見出し画像

マレーシア株、まさかの「トラベルバブル」・・・?

今回はnoteマガジン「インカムゲインあらかると」の20.315として報告いたします。

以前、こちらで私がマレーシア株の「IOIプロパティーズ」を所有していることをお伝えしました。その時は、マレーシア国内の政変とコロナ禍の始まりで、マレーシアのマーケット全般が悲惨な状況にあることはお伝えしました。

含み損も40%ぐらいになっていて、それはもう無惨なありさまでした。
減配も続いていたので、これはもう、10年ぐらい持つ覚悟でした。

とはいえ、無配になる予想もなかったので、まあ長期保有でいいかと思っていました。

あれから10カ月以上経ちましたが、「IOIプロパティーズ」株は突然、復活し出しました!

特に12月7日は約30%高騰し、私の時価総額がプラスに転じました。まだわずか7%の含み益ですが、なぜ急にこのような展開になったのか?

これは20.315なりに状況把握が必要です。

鍵となる政策は、マレーシア政府の「トラベルバブル」にありました!

トラベルバブルー1

トラベルバブルとは、一言でいえばマレーシア版Gotoトラベルですが、日本の政策とはかなり違います。家族や親しい友人となら国内旅行に行こう、という趣旨で、言ってみればバブル=泡の中にいる家族や友人という意味であり、知らない他人と一緒には行かないということです。かなり限られた中での旅行、ということですね。

また、レッドゾーンにある感染拡大エリアは行くことも、通過することも禁止されいるので、日本とは明らかに異なります。

この「トラベルバブル」がマレーシアで11月下旬、突如としてスタートしたのです!

東南アジアの中で一番最初に国境封鎖したマレーシアですが、感染状況が下火になると徐々に様々な制限緩和策が行われてきました。

しかし、観光立国マレーシアにとって、国境封鎖やロックダウンの影響は計り知れず、国内経済の苦境はまったなしの状況に陥っていたのです。

トラベルバブルー4

実は、ビジネス関係の国外往来は夏頃から隣国のシンガポールやタイなどの間で始まっていました。飛行機はNGですが、陸続きならOKという制限付きの仕事往来ですね。従って、徐々にではありますが景気持ち直しの兆候が見てとれました。

クアラルンプール総合指数も、少しずつ右肩上がりに転じ、例えばペトロナス・ケミカルズ・グループは緩やかに株価が上昇、エアアジア・グループの株価は11月下旬から急激に上昇しています。

日本で就航していたエアアジア・ジャパンは先日、日本から撤退のニュース(結果的に経営破綻)があったばかりですが、マレーシアでは真逆の状況になっているわけです。

トラベルバブル2

IOIプロパティーズも、リゾート開発・運営の企業なので、国内旅行が喚起されれば、とりあえず近未来は先行きも明るい、という解釈・判断でしょうか・・・。

本稿のタイトルを「マレーシア株、まさかのトラベルバブル」としたのは、日本の、あのバブルをも引っかけて表現したつもりです。

というのも、マレーシアではこの2週間ほど、感染の再拡大が広がっていて、そんな中での政策「トラベルバブル」なのです。

ひょっとすると、トラベルバブルもあの「バブル」崩壊としてやがて消えてしまうかもしれません。

それにしても、為政者は大変です。航空業界や(人の)輸送業界、旅行業界、ホテル業界、外食業界から悲鳴があがり、かたや感染拡大を防ぐために部分的なロックダウンをしたり、とやることなすことに文句を言われ続けて・・・。日本だろうと海外だろうと、コロナ禍のもと政策の迷いは変わらないですね。

でも、ワクチンが開発され、イギリスやアメリカでは接種がスタートします。副作用の恐れや人種的差異の未知な課題などクリアすべき問題は多々あると思いますが、やがてはクリアになり、日本や東南アジアでも接種される日が来るでしょう。

そうなれば、近未来の明るさはより確実なものになるはず、と思いながらIOIプロパティーズの株は、しばらくホールドのままでいきます!

※写真は全て20.315が撮影。
※全て2013年にクアラルンプールで撮影したものです。
※写真と本文は直接関係ありません。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?