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ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(野菜、植物)2021・11 その37
こんにちは!
自ら開墾する『ネイチャーフィールドX』の番人、20.315です。
実りの秋を迎えて、ネイチャーフィールドXにも実りがやってきました!
サツマイモです!
紅色が眩しく、素晴らしいでき、といいたいところですが、さにあらず。苗は398円で20本ぐらいありましたが、収穫できたのは20個もありません。小さなものが多く、売れても300円ぐらいかな。泣。
ヘッダー写真のように、葉っぱはとても元気に育っていましたが、どうやら日当たりがよくなく、土壌もよくなかったようです。
長ネギも収穫できましたが、サツマイモの横に植えていたのが影響し、ほぼサツマイモの葉に占拠されたため、思ったほど育ちませんでした。
サツマイモはご飯と一緒に炊いて甘いサツマイモご飯に、長ネギは味噌汁の具になりました。
秋も深まり、見上げると木立の葉が色づき夕陽を浴びて一層金色に輝いて見えます。
草原状態のネイチャーフィールドXの植物を見てみましょう。雑草とは言わせない、ちゃんと名もある野生の植物たちです。
↑ エノコログサ。
温帯エリアでは普通に見られる一年生の植物ですね。イネ科でかつ粟の原種なので、脱穀し粒をかき集め食べることもできます。
一粒がゴマ以下の小ささなので、大量採取しないと食べられる量になりませんし、そもそも大量採取して粒を集めること自体が大作業になります。よって、20.315は食べたことがありません。すみません。
↑ こちらはケイヌビエです。
名前を分解すると毛+犬+稗となり、あまりおいしそうな名前ではありませんが、実物を見ると小麦に似ていて収穫したら「うまいかも」と思っちゃいますね。
ただこちらも粒自体はとても小さく、収穫するにしても大変です・・・。
↑ 真ん中の放射状に花穂が広がっている植物はメヒシバです。
ケイヌビエと競い合うように繁茂しています。
メヒシバは成長が早く大発生するので、下草処理も大変ではありますが、比較的らくに引き抜けます。また、こうしたイネ科の野草が多いので、これらを食草とするバッタ類もたくさん発生します。
↓ こちらは、イナゴモドキです。
一般的にトノサマバッタと呼ばれますが、実はイナゴだったり、クルマバッタだったり、仔細に観察すると微妙に違います。
イナゴモドキは、目の後ろから黒っぽい線が翅まで伸びるのが特徴で、上記写真の個体は、おそらくイナゴモドキと同定しました。
違っていたらごめんなさい。
↓ こちらはツチイナゴ。
目の下に涙状の線が入るのが特徴です。
食草はイネ科ではなく、マント群落を形成するアレチウリやカラスウリ、ヘクソカズラ等になります。写真には、アレチウリの茎に乗っかっていますね。
↓ アレチウリの葉と果実。
白っぽい花と実を付けます。実には無数の細かいトゲがあり、こちらは服に付くと厄介です。しかもチクチクと痛い。
↑ チヂミザサです。
ネイチャーフィールドXにはこれが結構繁茂していて、花には粘っこい汁が出ていて衣服にベットリくっついてきます。これは実に厄介です。
この時期、下草作業をしているとこれが無限にくっつくので、近くの公園で毎回はたきおとしています。
次はタデ科の植物を3種紹介します。
ミズヒキ。
タデ科の固い野草です。根本から引っこ抜いても地上部でちぎれてしまい、人間の苦労を嘲笑っているかのような難物です。
↑ こちらはオオイヌタデです。
↑ 小ぶりなイヌタデ。
イヌタデとオオイヌタデは根本から引き抜くと、ごっそりと取れて、ミズヒキと違って下草処理をしていて気分がよくなる野草です。
お休みの日にはレーキと手作業で下草処理を行い、11月下旬にはネイチャーフィールドXも下記写真のようにすっきりしてきました。
雑草堆肥の山がいくつもできています。
ここには、甲虫類の卵が産み落とされ、朽木や堆肥化した草を食べながら幼虫たちが冬ごもりします。もちろん、カブトムシやクワガタムシの幼虫も、たくさんいます。
『ネイチャーフィールドX』は開拓から約3年を経て、カブトムシファームへと変貌しつつあるわけです。
↑ 近くの公園から見た夕方の景色。
晩秋から年明けの冬本番まで、関東平野は乾燥した晴天が続きます。時おり雨や雪もちらつきますが、動けない植物たちにとっては厳しい季節ですね。
それでも年明けには、すでに春の予感を感じる草花が芽吹く季節でもあります。
今後も、そんな春夏秋冬の様子を綴っていきます!
※写真は全て20.315が撮影。場所はネイチャーフィールドXとその近辺。