天官賜福⑫◆(鬼王の偽皮)魔翻訳した感想と考察
今回は28~29章あたりに触れていきます。
その中で半月が裴宿の過去について語ってくれるシーンがありますが、内容は前回まとめましたのでその部分に関しては今回カットし謝憐と三郎が(一時的に)お別れする前夜に菩薺観で寝る直前まで語り合った部分のみ拾っていくことにします。アニメ版第1シーズンでは最終回の部分です。
①『三郎』と呼ばれたい花城
実質隠してないようなものだったけど一応人間のふりを続けてきたので、血雨探花だとはっきり明かしてからは初めてゆっくり話す夜です。
謝憐も一応神官だということを隠してきたのでもう隠す必要がなくなりました。三郎は最初からわかってて近付いてますからね。
お互いに「血雨探花」「太子殿下」と呼び合ってみますが、三郎は謝憐に「血雨探花」と認識してもらうのは嬉しいけど「花城」と呼ばれるより「三郎」と呼んでほしいみたいです。
「花城」と呼ばれるのが嫌なわけじゃなくて「三郎」と呼ばれるのが好きなんだと思います。もちろん謝憐限定で。
結構甘えたがりですよね彼は。年下というポジションを有効活用しています。
謝憐も三郎に「太子殿下」と呼ばれることはちょっと嬉しかったみたいです。他の人に「太子殿下」と呼ばれる時は嘲笑の意味がほとんどなので、三郎からは敬意が込められているのを感じたみたい。
②花城が与君山に来た理由
結局なにしに来たのかは教えてくれませんでした。
「ひとつは貴方に会いに行った。もうひとつは偶然通りがかって暇だった。どっちを信じる?」という答え方をしたので謝憐は「うーんわからないけど、君はたしかに暇そうだね」と答えるに留めました。牛車で出会ってからずーっとここに居ますからね。
謝憐は最初に「与君山で私を迎えに来た新郎は君だったの?」と聞いたんですけど、三郎はニンマリするんですよ。「私を迎えに来た新郎」っていうワードが気に入ったみたいです。
謝憐は慌てて「新郎に扮したのは君だったのか?って意味だよ!」と弁解するんですけど、三郎は「扮してはいないよ」と答えます。
たしかに彼はあのとき自分を『鬼新郎(鬼花婿)』だと偽っていたわけではなかったので、それはそうだなと謝憐は納得するんですけど、私は違うと思う。彼はたしかに新郎に扮してはいなかった。本当に新郎のつもりだったから。
③謝憐が何も聞かない理由
「僕があなたに近付いた理由をどうして聞かないの?」と三郎は尋ねますが、「答えたくないかもしれないし、答えてくれても本当のこととは限らない。だから聞く必要はないよ。追い払ったとしても君ならまた別の顔を作って現れるかもしれないしね」と笑って答える謝憐。
あの………ずっと思ってたんですけど、三郎は理由を聞いてほしいんだと思うんですよ。
彼が「どうして聞かないの?」と尋ねたのはこれで3回目なんです。1回目は腕の刺青を見られた時、2回目は罪人抗で厄命を使ったとき。そして3回目が今です。でも毎度謝憐はまったく聞かないんですね。のらりくらりとそれらしい理由を述べては流してしまう。
それは謝憐が今まで出会いと別れを繰り返しすぎたせいかなと思いました。どれだけ親しくなっても結局いつか別れてしまうのなら、出会った理由は重要じゃない。始まりがあれば終わりがあるのは当たり前の事なので今楽しければそれでいい。って考え方になってしまったのかなと思いました。
④鬼界と鬼王
天界にはルールが多いし神官の名前を覚えるのが大変だけど、花城はずいぶん自由にしてるので鬼界には報告義務などはないのかと尋ねる謝憐。
花城は鬼の王なので誰に何を報告する義務などありません。誰も彼に文句は言えない。
鬼界は誰にも縛られず皆自由だそうです。
花城の他の鬼王との交流関係ですが、青鬼は「目障りだった」という理由で挨拶(暴力)しに行ったら逃げたそうです。青鬼は凶の等級だしあくまで『四大害』の添え物なので鬼王ではない模様。
