サンリオピューロランドの歴代パレードを見よう①スターライトパレード編
ピューロランド最大エンターテイメントといえばパレード。映像化された作品を振り返る記事を書いてみようと思う。
今回は初代パレード・スターライトパレードをピックアップ。
※ストーリー・演出などのネタバレを含みます
概要
正式名称:サンリオ スターライトパレード
公演期間:1990年12月~1997年7月
バージョン違いが多数あるようだが、筆者が知る限りではDVD化やサブスク配信が行われているのはハローキティ20周年記念バージョンのみ。
他のバージョンも見てみたいが、映像は残されているのだろうか……。
あらすじ・出演キャラクター
あらすじはこんな感じ。
映像に出ているキャラクター達はこんな感じ。
キキとララはリトルツインスターズだが、劇中での紹介・エンディングテロップに合わせてこの表記にした。
8人のピューロ
最初期のピューロランドを語る上で欠かせないのが8人のピューロ。
筆者も詳しくないが、ざっくり言うとピューロビレッジを創った人たちである。
サンリオピューランドは元々、彼らが主役の場所だった。当時のシアターやアトラクションは、彼らと関わりが深いものばかりだったそう。
しかし、そんな彼らが登場する機会は時が経つにつれ減っていってしまった。現在も声を聴けるのはチックタックだけで、他のピューロ達の姿は館内のわずかな場所にしか残されていない。
映す所合ってる?
今作のピューロマーチ「Puro Entrance」では、ピューロ達の歌声や自己紹介が聴ける。彼らのキャラクター性が垣間見える貴重なシーンだ。
その中から、ピューロの王様・キングハッピーが名乗る場面を紹介したい。
Q.この中にキングハッピーはいますか?
A.いません。下の画像に映っているキャラクターがキングハッピーです。
他のピューロ達の扱いもわりとこんな感じ。せっかく自己紹介してくれているのに、ほとんど映してもらえないのだ。いくらなんでも扱いが悪すぎる。
一方サンリオキャラクターズの登場シーンは、カメラが遠くてもキャラクターが映るように工夫されている。
左キティに……?
後半ではキングハッピーの呼び込みでミミィが登場し、二人のバースデーパーティーが始まる。
今回のミミィは、いつものミミィとちょっと違う。
そう、リボンの位置がキティと一緒なのだ。
当時は衣装の色でキティとミミィを区別していたのかな?と思ったが、ダンサー達が持っているミミィのイラスト(画像右)では右耳にリボンをつけている。劇中ではこのことに全く触れておらず、ライブキャラクターのミミィだけ左耳リボンな理由はよくわからない。
現在まで続くパレードの礎
みんなが知恵の木周辺をぐるぐる回る、歌で物語を表現する、応援グッズを使うパートがある……といった点は、現在のパレードも同じ。
今日まで続いているパレードの骨組みは、最初期から変わらないのだ。
総合的な感想
大きなトラブルは起きず平穏にパレードは進む。物語に山谷はなく、ストーリーにメッセージ性はあまり感じられない。
一方ピューロのキャラクター性に合わせたフロートやダンサー達の衣装は凝っていて、見ていて楽しい。振り付けがゆったりめなのもあり、全体的に優雅な印象だ。この優雅な雰囲気はスターライトパレードの大きな特徴だと思う。
各種映像サブスクでも配信されており、視聴も比較的容易。初期ピューロランドの雰囲気を知りたい方には特におすすめだ。
ヘッダー出典:「サンリオピューロランドDVDスペシャルコレクション パレード」(2003年)