ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫)2021・05 その30
こんにちは!
開墾地「ネイチャーフィールドX」の番人で変人の、20.315です。
関東地方は梅雨入りしてはいないものの、雨や曇りの日が多くなり、湿度も高くなってきましたね。
冬場の乾燥から一転して、気温が上昇し雨が降り湿度も高くなると、植物たちは一気に成長します。同時に、若芽や花を食べる昆虫たちも一斉に姿を現す季節です。
ヘッダー写真はクリックビートルこと、アカヒゲヒラタコメツキです。今年も昨年同様に、この季節に出現してくれました!
↓ こちらはホホジロアシナガゾウムシですね!
お取込み中に撮影して申し訳ない。笑。
食草はアカメガシワ。ネイチャーフィールドXにも豊富に育っているので、エサには事欠きません。
一般的なゾウムシに比べて、脚が長いのがわかりますね。
↓ ナミガタチビタマムシもお取込み中です!
食草であるムクノキの若葉の上にたくさんいました。かわいいですね!
この時季、オスとメスが出会い、ホホジロアシナガゾウムシもナミガタチビタマムシも、次の世代に生命が継承されていきます。
↓ コミスジも出てきました!
マメ科植物が生えていれば、コミスジには出会えます。
褐色(または黒色)の翅に3つの白い筋模様があるので、ミスジという名が付いているんです。
↓ ヨコバイも徐々に増えてきました!
一見して「セミの仲間である」とは思えませんが、よ~く見ると大きさと色が違うだけで、目や翅の付き方などは一緒です。横に這う(よこばい)動作も、確かにセミの動作と同じです。
ゾウムシやコミスジ、ヨコバイは恐らく一週間前には幼虫だったと思われます。今現在も、これらの幼虫がネイチャーフィールドXにはたくさん存在していると思いますが、こうした幼虫を狙って出現してくるのが、肉食の昆虫王カマキリです。
↓ ハラビロカマキリの幼体、赤ちゃんです。
体長はおよそ8ミリ程度。まだ生まれて一週間も経っていないと思われます。鳥類や哺乳類のように親に育てられるわけではないので、「狩り」は自分自身で試行錯誤を繰り返して体得する必要があります。
狩りがうまくいかず餓死するものや、鳥、ネズミなどに喰われてしまうものもたくさんいます。
ひとつの卵鞘(らんしょう)から数百匹の赤ちゃんが生まれるカマキリですが、昆虫の世界は「喰うか喰われるか」の非情な世界なので、生きることに必死です。腹が減れば共食いだって普通にします。
数百の個体のほとんどは死滅し、成虫になるのは数匹と言われています。
そんな過酷な世界に生きているがゆえに、人間にも噛みつく獰猛性があります。人間に敵意がなくても、ちょっと触るだけでムロツヨシ風に「シャヤヤヤアー」と敵意をむき出しにしてきますから。
そんなカマキリの生態も、20.315的にはお気に入りです!
「シャヤヤヤアー」とか言いませんけどね。笑。
↑ ネイチャーフィールドXは今年も、草原になりつつあります。
春先からGWまで、時間が許す限り下草を伐採して堆肥エリア(=カブトムシファーム)に堆積していますが、こんなに植物が成長しだすともう手作業では無理かも・・・。
近いうちに、また電動草刈りマシンを投入しようかなと思っています!
※写真は全て20.315が撮影。場所も全てネイチャーフィールドX。
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