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ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫ほか)2020・08 その13
8月に入り、梅雨も明けて関東も一気に夏本番になりました!
ネイチャーフィールドXにも、あっつい夏がやってきました!
早速ですが、20.315お手製の昆虫トラップを仕掛けました。
↑ 透明のプラスチック製の空き箱に、バナナとモモを放り込み、お酢と日本酒を少量かけて、仕込み完了。「やがて堆肥β」の上に無造作に設置。
翌日の朝6時頃、ワクワクしながら見に行きました。
すると・・・!
↓ カブトムシのオスとメス、一匹ずつ発見!
グッジョブ!
すばらしい、ですね!
オスはちょっと時間が経ったらどこかに行ってしまいましたが、メスはわき目もふらず一心不乱にエサに吸い付いて離れません。手でどかそうとしましたが、「私は今、食べてるの!やめて!」と必死です。
カブトムシのこの、人間を恐れない、いやむしろ、人間を無視した動体が、カブトムシの大きな魅力と言えます。
フルーツに吸い付いたり、樹液に群がるカブトムシやクワガタ、そしてカナブンたちは自身のエサ場には傍若無人ともいえる行動をとります。時には、大あご同士で戦闘状態になることもあります。周囲に人間がいようがいまいが関係ありません。食べるために必死なんです。
そこが、この甲虫のいいところですよね!
↑ もうひとつの昆虫トラップには、まるで枯れ葉のような擬態のチョウチョ「キタテハ」が腐ったバナナの汁を吸ってました!
キタテハは、花の蜜以外にも腐った果物の汁を吸います。思ったとおりの昆虫が、トラップにやってきます。
↑ シオヤアブ。尾の先端に白い綿のような毛が密集しているので、こちらはオスですね。
ネイチャーフィールドXでは6月以降、このシオヤアブやトラフムシヒキなどの大型のアブがブンブン飛び回っています。スズメバチやクマバチも飛んでいるため、飛翔体の音がスズメバチなのか、シオヤアブなのかわからず、近くに飛んでくると思わず身をのけぞる20.315です。
でも、このシオヤアブ、小さな甲虫やハエ、アブを捕食するネイチャーフィールドXのお掃除屋さんみたいな昆虫です。時には、スズメバチやオニヤンマなども食べるといいますから、結構、食物連鎖の上位につけていると思われます。凄い。
↑ ニホンヤモリです。かわいいですね!
早朝、ケヤキの樹皮にうずくまっていました。夜行性なので、昼間はじっとしています。
ニホンヤモリ、とまるで日本の固有種のような名前が付けられていますが中国大陸からの外来種ではないか、と現在ではいわれています。都道府県にょっては準絶滅危惧種に指定されていますが、ネイチャーフィールドXにはたくさんのヤモリが棲息していますよ!
特に、枯れ竹を積んでいる場所には、おそらく大量のニホンヤモリがいるはずです。1年前、伐採した竹の枝を切り落とす作業を延々と続けていたら、何匹ものヤモリに出くわしましたから。
↑ 真夏の定番、アブラゼミ。
数えていませんが、何十匹といます。捕まえようとしたら、ジッと言いながらオシッコを吹っ掛けられました。笑。
小さな子供の頃に、誰もが経験する夏の風物詩でもありますね。
親に手伝ってもらいながら、虫かごに大量のアブラゼミを捕獲して一晩明かすと、翌朝には何匹かが死んでしまっていて、「命のはかなさ」を知ることになります。
↑ アブラゼミの抜け殻とシロテンハナムグリの集合写真。
この写真は演出です。笑。アブラゼミの抜け殻もあちこちにあるので2匹分の抜け殻を枯草の上に置いたら、近くにシロテンハナムグリがいたので撮影しました。意味はありません。
シロテンハナムグリやカナブンも、ネイチャーフィールドXにはたくさんいます。そこら中を飛び回り、時には枯草や野草の上で寝そべっています。
暑い日差しの中、木陰にサーッと風が通り過ぎると一瞬、暑さから解放されます。濃い緑と真っ青な空。気分も晴れやかになります。
が、夏の生命体観察と草木の伐採作業には、「蚊」という敵が待ち構えています。気温が35℃を超えると、蚊の活動も減退するので、それほど脅威ではないのですが、それでも「蚊」対策は必要不可欠です。
20.315の「蚊」対策は、サラテクトです。
このサラテクトは「蚊」対策には完璧です。
手、顔のほか体中に服の上からも吹きかけます。20.315の血液型はO型なので、防御していないと、とにかく刺されます。たまたま脇腹に、サラテクトが十分かかっていない部位があったらしく、サラテクトにテクトされていないと知った蚊が、その脇腹めがけて服の上から20.315の肌に食いつきました。痒くて痒くて、痒すぎて、その日は観察も作業も中断してしまいました。
サラテクト、昆虫観察の心強い味方です!
※撮影は全て20.315。場所はネイチャーフィールドXおよびその周辺と自宅です。