見出し画像

N#2 - Tengo-Pの音楽遍歴を中心とした自己紹介(ボカロPになった後)

今回は前回記事(Tengo-Pの音楽遍歴を中心とした自己紹介)の続編「ボカロPになってから」を書きます。
準備期間を含めると12年もやっているのでいろいろ紆余曲折ありました。
6つの期間に区切られます。

第0期: 準備時期 2012.08 - 2013.02
第1期: 駆け出し、自己流模索時期 2013.03 - 2015.02
第2期: アレンジャーとのコラボ時期 2015.03 - 2016.08
第3期: アレンジ・MIX修行/洋楽EDMカバー時期 2016.09 - 2018.08
第4期: EDM系オリジナル制作 2018.09 - 2021.12
第5期: 8 Beat系オリジナル制作 2022.01 - 2024.11
(現在は第6期に入っています。コレはまた別途)

それぞれについてどういうことをやっていたか解説していきます。


【第0期: 準備時期 2012.08 - 2013.02

・活動内容:
 -ボカロ曲、ボカロPを知る
 -必要なもの、スキルを把握
・状況:
 2012年の夏にボカロと出会い、
「コレはオレを呼んでいる!」
「昔没にされた曲を形にして出せるじゃないか。リベンジだ!」
と息巻いたのはいいんだが、
「何をすればいいのか」「本当にできるのか?」という状態だった。

・成果:
- けっこうレトロな曲もあったから自分の曲でも行けそうと思った
- 有名ボカロPのツイートを見ると、社会人をやりながらという人も
けっこういた。自分でもできそうだと判断。
- 2013年1月3日にTwitter「ボカロPになるぞ宣言発出」
- 購入物決定。2013年2月にコレを購入。


・課題:

- 30代のころにシーケンサーに打ち込んでシンセやリズムボックスを鳴らしていたので、DAWも行けるんじゃね、という軽いノリだったが、本格的な作詞、アレンジ、MIXはしたことがなく、勉強が必要。(基本的にはメロしか作っていなかった)

勉強のための勉強ではつまらないので、過去の自作曲をリアレンジしながら勉強することに。当然、初期作のクオリティはダメダメな状態になった...


【第1期:駆け出し、自己流模索時期 2013.03 - 2015.02

・活動内容:
- P名: P-Dec (Producer Dekunobo)
- 発表曲:
1作目: Scandal Beam! ⇒ 第5期にリアレンジ
2作目: キミガ、ウスク、キエテク... ⇒ 第4期にリアレンジ
3作目: 孤独なPainter ⇒ 第5期にリアレンジ
4作目: カーニバラス インパルス ⇒ 第4期にリアレンジ
いずれもクオリティが低くてガタガタだったので、後にリアレンジし当時のバージョンは削除してしまったw

・状況:
 当時は、アイドル向けに書いた曲の方がボカロと親和性があるだろうと思い込んでいて、アイドルのプロダクションに持ち込んで没になった曲のうち、自信があるものにしぼって復活させた。(ボカロファンとアイドルファンが仲悪いことは後で知る)

・成果:
- それぞれ2000 - 3000再生前後をマーク
- ボカロPとして自作曲を発表する活動自体は軌道に乗った
- DAW、ボカロの基本操作は習得
- 作詞は自己流ながらなんとかなってきた
→ 調子に乗って、イベントで作詞講座の講師をやったりw

・課題:
- アレンジ、MIXは満足のいくクオリティにはならず...
- 昔プロをめざしていた割には、底辺レベルにとどまった。
自己流の限界を感じるに至った。


【第2期: アレンジャーとのコラボ時期 2015.03 - 2016.08

・活動内容
- P名変更:20.5世紀Pに改名
- 発表曲:
5作目: GUMIっぱなしでChu! ⇒ 第5期にREMIX
6作目: 虹色のHorizon ⇒ 第5期にリアレンジ
7作目: 風を切って走れ ⇒ 第4期にリアレンジ
8作目: 月ハ、遠ク、見テル ⇒ 第4期にリアレンジ

・状況
プロのアレンジャーにアレンジ、MIXを有償で依頼
メロには絶対の自信があったので、アレンジ、MIXをプロに頼むことでブレイクできるのでは?
 と考えた。お金はかかるが、ブレイクすれば取り返せるだろう、と。

・成果
"GUMIっぱなしでChu!" が7000再生、"虹色のHorizon"が4000再生と、若干の向上はあったものの、劇的なブレイクには至らず...

