ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫ほか)2020・08 その14
自身の所有地「ネイチャーフィールドX」にて、生命体の観察を行っている変人の20.315です。
(※キモい写真があります。見たくない方はスルーしてください)
先日仕掛けた昆虫トラップに、今度はクワガタも登場です!
ドロドロになったバナナとモモの腐敗物に、クワガタのオスとメスが一匹ずつ参上してました。両方とも、正式にはコクワガタですね。
見栄えのいい写真ではありませんので、あまり掲載したくなかったのですが、思い切って載せましょう。
実際は、下記のような感じで腐ったフルーツにまみれておりました。↓
フルーツの糖分で体表面がテカテカしていて、あまりにも不憫なので、透明プラスチックボックスから出したのが、冒頭の写真です。
実はトラップを仕掛けた翌日の午後、猛烈な夕立が発生し雨水が一気に3センチほど貯まった模様で、気が気ではなかったのですが、翌朝見たら、上記のようにドロドロになってしまっていたんです。もっとドロドロしてまるでピューレ状になっているかと思ったのですが、そこは猛暑の影響で蒸発するのも早いんですね。
コクワたちにとっても、ちょうどいい塩梅だったのかも。
ネイチャーフィールドXには、コナラの木も1本生えていますし、その倒木もあります。ご近所にもコナラやクヌギも結構生えているので、カブトムシやクワガタが棲息していても不思議ではありません。
以前、近所の農家の方に聞いたら「うちの籾殻(もみがら)の山の中にもカブトムシの幼虫はいっぱいいる」といってましたからね。稲作農家は収穫期に精米するので、大量の籾殻が出ます。田んぼによっては、その一角に籾殻を大量に積んで山になっているケースがあります。これに、雨が降って長期間熟成すれば、籾殻も立派な堆肥になります。
要するに、堆肥となるような倒木や伐採した野草、籾殻、おがくずなどがあれば、甲虫類の幼虫を育むことができるんです。
それでは次のトラップを見てみましょう。
↑ 土に埋め込んだ透明カップのトラップには、大量のハサミムシとダンゴムシ、そしてゲジゲジが入っていました。
ゲジゲジは草食昆虫ではありませんので、トラップに誘引されたハサミムシ等の昆虫を捕食するために、このトラップに入ってきたのでしょう。
↓ もう一つの透明カップトラップには、ゴキちゃんが2匹いました。
↑ クロゴキブリですね。
何でも食べるゴキブリですから、フルーツの腐敗臭に誘われてカップインしたと思われますが、思った以上にぬかるんでいて、必死に這い出ようとしていいます。「何してんの?飛べばええやん」と言ってやりました。
20.315もゴキブリは好きではありません。事実、自宅の1階にはゴキジェットを部屋の片隅や物影にいくつか設置しており、この4年間は一切、ゴキブリを見ていません。
とはいえ、生きとし生ける生命体です、ネイチャーフィールドX内では、ゴキブリといえども害虫ではありません。もちろん飼っているわけではありませんが、自然のままであるネイチャーフィールドXにはこのクロゴキブリのほか、モリチャバネゴキブリなども棲息しています。
ゲジゲジやゴキブリはその捕食性から本来であれば「益虫」と言っても問題ないのですが、その容態から人間には嫌われています。これは、言ってみれば生物界の悲劇じゃないかとも思いますよ、マジで。
↓ 人間から毛嫌いされる、このクモ類もそういった悲劇の生命体ですね。
これはナガコガネグモです。夕日を浴びながら、物体を捕食している最中です。食べられているのは、コガネムシの一種「アオドウガネ」です。アオドウガネの大きさは約2センチ。つまり、ナガコガネグモはそれよりもでかく、広げた脚の先から先までは5センチ以上になります。そう、ナガコガネグモの立派な成虫ですね。コガネグモの成虫も何匹か見つけましたが、皆、丸々と太っていて、相当でかいです。
大人の20.315が怯むぐらいですから、小さな子供がこのナガコガネグモに出くわしたら、泣いちゃうかも。
3~4月には、小さな赤ちゃんコガネグモがたくさんいましたが、とうとうここまで成長したんですね。
ネイチャーフィールドXは偉大なる大自然です!
↓ 次はショウリョウバッタのメスです。体長は8センチ以上。
この5月ぐらいは、1センチにも満たなかったバッタが、こんなにも大きく成長していて、20.315は感無量です。うるっ・・・。
ショウリョウバッタも捕まえようとすると逃げるため、とにかく捕まえて、「やがて堆肥α」の上に載せ、静止しているシーンを撮影しました。
「やがて堆肥α」は、多種多様な野草を刈り取って積み重ねている堆肥の元なんですが、この半年ぐらい常に積んで地表から何度も1メートル以上になっているんですが、2~3週間経過すると、嵩(かさ)が半分の50センチぐらいに縮まります。乾燥&降雨の影響で腐植化している証拠です。
その上にさらに刈り取った野草を積み重ねます。これを永遠に続けるわけです。
こうして、腐植化した下部はやがて「堆肥」へと熟していくわけです。
すると、今度はこの堆肥化した部分に甲虫たちの卵が産みつけられて、カブトムシやコガネムシの幼虫が繁殖します。たぶん。
甲虫類の幼虫が繁殖すると、当然、幼虫の排泄物(ウンコやオシッコ)が大量に排泄されますが、この堆肥と甲虫類の排泄物の混合物は、植物にとっての極上の栄養物となります。キャベツや大根、ニンジンなど野菜の栽培には最高の有機物となるわけです。
さて、次にいきましょう。
↓ これはヨウシュヤマゴボウの実です。
おいしそうですね!
って、食べてはいけません!絶対に!
ヨウシュヤマゴボウは全草に毒があり、誤って食べると最悪の場合は死に至ります。
子供のころ、友だちと遊んでいて、この実を潰して赤紫色の汁を服にべっとりつけて遊んだ記憶があります。この果汁の色は、洗濯しても中々落ちないので厄介なんです。
ヨウシュヤマゴボウは明治時代に日本にやってきた北アメリカ原産の帰化植物です。ですから別名アメリカヤマゴボウとも。
↑ この「やがて堆肥β」(竹の小枝と伐採した樹木を積み重ねた場所)に巻き付いている、つる性の植物は「ニガウリ」です。
これは野生ではなく、近所のホームセンターで購入した苗を植えたものです。やがて堆肥βのエッジ部分にGW頃、6本ほど植えたんですが、順調に育ったものは2本だけです。でも上記のように立派に繁茂してくれました!
↓ ほら、ニガウリが育ってきてますね!
8月16日現在、ニガウリの実は3つ確認できています。
来週には収穫してゴーヤチャンプルーにして食べたいと思っています!
ネイチャーフィールドX、最高。
※撮影は全て20.315。場所も全てネイチャーフィールドXです。