鷲宮神社【埼玉・久喜市】
こんにちは、「神社アベニュ~」の20.315です。
やってきました鷲宮神社(わしのみやじんじゃ)!
といっても、20.315にとってここは何度も参拝している、ご近所さんの神社です。車で約1時間走れば到着するので、近いんです。
「関東最古の大社」、「お酉様の本社」、ついでに言えば「らき☆すた」の聖地、といったコンテンツ豊富な神社ですね。
「らき☆すた」で大ブレークした大きな鳥居は今、ありません。冒頭の写真のごとく、鳥居は再建中なんです。2018年に突然の崩落で、鳥居が全壊。老朽化が原因ではないかと報道されていました。
でも、2021年秋には新しい鳥居がお目見えする予定です。
「らき☆すた」が流行ったのは今から10年以上前もですから、現在の鷲宮神社もそこまで「らき☆すた」を押し出してはいません。
ただ今でも、駐車場に痛車が止まっているなど、その名残?はあります。
「関東最古の大社」とは言われていますが、実のところ、関東最古の背景や創建年代も含めて謎多き神社ともいえます。
社伝によれば、神代の昔、出雲国から東国経営のため出雲族がここにきて、地元民と大己貴命(おおなむちのかみ=おおくにぬしのかみ)を祀ったのが始まりとされます。
その時のリーダーが、現在のご祭神である天穂日命(あめのほひ)と武夷鳥命(たけひらとりのみこと)でした。この2柱は親子で、出雲族を率いて東国を治めるため、出雲の大神様である大国主命(おおくにぬしのかみ)を祀ったということです。こうして都合、3柱がご祭神となりました。
こうした社伝からたどると「関東最古の大社」もあながち虚偽ではないかな、とも思いますが、だったら根津神社(東京都文京区)や大國魂神社(東京都府中市)、氷川神社(埼玉県さいたま市大宮区)、香取神宮(千葉県香取市)等も古社中の古社でっせ!といいたくもなります。
とはいえ1000年以上も前のことなので、真相は定かではありません。
「お酉様の本社」はどうでしょうか?
11月の酉(とり)の日に関東で行わるお祭りや市のことを「酉の市」、または「大酉祭(おおとりまつり)」といいます。
この祭りが、元々、何を起源にスタートしたのかは諸説あって詳細は不明です。神道にも仏教にも、それぞれ由来があり永らく神仏習合時代だったので、それぞれ競い合うように発展してきたのではないかと推測します。
20.315的には、おそらく以下の成り立ちだろうと思います。
酉は干支ですが、時刻で表すと18時~20時の「夕刻」を指します。五行思想(ごぎょうしそう)では金を表します。また酉は「果実が熟したさま」(≒豊作)をも表現しているといわれます。
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金を意味し、豊作を意味する、ということはとても縁起がいいこと。
ならば、この日に神様、仏様にあやかって夜市を開いてお祭りしよう!
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この時期、大きな神社や天皇家でも新嘗祭(にいなめさい)があるように、一般庶民の新嘗祭をやろうぜ!みたいな。
日本人はお祭りが大好きなので、こうして酉の市が大発展したのです!
多分(笑)。
この酉の市の発祥が、この鷲宮神社だということです。
ただ、江戸酉の市の発祥は足立区の大鷲神社(おおとりじんじゃ)といわれ、この神社アベニュ~で以前紹介した新宿区の花園神社の酉の市も非常に有名です。
ま、先に言ったもの勝ち!かもしれません。だって、昔のことですからね。
一時期の賑わいほどではありませんが、今も参拝者が絶えることのない鷲宮神社に行ってみませんか。
いつもで誰でも、暖かく歓迎してくれる、やさしい神社に。
【基礎データ】
■創建 不詳 ※神代とも景行天皇年間とも(いずれも古墳時代か)
■祭神 天穂日命(あめのほひのかみ)、武夷鳥命(たけひらとりのかみ)、大己貴命(おおなむちのかみ=大国主命)
■住所 埼玉県久喜市鷲宮1-6-1
■HP 鷲宮神社
※写真は全て20.315が撮影。