ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫&菌類)2020・11 その20
竹林を伐採して開拓している、変人の20.315です。
ネイチャーフィールドXも、相当に寒くなってきました!
朝晩は10℃以下になるので、昆虫たちの活動もめっきり少なくなっています。
ヘッダー写真はオオスズメバチのご遺体です。
この時期、一年間の役目を終えた女王バチと働きバチ、交尾を終えた雄バチが冬の到来を待たず亡くなっていきます。それが、自然の営みです。
来春の女王バチ候補のみ、樹木の内部等で越冬します。
↓ こちらは「ババムカシハナバチ」という、ミツバチの仲間です。
動きが緩慢となっていたので、死期が近いのか、低温による影響かのどちらかだと思います。ミツバチの仲間といっても、大きな巣をつくることはなく、地中や竹筒などに営巣し、主に花粉と蜜を食します。
体中に細かい毛が生えて、ちょっとモフモフしててかわいいですね!
↓ ムクノキの古い表皮をはぎとったら、小さな甲虫たちが寒さを耐えるように何匹も密集していました。
あまりにも小さな甲虫なので、中央部分をズームして接写したのが下の写真です。↓
翅の表面に水色の波模様があるのが「ナミガタチビタマムシ」で、表面に菱形模様があるのが「ヒシモンナガタマムシ」です。
前者は体長3ミリ程度、後者は5~6ミリ程度のいずれも極小タマムシ。
とりわけナミガタチビタマムシは、春から夏にかけて、ネイチャーフィールドXには無数に存在していて、あちこちで出会っています。
活動期には、いろんな野草の葉を食べているようです。幼虫はさらに小さく、ムクノキの葉の中で成長します・・・めっちゃ小さい証拠ですね!
1メートル切りした竹が朽ちてきて、次々と20.315によって引っこ抜かれていきます。すると、竹の根の部分や引っこ抜いた土の中から昆虫が見つかることも少なくありません。
↓ 例えばこれ。
セミの幼虫(たぶんアブラゼミ)を、竹ごと引っこ抜いてしまいました。一応、「ごめんな」とつぶやきながら、土をかぶせましたが・・・。
↓ こちらはコガネムシ(おそらくカナブンかな)の幼虫です。
セミの幼虫もコガネムシの幼虫も、草や木の根から養分を摂取して生きているので、このように地表に出してしまうと、いくら土をかけても、延命できるかどうかはわかりません・・・。
ごめんなさい!
↓ 次はこちらのキノコです・・・。
カバイロツルタケかな?
それとも、タマゴテングタケモドキ?
いや、カワリハツか?
うーん、似たようなキノコが多く、今のところ同定できていません。
近くの公園で一休みして空を見上げたら、きれいな夕暮れになっていました。
季節を感じながら、開墾作業&生命体観察に勤しむ晩秋ですね!
ちなみに、風がないとやぶ蚊がまだ活動していて厄介ですが、寒風が強いとやぶ蚊はほとんど現れません。たぶん、11月中旬以降はやぶ蚊も出てこなくなるでしょう。
これで、開墾&生命体観察が、はかどります!
※写真は全て20.315が撮影。場所はネイチャーフィールドXとその周辺。