
鶴見神社【神奈川・横浜市鶴見区】
『神社アベニュ~』の20.315です!
今回は川崎・横浜間最古といわれる鶴見神社(つるみじんじゃ)にご参拝いたしました。
そんなに大きな神社ではありませんが、古くは「杉山大明神」(すぎやまだいみょうじん)と称され、境内は5,000坪の広さがあったといわれています。
20.315の開墾地「ネイチャーフィールドX」が200坪ですから、その25倍の大きさになります。といっても、想像つきませんよね(当然ですが)。
東京ドームが1万4168坪ですから、そのほぼ1/3ですね。これでも、よくわかりません・・・。
200坪だと一戸建の家(車1台分の駐車スペース含む)を6~7棟作ることができます。5000坪なら、150~170棟の一戸建を作れます。ちょっとしたニュータウン並みですね。
ヘッダーの写真をご覧ください。一般道に「鶴見神社参道」の石碑が建てられているので、恐らくこの辺り一帯も昔は境内だったのでしょう。
「杉山大明神」、つまり杉山神社でもあったわけですが、「杉山神社」は式内社です。古社であることは式内社であることからもうかがえますが、実は、ここが本物の「杉山神社」なのかどうかは、現在、定まっていません。
このエリアにお住まいの方ならご存知かもしれませんが、東京都町田市から川崎市・横浜市までの鶴見川周辺に約50社の杉山神社が存在していて、どの杉山神社が式内社に掲載された杉山神社なのか、いまだ不明なのです。
延喜式に掲載されれている杉山神社のアドレスは都筑郡(つづきぐん)とあります。
20.315が参拝した鶴見神社の住所は、昔の橘樹郡(たちばなぐん)にあたります。
とすると、この鶴見神社は式内社でもなく杉山神社でもない、ということでしょうか?
鶴見神社は横浜市鶴見区のJR鶴見駅と京急鶴見駅のすぐ近くにある神社で、東京~横浜間の中間にあたります。つまり、首都圏でももっとも早くから開発が進んだエリアでもあるわけです。
私は住んだことがないので詳しくはわかりませんが、恐らく朝夕のラッシュ時は途方もない混雑であると想像できます。
何がいいたいのかといいますと、急激な開発が進んでしまったがゆえに、式内社である痕跡が残らなかったのではないか、ということです。いや、そもそも人口密集地帯なので、それらしき神社が「うちが杉山神社です」「いや、うちに決まってる!」「こっちが杉山神社に決まってんじゃん!」みたいな混沌とした状況が続いている・・・のではないか、と。
現状、横浜市内にある数社の杉山神社が「うちが式内の杉山神社らしい」といわれています。
鶴見神社のご祭神は五十猛命(いそたける)と素盞嗚尊(すさのおのみこと)の2柱で親子です。伝承では杉山大明神と天王宮が合わさって祀られています。
こうしたことから、ここは鶴見神社と改称された経緯があります。
開発に伴って、遷座したり合祀したりすることもよくあることですから。
ひょっとすると、合祀される前の杉山大明神が式内社であった、とも想像できます。あくまで、20.315の想像ですよ!
鶴見神社に参拝していくつかの杉山神社をめぐってみる、そんな横浜散歩もいいっすね!
【基礎データ】
■創建 推古天皇の時代ですから飛鳥時代か。
■祭神 五十猛命(いそたける)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)
■住所 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央1-14-1
■HP 鶴見神社
※写真は全て20.315が撮影。