映画『ライアー×ライアー』に出てくる2つの「気持ち悪い」の話


SixTONES 松村北斗くんと森七菜ちゃんがW主演を務めた映画『ライアー×ライアー』を見に行きました。
以下、ネタバレを含む要素もあるので、見ていない方はお気をつけください。
そして、私はこの映画を今日初めて見て、初めて『ライアー×ライアー』という作品に触れました。原作は未読です。なので、解釈を間違っていたり、キャラクターの性格等をしっかりと把握していない部分があるので、その辺りは予めご了承いただきたいです。


1回目この作品に"映画"という形で触れた私のメモに殴り書いたものをそのままペーストしてるので、である調になっていたり、同じ言葉を繰り返し使ったりと少々気持ち悪くなると思います。ごめんなさい。

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-2つの「気持ち悪い」の話-

湊 潔癖症のきっかけの話 透の事後を見た時に「気持ち悪い」って思った
→透があの時湊に見られていたことを気付いている描写がなかったからハッキリとは言えないけど、気付いていたとしたらあれ程のショックは無いと思った。いくら自分の中で「好きな人 湊」を殺していたとはいえ、湊が透を軽蔑する大きなきっかけの1つであると思うし、(恐らく)初めてを奪った福田先輩が帰った後の透の表情が「好きな人 湊」を殺して自分が招いた自分のキャラクターや状況を後悔してるようにも見えた。
そんな透の秘事は勿論知らず、「気持ち悪い」と感じた湊は「姉 湊」の真っ先に感じるであろう心情。ここでの2人の大きなすれ違いが見ていてとても苦しかった。

烏丸「妹が自分のことそう思っていたら気持ち悪い」
→義理の姉弟だとわかっていても、恐らく大半がまずは感じる事だと思う。だからこそ、ここで烏丸が「分かった、大変だね、でも応援してるよ」みたいなありがちな反応をしなかったのがよかった気がする(もし当事者の方が見ていたらごめんなさい。そういう話を目の当たりにした時の"最初"の感情の話です)。
それまで優しい烏丸が初めて放った棘のある言葉ではあるけど、「気持ち悪い」ってストレートにいう姿がリアルだなと感じた。


湊と烏丸のそれぞれの「気持ち悪い」が、キラキラの少女漫画感を一気に変えた という風に私は捉えた。作者の方が初めて描いた少女漫画というのは事前情報で知っていたけど、後々調べるとコメディ漫画を書きつつもキャラクターには重い問題を抱えさせる事が多いというのを知った。だからこういうキラキラを打ち消すような台詞やシーンを描く事ができるんだと思う。

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これが、映画を見た後に私が真っ先に感じた感想です。これから2回目、3回目と何回見に行くかは自分でも分からないけど、少女漫画が原作の作品を見たとは思えない思いが生まれたのが何よりビックリしました。少女漫画が原作の作品を見るのに抵抗がある人も見やすい みたいな事を北斗くんがインタビューで何度か言っていたけれど、確かにそうだったと思う。映画を見終わった後の感情が『orange』や少女漫画原作ではないけれど『思い出のマーニー』を見終わった時と少し似ていると感じました。ハッピーエンドを見届けたけど、思い返す度に胸が苦しくなっていく。後からジワジワと「あのキャラの、あの表情、あの台詞 実はこんな思いが隠されていたんじゃないかな、このが結びついているんじゃないかな」とじっくりと振り返りたくなるような感じ。

まだ疑問に思っている点やもっと深く考えたい箇所があったので、再度劇場に足を運んで、自分なりの答え合わせをしたいと思います。

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