亀戸天神社【東京・江東区】
ここは亀戸天神(かめいどてんじん)の池です。カメさんたちがたくさん棲息していることでも有名ですね。
カメさんたち、と親しみを込めて記述しましたが、実は、そんなに喜ばしい光景でありません。ここに棲息しているカメのほとんどが、要注意外来生物に指定されている「ミシシッピアカミミガメ」だからです。
昔は縁日などの屋台で、このカメが「ミドリガメ」として売られていました。ミドリガメは生まれたての幼体で、子供の手のひらにもよく乗せて楽しめるため、ペットとしても人気者でしたね。
飼育して成長すると、最大甲長(体長ではなく甲羅の長さ)20センチ以上、中には30センチ近くになる個体もいます。ここまで大きくなると、通常、飼育するのを放棄してしまうケースが少なくありません。おまけに、ミシシッピアカミミガメは、大人になると気性が荒々しくなり人に噛みつくこともあるため、余計に手放すことになりかねません。
残念ながら、ここ亀戸天神の池のカメたちも、近郊から持ち込まれてきたのだろう、といわれています。
動物愛護法が改正されてからは、さすがに放流されることも少なくなったと思いますが・・・。
すみません、まるでネイチャーフィールドXの話題みたいになっちゃいましたね、もとい、神社アベニュ~に戻りましょう。笑。
正式には「亀戸天神社(かめいどてんじんじゃ)」といいます。福岡の大宰府天満宮が西にあるので、こちらは東宰府天満宮とも呼ばれています。「とうざいふ」と読むのか、それとも「ひがしざいふ」と読むのかは定かではありませんので、どっちでもいいのかもしれません。
ご由緒は、太宰府天満宮にあります。ここの神官が、天神信仰を全国に広めるため諸国をめぐり、ここ本所・亀戸に着き、元々あった祠(ほこら)にご神像をお祀りしたのが始まりです。ちょうど、江戸時代初期の頃です。
明暦の大火(1657年3月初旬)で江戸が焼け野原になり、幕府は本所を災害復興の地とし、4代将軍家綱が土地を寄進したのが当社発展のルーツとなります。
以来、360年の時を経て、亀戸天神は大変な進化を遂げています。梅や藤が整備され、社殿など境内は非常に清潔にされていて、いつ来ても「本当に美しい神社だなあ」と思います。東京十社にも数えられ、参拝も絶えません。
亀戸天神の北側には東京スカイツリー、そして南に5キロほど下れば同じ江東区の東京十社「富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)」も鎮座しています。
亀戸天神は押上駅(東京スカイツリー)と錦糸町駅のちょうど中間地点にあります。どちらの駅からも概ね1キロです。歩けない距離ではありません。20.315も以前、錦糸町駅から歩いて亀戸天神に行ったことがあります。
東京スカイツリーの散策なら、ぜひとも亀戸天神にも立ち寄ることをおすすめします!
【基礎データ】
■創建 寛文元年(1661年) 江戸時代
■祭神 天満大神(すがわらのみちざね)、天菩日命(あめのほひ)
■住所 東京都江東区亀戸3-6-1
■HP 亀戸天神社
※写真は全て20.315が撮影。
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