・課題
- アレンジは頼んだものの、ボカロやギターは自分で作ってMIXするスコープだったので、最終MIX、マスタリングが自己流になり、せっかくのプロのアレンジのクオリティが出せなかった。
- 6作目のアレンジャーが制作途中でトンヅラし、残されたMP3の中間音源を加工して仕上げることになってしまうなど、アレンジャーとのコラボを最終形とすべきか疑問を感じた。
やはりボカロPを名乗るのであれば、自分でアレンジ、MIXの責任を持つべきなんだなと、腹をくくることに。


【第3期: アレンジ・MIX修行/洋楽EDMカバー時期 2016.09 - 2018.08

・活動内容
- 発表曲:
カバー1: Killing Me Softly With His Song

カバー2: Touch Me

カバー3: Even Better Than The Real Thing

カバー4: I Want To Hold Your Hand


- 同時に歌い手さんとのコラボも実施。無料で歌ってもらえる人を募集して。こんな感じ。なんとベトナム出身でイギリス在住の方。日本語が喋れる。
カバー1: Killing Me Softly With His Song

カバー2: Touch Me

・状況
自分でアレンジ・MIXの勉強がしづらかった原因は、いろんな音楽性の曲を手掛けたから。なのでEDM 一本に絞ってアレンジMIXを勉強することに。
いったん、オリジナル曲の制作は止めて、洋楽曲のEDMカバーを作りながら勉強することにした。
元がEDMでない曲をEDMに仕立てる練習。自作の過去曲もEDMでないので、最初からEDMの曲を打ち込むだけだと勉強にならないと思ったワケ。
EDMにしぼった上で、こんな感じの勉強、対策をやってました。↓

・成果
バリバリカッコいい最新EDMアレンジ、とまではならなかったが、
EDMっぽい感じにはできるようになった!
この期間でかなり自信がついた。
また、歌い手さんとのコラボで、
やっぱり人間Vocalっていいなぁってなった。
この次の期間も歌い手さんとのコラボを実施

・課題
カッコいい、EDMトラックメーカー並みのテクまでには至らず...
まあ、不愉快な音じゃなくなったので、とりあえずオリジナル制作にもどることに


【第4期: EDM系オリジナル制作 2018.09 - 2021.12

・活動内容/状況
ようやく自分自身のアレンジMIXでまともな音にできるようになった。
順次自作曲を復活。一部第1期、第2期の曲のリアレンジも入れて
10曲作りため、
アルバムDC化ができた!

- 発表曲:
↓ボーマスで頒布したオリジナルCDの曲目リストを見てください。

- 同時に歌い手さんとのコラボも実施。Colofusionというコラボ名で。
いちばん充実して楽しかった時期かもしれない。

・成果
やっと若いころに作ったオリジナル曲を自分が納得する形で世に出すことができた!
達成感ヤバ!
やっと自信をもってボカロP活動をしている、と言えるようになった。
勉強期間設けてよかった!

・課題
しかし、再生数は2000~3000程度と、底辺状態から抜け出すことはできなかった...
歌い手さんとのコラボも途中解消。
ま、売れないPとついててもメリットないよな...
それからボカロ曲作りのクオリティは安定したものの、Vocal MIXはイマイチな感じ。
人間の声MIXしたことなかったし...
いろいろあったので、この後は
コラボはせず、完全に一人で活動
することに。


【第5期: 8 Beat系オリジナル制作 2022.01 - 2024.11(予定)

・活動内容/状況
現在ココ。
昔作って復活させたい曲のうち、どうしてもEDMアレンジが合わない曲がいくつかあった。
アレンジMIXテクも安定してきたので、難しいと思って後回しにしてきた8 Beat系の曲の復活を始めることにした。
Vocaloid6が出たこともあり、人間的Vocal調声に舵を切った。
ここまでブレークすることもなかったし、自分の好みでない形で曲を出して後悔するより、
再生数が上がらなくても自分の作りたいように作る
ことにした。

- 発表曲:
< Vocaloid6 >
1.だからボクは音楽をヤメない  ⇒ 第5期にリアレンジ
2.Uninstall ⇒ 第5期にリアレンジ
3.Love Me Tonight ⇒ 第5期にリアレンジ
いずれも後にリアレンジし、当時のバージョンは削除してしまいました。

< SynthV GUMI >
ここで4曲目制作中にSynthV AI GUMIが発売され、迷わず乗り換え!

ここから10曲を制作し、オリジナルセカンドアルバムを制作。
収録曲はここにあります!

・成果
なんといってもSynthV GUMIに本当に人間のように歌ってもらえていること!
もともと人間に歌ってもらうために作った曲たちだから、より作ったときのイメージどおりに復活ができる。
毎曲感動で泣きながら作ってました。
それからイラストもAIに描かせられるようになって、
すべて自分で完結してMV制作
できるようになった。納期、コストの面でおおいに改善になった。

・課題
やっぱ再生数は上がらない。仕方ないとあきらめるしかないか。
人間的調声の方針を選択した段階で、ボカロPとしてブレイクする目はもうなくなったともいえるだろう。そこは覚悟の上だ。
もともと昔作った曲を復活させることが目的で、有名になるためでも金儲けするためでもない。ただ、
もう少し多くの人に聴いてもらえるといいんだけどなぁ...


【その後】

第6期として完全新作をAIの力を借りながら作っていく活動に移行。
→次回以後の記事で紹介します。
まだまだ挑戦し続けるぞ!
こんなに楽しい自己表現の手段は他にはない!

「だからボクは音楽をヤメない」!!

いいなと思ったら応援しよう!