十条富士神社【東京・北区】
神社アベニュ~というマガジンなのに神社のない写真をUPしてしまいました・・・。
こんにちは、神社ハンターの20.315です。
東京・十条で神社といえば、この十条富士神社(じゅうじょうふじじんじゃ)なのですが、2020年11月現在、大改修工事が進行していまして、残念ながら参拝はできません!
↓ 元々はこんな感じの神社です。
近くの工事案内板に以前の神社の写真が載っていました。
小さな神社ですが、十条といえばここなんです。毎年富士山の山開きがスタートする7月1日の前日から2日間の大祭が開催されて、多くの人でにぎわいます。
神社の前面には都道460号線(日光御成道)が走っているんですが、この都道を広げる工事のために、十条富士神社も改修されています。別の土地に移すわけではないので「遷座」ではないですね。むしろ「改座(かいざ)?」「新座(しんざ)?」とでもいうんでしょうか・・・。
↑ 片側1車線の都道ですが、この様子だと片側2車線に拡幅する感じですね。
下町の雰囲気が漂う十条ですが、昔からの古い家屋も多いので、道路を拡張するにしても、おそらく10年、いや20年、30年はかかる大工事になるんじゃないかと思います。
「俺の土地は売りたくない!」と抵抗する方も少なくありませんし、あからさまに「そんなはした金で売れるか!」と買収に応じてくれない方もいるでしょう。※都道460号線がそうだ、と言っているわけではありませんのでご了承ください。
神社名からわかるとおり、ここは富士講の隆盛から発祥した神社です。というよりも、富士講によって富士塚が作られ、のちに神社となったという順序かもしれません。
日本一高い山である、富士山を信仰したのが富士山信仰であり、富士講です。江戸から富士山に行くことは、庶民にとってあまりにも遠い旅程です。それなら、ということで、富士山に模した「富士塚」を作れば、周辺住民も富士山信仰にあやかることができる、という流れでしょうか。
江戸時代に一大信仰となった富士山信仰は、関東でめっちゃ流行ったそうです。だから、関東には富士塚が多いんですね。
工事案内板には、十条富士神社とは書かれていなくて、あくまで「十条富士塚」と記されいます。
1991年(平成3年)、北区の指定有形民俗文化財に指定。
2022年には、令和の十条富士神社として新しいスタートをきるようです。その際にはあらためて参拝したい20.315です!
【基礎データ】
■創建 元和元年(1615年) ※伝承 江戸時代
■祭神 木花佐久夜姫命(このはなさくやひめのみこと)
■住所 東京都北区中十条2‐14‐18
■HP なし
※写真は全て20.315が撮影。