ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫ほか)2021・02 その25
生命体観察しながら開墾している、正真正銘の変人20.315です!
約1カ月ぶりの『ネイチャーフィールドX』ご報告です!
ヘッダー写真は、カブトムシの幼虫です。雑草、枯れ葉、枯れ木、枯れ竹を堆積した積み堆肥の下層部に、カブトムシの幼虫がスクスクと育っています。かわいいですね!
ネイチャーフィールドXは約200坪あるので、こうした堆肥エリアをいくつか作ることにしました。
上記写真のごとく、地面を10センチほど掘り、そこに乾燥した雑草、枯れ竹、枯れ葉、枯れ木などを堆積していきます(四角形に大きな意味はありません、フィーリングです)。
時には熟成を促すため米ぬかをふりかけ、公園でペットボトルに汲んできた水を流し込み、適度な湿り気を付与します。この上に後日また、雑草、枯れ木などを積み増していき、来る日も来る日も、同じことを繰り返します。
↑ こうして、いくつもの「堆肥エリア」が完成します。
写真手前の一番大きな「堆肥エリア」の下層部に、カブトムシの幼虫が棲息しているんです。ここは堆肥を作りはじめて約2年が経過していて、だからカブトムシのメスが産卵したのでしょう。
奥の方の各堆肥エリアは、今年の夏~秋にかけての産卵エリアになることでしょう。超楽しみですね!
ネイチャーフィールドXは、さながらカブトムシ・ファームになってきました!そう、20.315はカブトムシ・ファームの番人になりたいのです!
↑ これはカメムシの無惨な姿です。
ムクノキの小枝に突き刺さってお亡くなりになっています。
そう、これはモズの「はやにえ」ですね!
モズが何故に昆虫を捕まえて、小枝に突き刺すのか?
いわく「保存食である」、いわく「食べていた時、敵に襲われて逃げたため、残りカスがはやにえである」、いわく「縄張りマークである」・・・。
古今東西、いろんな説が出されていますが、実は日本の科学者によって、その最新の研究結果が発表されています。
2019年、大阪市立大学と北大の共同研究で謎が解明されました。
「はやにえを食べたモズの雄は、歌が上手になり雌にモテる」
と大阪市立大学のHPに研究成果が発表されています。
「モズのオスは非繁殖期にのみはやにえを作り、そのはやにえを繁殖期が始まるまでにほとんど食べ尽くすことを発見しました。さらに、はやにえの消費量に応じて繁殖期におけるオスの歌の質が高くなり、その結果オスはメスから強く好まれるようになることを野外観察と操作実験により明らかにしました。(後略)」
つまり、はやにえは、オスの求愛行動のスタートだったのです!
日本の科学者はすごい!
↑ キマダラカメムシです。
20.315の自宅で見つけました。今冬は暖かい日も多く、住宅の隙間から冬眠していた個体が陽気に誘われて出てきたのでしょう。
モズに見つからないようにね!
↑ こちらはニホンズイセン。
ネイチャーフィールドXでは、今年の冬も、きれいな花を咲かせてくれました。「ニホンズイセン」という名称から日本の固有種と思われがちですが、原産地は地中海沿岸。中国大陸を経て渡ってきた外来植物です。
↑ 今回の最後はモフモフな写真です。
スズメの大群が、暖かい夕陽を浴びて暖をとっています。
いわゆる「ふっくらスズメ」ですね。
寒い冬、羽毛の中に空気を取り込み、その空気を温めて大きなダウンコートを着ているかのような、モフモフした姿が、可愛いすぎます!
※写真は全て20.315が撮影。
※キマダラカメムシの撮影場所は自宅、スズメは都内、他は全てネイチャーフィールドXにて撮影。