青鬼のことは黒水沈舟も嫌っています。黒水は別名『黒水玄鬼』とも呼ばれているそうですが、どちらが名前でどちらが異名なんだろう。
花城と黒水は親しいかと聞かれれば親しいわけではありませんが、絶以下の鬼は鬼王に話しかける資格もないので他の鬼と比べれば親しいといえるようなニュアンスでした。
⑤「私のために生きなさい」
200年前に『花将軍』として生活していた頃の謝憐は、将来なりたいものや夢がないと言う半月に「私の夢は万人を救うこと」と伝えていたそうです。半月はその言葉を大切に覚えていましたが、謝憐はそんな発言をしたことを覚えてない上に自分がそのような青臭いことを言っていたなんて信じたくありませんでした。
何より三郎には知られたくなかったのに、半月が暴露した瞬間に三郎も後ろにいたのでしっかり聞かれてしまいました。
あとで三郎が「あの言葉よかったよ」と大真面目に言ってくれますが、恥を晒したと思ってる謝憐はからかわれていると感じます。
謝憐は800年も生きているので200年前なら『ついこの前』くらいの感覚なんじゃないかと思っていたんですけど、本当に信じられないといった様子だったのが気になりました。
これが仙楽太子として生きていた17歳の頃ならまだわかるんですが、時系列的には半月関で『花将軍』になったのは人面疫による大災害や鎏金宴での事件もいろいろ経験した後のことです。
数々の地獄を経験した後であるにもかかわらずそのようなセリフが出てきたのなら、今もそうなんじゃないの?と思ってしまうのですが…。黒歴史に感じるほど昔の話じゃないでしょうに。それとも半月関より後の、ここ100年くらいの間でさらなる地獄を経験したんでしょうか?
万人を救うのと万人を屠るのとでは前者の方がよほど難しいことなので尊敬するよと三郎は言ってくれますが、実現しなければ意味がないと謝憐は頭を抱えます。
そして昔はもっと馬鹿げたことを言ったこともあるそうです。ずっと昔、ある人に「自分はもう生きていけない、何のために生きているのか、生きる意味とはなんなのか」と言われたことがあったそうですが、謝憐はその人に、
と答えたそうです。
それを聞いた三郎の目には微かに光が宿りました。
「今思えばどうしてそんな大それたことが言えたのか。あの時は若かったんだ、自分はなんでもできると本当に思っていた。今じゃそんなこと言えないよ。その人がその後どうなったのかも私にはわからない。誰かの生きる意味になるなんてあまりにも責任が重すぎる。ましてや天下を救うなんて…」と謝憐は自嘲しますが、三郎はしばらく沈黙してから「そんな若さで天下を救うだなんて、勇敢だけど愚かだ。……でも、愚かだけど勇敢だ」とだけ答えてくれたので、謝憐は御礼を言いました。
いやもう絶対花城じゃん。
花城は、謝憐自身はそれを言ったこと自体忘れてると思ってたんじゃないかな。800年も前のことですし。
でもこれを覚えてるってことはつまり、生前の花城を覚えてるってことなんですよ。花城は生前から接点があったこと言うか言わないかずっと迷ってると思うんです。もし謝憐がなんにも覚えてないのなら「三界で名高い太子殿下がどんな人なのか気になって会いに来てみただけだよ」とか適当に言うこともできちゃうわけで。
だけど覚えてくれてたから、やっぱり「あの時の子供は自分だ」ってどこかで伝えたい気持ちを捨てられなくなってるんじゃないかなと思います。
あとこれは完全にただの私の感想ですが、謝憐は「なんであんなことが言えたんだろうな~ハハハ!」みたいなこと言わないであげてほしかったなぁと思います…。気持ちはわかりますよ。私も謝憐の立場ならきっと同じように言ったと思いますし、何より謝憐はそれを言った相手が今目の前にいるだなんて夢にも思ってません。
