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回想

はじめて会った日から1年経った。
軽い気持ちで、何か期待していた訳でもなく、ひょんなことから、ノリでお茶しようねって話になって…

私は、約束は守りたい。
約束ってすぐにしないと実現出来ないことがわりとある。
だから、すぐに約束して実現させた。

ただ、それだけだったけど…
その約束からこんなことになるとは、全く想像していなかった。

あれは、夢だったのか?と思ってしまう。



あの日、約束したコーヒーショップ。
私は、地元なのに入ったこと無かった。
コーヒーショップの前で待ち合わせた。

4時半頃になるって話していたのに、30分も早く来てくれた。
飛ばしてきたんだろうな…

あまりにも早いので、私の準備が追い付かなくて、少しだけ待たせてしまった。

はじめて会う人

ちょうどこの時間に初対面した。

あまりにも緊張していて…
「はじめまして◯◯です」ってお互いに言い合ったことだけ覚えてる。

「入りましょう」とお店のドアを開けて「どうぞ」とレディーファーストで店内にエスコートして貰った。

お席を決めるときに「何処にする?」って言いながら、壁際のカウンター席を見て「ここにしよう!」って決めた。
対面ではなく、横並びで座った。

私は、めちゃくちゃ緊張していたのか顔も身体も熱かった。
「顔も身体も熱くて緊張してるよ」って話したらニコニコしながら何か言われたけど覚えていない。
「結婚してから旦那以外の人とお茶することなんて無かったから~」
「そっか、そうだよね」
みたいな話はしたかな…

推しの話、アカウント名をどうやってつけたか?仕事の話、私の身の上…
1時間ちょっとの間に色々話した。
私の身の上を聞いた上で
「もやしちゃん、強いなぁ」って言われた。

緊張していた私だったけど、いつの間にか安心できる癒しの時間に変わっていった。

話をしている間合い、横顔、時々こちらを見て笑顔で話しかける、問いかけをする仕草。
堪らなく心地よくて、じーっと顔を見てしまう私にとって、横並びは、最高のポジションだった。
きっと、対面だったら相手の方が恥ずかしくなってしまうだろう…

終盤、私の話を聞いて、頭をポンポンとしてくれた。
めちゃくちゃドキッとした。

多分、その瞬間からときめいたのだろう…

LINE交換して、こちらを出発する時間になってスマートにお会計を済ませ、コーヒーショップを出る時もレディーファーストでドアを開けてくれた。

お店を出て、少し後ろを歩く。時々、急ぎ足で横に並ぶ…
「今度は、ご飯行こうね」って
私は、お茶するだけでいいのに…って思いながら、返す言葉が正しいかわからないけど
「もう、そんな進展の仕方するの?」と訳のわからないことを言った。
「だって、そのくらいしかないでしょ!今度は、そこのカフェでもいいし…」と…  
「確かにそうだね。今度、ご飯ね!」

そんな話をしながら歩いている時、私は、友達と行き逢った。
友達と少しだけ話した後、見送ることになった。

自販機でコーヒー買いながら「飲む?」って
私は、「近いから大丈夫」と言って缶コーヒーをお断りすると
「じゃあ、ここで」と言うので、
「車のところまで見送るよ」と言ったら、
「トイレ、寄っていくから…恥ずかしいからここで!」と…
「じゃあ、気を付けてね!ありがとうございました。またね👋😃」とお別れした。

なんて恥ずかしがりやさんなんだろう…って思いながら、私も車に戻り自宅へ帰った。


今、思えば、どこかでこっそり見送れば良かったなって思う…


「アパートに着いた」とLINEが来た。
お疲れだろうと手短に挨拶して、その日は眠りにつこうとしたけど、
興奮覚めやらず…
なかなか眠れなかったことを覚えてる。

何の気もなく会って、話して、ちょっとドキドキして…

私の大切な忘れられない日になった。

この日が無かったら、今の私は無い。



昨日、1日早いけど、待ち合わせたコーヒーショップに行ってきた。

時々、コーヒーのテイクアウトはしていたけど、お店に入るのは1年ぶり。
あの日のことを思い出す。
書いた写経を連れてテーブルに置いて、スーパーシートに座った。
このドキドキ、ワクワク、一人なのに幸せな気分になった。
また、ここで逢いたい。
あの日のことを甦らせてコーヒーを飲む。


私にとっては、特別な空間。
この場所から始まった。
おばさんになってから、ときめかせてくれた。絶対にないと思っていた。


ありがとう❤️今も大好き❣️



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