旅先、縁側コミュニケーションの妄想
二度寝をしても眠い朝
二度目の朝のミルクティー
不確かに感覚を掴むために
今朝も読書から開始
旅するように生きるための世界は
言葉で具現化できるまでに、もう少し
時間がかかるかもしれない
それでも繰り返す
懲りずに繰り返す
穿つことに未来はあると信じているから
◇◇◇◇◇
旅先で私がしたいこと
・地域の人とのコミュニケーション
方言に触れたり
天気の話をしたり
昔話を聞いたり
そうやって変わりゆく世界を
誰かの目を通して見えている世界を
私の中に満たしていきたい
・そのためには縁側が必要
日本の木造建築も好きであるが
特に私は縁側に惹かれている
家の外と内
太陽と影
言葉と音
世界の相対するものを両立させるような
縁側という空間
実家も祖父母の家にも縁側はないけれど
これまでの旅行を通じてその可能性を
というよりも純粋に「欲しい!」と思っている
感覚は鋭敏になるようで弛緩
きっと縁側ではアイデアがすごく湧くのだろう
◇◇◇◇◇
従来のような縁側を愛でるのはここまでにして
・これからの世界に私が作りたい縁側
欲しいなら自分で作ってしまおう
というDIYな話にはなるが
縁側に一期一会を宿したいと思う
旅の通り道として身体を一時的に休める
常駐して訪れる者に料理を振る舞う
電源とWi-FiがあってPCで仕事をする
初めましてながら他愛ないことを語らう
猫とのんびり戯れ合い昼寝する
隣接する露天風呂から上がり湯冷めを楽しむ
生活を縁側中心にして考えると
開かれた自分とそうでない自分が
心地よいリズムで入れ替わるような気がしている
◇◇◇◇◇
・価値観のセッション
互いが互いの存在を意識しながら
アイコンタクトで笑い合うような時間
縁側にはそういう力がある
というよりも発揮して欲しい
生産性とか資本主義とかも
角を削り取られてしまうような
穏やかな時間の中で
本当に大事なものは何なのか
そんな問いかけが必然的に訪れて
私はいつの間にか私たちに
縁側に期待しすぎているだろうか
否、それくらいのことはして欲しいものだ
◇◇◇◇◇
・縁側の設計
これからの縁側、仮になんと呼ぼうか悩む
安直に「真(新)」とかつけたくないので
今はそっとしておこう
立地:目の前が庭でなくてもいい
もっと開かれた海とか
眺めの良い丘とか
そう考えると風を切るブランコを
横長にしているようなものなのかもしれない
街を歩くときの目線が変わる予感
ここに縁側あればいいのにと企み始めよう
イメージは都会よりも地方の
穏やかに風が流れる空間に
まるでそこから木が生えたようにあるのがいい
長さ:10m以上
縁側の長さは器の広さ
いつ誰が何時訊ねようとも
それらを受け入れるだけの長さは必要
勝手に猫が2匹いると想像しているので
彼らの寝床も考慮すると12mくらいあるといいのかもしれない
縁側はあくまで家屋の片面(一辺)だけに限定したい
その他:ニーズの交差点として機能
ここは〇〇な人のため
と限定はしたくない
器の広さは機能の柔軟さにも
宿したいもの
将棋盤が必要になったり
団子とお茶が必要になったり
あるいはポケトークが、そしてハンバーガーが
その土地を知り、ともに進化していくような縁側
私の今描いているのは、そんな場所だ
もしかすると縁側ではないのかもしれない
縁側の延長にあるとは信じたい
◇◇◇◇◇
イメージが膨らむものの
現実に着地するにはまだまだ
それでもこの朝の20分は本当に楽しい
早起きできたお得感と相まって気持ちが良い
旅する日々の縁側論
またどこかのタイミングで再考して