自分はそれを言われたことをすごく大事にしてきたのに「あんなこと言ったあの時の俺やばすぎうける(笑)」みたいなこと言われたらなんかショックじゃないですか…?(※謝憐はそこまで言ってません)
ある意味現実的だなとは思います。私たちも普段生きていて誰かの言葉が深く刺さる機会が人生において何度かあると思うんですけど、それは必ずしも重い言葉ではないんですよね。相手はあまり何も考えずに発言したり、なんとなく発言しただけで言った本人はまったく覚えてないようなことなのに、言われた側には深く深く刺さって一生胸に留めておきたいと思うこともあるじゃないですか。
とはいえ、花城にそれを言った当時の謝憐は決して軽いノリで言ったわけじゃなく真剣だったと思います。世の中の厳しさを知らなかった頃の自分て本当に愚かだったと思ってしまうものですが、愚かだったからこそできたこと、言えたこともたくさんあって。
そういうものも尊いような気がします。花城の言葉を借りれば、まさに「愚かだけど勇敢」です。
⑥花城の本尊について
三郎は分身じゃなく本尊が別の顔(皮)を被っているだけです。その皮はどんな感触になっているのか純粋に気になって三郎のほっぺをプニッと指で突く謝憐。
なんか、たまに子供みたいになりますよね謝憐は。触ってみたいと思ったら頭で考えるより先に手が動いて触ってるし、落ちたものは拾って口に入れるし。赤ちゃんか?
三郎は一瞬驚きますが抵抗はしません。触れ合うことにだいぶ慣れましたね。罪人抗でしばらく謝憐をお姫様抱っこし続けたのだから、謝憐だって三郎を触る権利がありますとも。
アニメ版だとほっぺプニッどころか両手で三郎の顔を包み込んでじっくり観察するシーンがあります。
その皮は素晴らしいけどできれば本当の姿が見てみたいな〜と軽い気持ちで言ってみる謝憐ですが、三郎の目が少し暗くなったような気がして慌てて「言ってみただけだから気にしないで!」と言います。
謝憐は三郎には結構気を使うんですよね。他の誰から何を思われてもへらへら〜っと笑うだけであんまり気にしないのに、三郎の反応はずーっと気にして不安になる回数も多いです。まだ割と物語の序盤なのに。
罪人抗で三郎の喉仏をうっかり触ってしまった時に失くしたはずの「恥ずかしい」という感情を思い出した謝憐ですが、「嫌われたくない」という感情も思い出しつつあるんじゃないでしょうか。
花城は本当に顔面コンプレックスを抱えているので、見たいと言われてもすぐに返答することができませんでした。
「もし僕が青い顔をしていて牙が剥き出しで、五官が狂ってて夜叉のように恐ろしい顔つきで、醜かったとしても、それでも見たい?」と聞いてくるので、謝憐は『血雨探花は幼少期に奇形児だった』という噂があったことを思い出します。もしその噂が本当だったのなら花城は外見で差別を受けてきた可能性が高いし、自分の本当の姿に敏感になっている。だから慎重に言葉を選ぶことにしました。
ここはもう本当に、太子殿下万歳と言わざるを得ません。謝憐も最初は三郎のその言い方が少しおもしろいと思ったものの、すぐに奇形児説を思い出して言葉を選びました。これ大抵の人なら「えーなにそれうける!こわーい(笑)」みたいな反応になると思うんですよ。あれ、もしかして自分に自信がないのかな…?ってすぐに察することができる人って意外と少ない気がします。
実は男にとって外見はそれほど重要じゃないんだよと答えた謝憐に、僕は重要だと思うと返す三郎。
「本当に重要じゃないんだ。もし誰かが君の見た目をからかうなら、それは他に攻撃するところが見つからないからだよ。もしかしたら妬まれているのかもね。それってつまり君の優秀さが証明されてるということなんだ。この世には外見を気にしない人がたくさんいるよ。例えば私だ。私と君はもう友達だし、友ならお互いに誠実であるべきだ。君が本当の姿を誠実に見せてくれているのなら、私はどんな君でも…」と言ったあたりで三郎の体が微かに震えていました。謝憐はまさか泣いてるのかと驚きましたが彼は笑っていました。
