頭髪 化粧 服装 そしてピアス、國安はそれら4種とは無縁の学生だった。
髪は長かったが第一ボタンまでぴったりしめ、ネクタイも外さない。チャラチャラしない。右手には読破できない小説を持って黙々と生きている存在だった。
しかし耳の形状、らしい窪みが耳にあった、しかも両耳。
なので集会後に現行犯で捕まっていた。
先生たちは何十人の学生を審査するために注意点だけを凝視するので、まず現行犯逮捕、顔を見られ、國安と判断し、「ああ…こいつか」といった感じで三年にもなると審査もされなくなっていった。
一言も喋らなかった日もあるような学校生活でこの時間に思うことはただただ不毛。
バカのベルトコンベアーに引っかかる自分、それこそ滑稽すぎた。
繰り返される日々の中で、本当にピアス穴を空けてやろうかとかそんな事も考えたことある。
穴の空いていない耳は不毛な審査の穴を通っていく、冤罪だ。あの日のイライラはどうしたらいい。
この耳は悪くない。 ピアス空けてやろうか。
2023.6.29
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耳欲。
人の耳を触っていたい、そんなことありますか?他人の耳を触っている時の安心感の正体に気づき始めたのは最近のことでした。
自分は昔から耳を触る欲がありました。
昔、兄と同じベッドで寝ていました、シングルベッドに二人の肩幅が収まるほど幼い頃、それ時から自分は耳を触っていました。
冷えた布団、真っ黒な窓、落ちるかもしれない二段ベッド、自分はいつも落ち側にされていた。いろんなものが怖かった夜に兄の耳を触っていた。
その時の安心感は後の自分の癖や、人格に影響した、これは安心感。
仲良くなった友達、下の兄弟、元カノ、触っても生理的に社会的に許される他人の耳を触る。
友達には引かれるけどニコチン中毒の様に耳を触ってしまう。
でもタバコよりマシなのは銘柄を気にしないところ、どんな耳も形が違います、それぞれの触り心地があり、温度がある 下の図をどうぞ↓
これは今、現段階で耳を触っても許される者たちの標本です。
弟と妹、いとこ達の2ペアは遺伝子が同じなのに形が違います、なんでだろうっ。
ベースの印象は似ていますが触り心地と形状が違います。
弟は妹より生理的な意味で触りやすいです、気兼ねなく触れます。なので弟の耳は柔らかく耳たぶもふくよかです。
昔から弟の耳を触ってきたので小動物の皮膚の様なふわふわ感、ジャッキーチェンの酔拳の様なしなやかさをしています。
それら要因から耳の形は先天的な遺伝子ではなく後天的な影響もかなり受けるんだという結論が出ました。
(耳でそうならきっと顔や身体もそうなのかな?)
耳はおもしろい、ウケる。かわいい。以上。
2023.6.29
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