微妙なラインですけどね。最初は本当にちょっと泣いてたのかもしれない。途中から低い笑い声が聞こえてきたので。
「別におかしかったわけじゃない、あなたの言っていることは正しいし理に適っているよ」と三郎は言いますが、真摯に向き合って言葉を選んだのに笑われたので「全然誠実じゃないな…」と謝憐はへそを曲げてしまいます。
「誓うよ、この天地でどこを探しても僕より誠実な者はいない」と言われても、いじけた謝憐は「もう寝るから話しかけないで。ちゃんと寝ろよ」と背を向けてしまいました。
三郎はまたしばらく小さく笑っていましたが、最後に「次の機会にしよう。次に会うときは本当の姿で会いに来るよ」と伝えました。謝憐はそれについてはもう少し聞きたいと思いましたが、連日の疲れでそれ以上目を開けていられずそのまま深い眠りに落ちました。
最初は「機会があれば本当の姿を見せるよ」という言い方をしてたんです。でもほとんどの人が言う「機会があれば」はただの社交辞令なのでその「機会」など基本的に来ないものですが、三郎がそう言うならきっと社交辞令ではないのだろうと謝憐は確信していたので「わかった、じゃあ君が見せてもいいと思うときに見せて」と言って終わっていました。
じゃあその「機会」っていつなの?というところで「次」と明確にしたような形です。
この作中での美醜の価値観て目鼻口のパーツが整っているかどうかだけじゃなくて、傷跡があるかないかも含まれてると思います。扶揺や小彭が包帯だらけの小蛍を見て「醜い」と言っていたし、花城の幼少期も右目の色が人と違うことで差別を受けたので包帯で隠し、包帯が巻かれてることでまた「醜い」と罵られました。
昔は顔や体に傷ができると「お嫁に行けない」なんてよく言われてたと思いますが、現代ではそういう価値観はだいぶ薄れてきたこともありどうしてこれが「醜い」のかいまいちピンと来ませんよね。
でもそれは洞窟内で花将軍の塚を見た商人たちが「人を助けたのにどうしていけないの?」と疑問に思ったことと同じで、良い時代の変化だと思います。
⑦銀の鎖に繋がれた指輪
朝になり謝憐が目を覚ますと三郎の姿は消えていました。外に出てみると庭の落ち葉を綺麗に掃いてまとめてあったので、いつものルーティンを終わらせてから菩薺観を去ったようです。ただ去るのではなくしっかりいつも通りに掃除はしていくところが三郎らしいですね。
ちょっと想像してみたんですけど、これもし庭の掃き掃除がされてなかったら謝憐がすることになるじゃないですか。いつもは三郎がしてくれてたことを自分がやるとなると彼が居ないということを痛感しそうですよね。痛感した途端に寂しさがぐっと押し寄せてくると思います。
だから掃き掃除が終えてあるということは、まだ去ってからそんなに経ってないのかも?ついさっきまで居たのかも?と思えるから、そういう意味でも三郎は庭を掃いていってくれてよかったなと思いました。
まぁ結局この後の数日は謝憐が自分で掃きますけども…。
まとめた落ち葉の近くには半月が入った漬物壺が置かれていました。これは半月が自分でコロコロ転がってそこまで移動したのか、三郎がそこに置いてくれたのかどちらなんでしょうね。私としては後者希望です。
菩薺観の中へ戻り漬物壺を供卓に置いたあたりで、謝憐は知らぬ間に自分の首元に銀色の鎖がゆるく巻かれていることに気付きます。鎖の下には透き通った指輪がぶら下がっていました。
この時点ではまだこの指輪の意味は明かされていませんが、これは花城の骨灰でできた指輪だそうです。牛車の上で血雨探花の弱点はないかと聞いた時に三郎が教えてくれた、あの骨灰です。鬼は心に決めた相手に渡す風習があると言っていましたね。
骨灰をどうやってダイヤモンドのような輝きを放つ指輪に加工できるのかは謎です。でもこういう加工が可能であれば一見すると骨灰に見えないので、弱点をうまく隠すことができそうですね。
謝憐が指輪に気付く時の文章がすごく素敵なんです。
これは謝憐が胸元の指輪に気付く前の文章です。
鎖は細くて非常に軽く、付けていることに気付かないほどでした。謝憐は胸の外に違和感があったから気付いたのではなく、胸の内に何かが満ちているのを感じています。つまり物理的な意味ではなく心の中ということです。
指輪に気付いたから胸の内が満ちたんじゃなくて、胸の内が満ちている気がしたから確認すると指輪があった。この前後の順番は非常に大事なところだと思います。
指輪は金剛石(ダイヤモンド)のように光り輝き精巧で美しいですが、幼い頃から金銀財宝をおもちゃのように触ってきた謝憐ですら素材や加工方法が想像もつかず「非常に貴重な物」としか理解が及びません。
よくわからないけどものすごく貴重なものを花城が置いていってくれた、しかもそれが指輪だとは意外と彼はロマンチックなところがあるんだなぁと謝憐はぼんやり思っただけですが、謝憐自身も自分の胸の内がなぜ満たされていくように感じたのかまったくわかっていないんですよね。しかも「長らく空っぽだった胸の内」に何かが静かに満たされてきた。謝憐にとっては間違いなく特別な何かです。
真心ってこういうことなんでしょうか。
与君山で小蛍の祠に饅頭を置いた謝憐が「私にとってはたかが饅頭でも土地神様にとっては大切なものかもしれない。真心がこもっていれば意味があるんだよ」と言っていたのを思い出しました。あのとき謝憐の真心はちゃんと小蛍に届いています。
花城にとって自分の命はそこまで価値のあるものではありませんが、骨灰を渡したのは彼の真心です。花城には「たかが自分の命」でも謝憐にとってはとても大切なもの。花城が捧げた真心はたしかに謝憐に届きました。真心には意味がある。
一応ちゃんと信徒(花城)が神(謝憐)に捧げていることになっています。
どうやって眠ってる間に首に付けたんでしょうね。銀の鎖というのは謝憐が血雨探花の特徴として印象に残している、花城(本尊)のブーツについててシャラシャラ鳴る銀の鎖の装飾と同じものでしょうか。
いくら疲れていたとはいえ熟睡しすぎじゃないですか謝憐さん。首触られたんですよ。絞められてもおかしくないです。彼は本当に武神だったのでしょうか。ただの怪力太子だった可能性出てきたな。
三郎が隣にいたから安心していたのかもしれませんが、大大大前提として彼は鬼王ですからね。現時点ではそこまで気を許すべきじゃないはずです。南風だったらブチギレてた。
菩薺観(小さなボロ道観)には宝物を隠す場所などないので、貴重品は身につけておくのが最も確実と思った謝憐はこのまま指輪を胸にぶら下げておくことにしました。
その後の謝憐は菩薺観で何日もごろごろして、村人たちが持ってきてくれる食べきれないほどの粥や饅頭(供物)を食べて過ごしていました。
三度目の飛昇をする前もこんなような、意外といい生活をしていたって記述がありましたねそういえば。多分三郎が菩薺観に居た時はそんな食べて寝てごろごろしてるだけの姿見せてないと思います。
そんな時に霊文から通霊陣を通して連絡が入り、至急天界へ戻り神武殿に来るよう通達されます。どうやら第一武神君吾が天界に帰ってきたようです。
…というあたりで次回へ繋ごうと思います。
謝憐と三郎のお別れ前夜だけで語りすぎてしまったので、話数は全然進んでないけど今回はここで区切ります。
次回から新章突入です。
またよろしくお願いします。