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ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫)2020・06 その8

ネイチャーフィールドXという自然の宝庫を所有している20.315です。

今回はカメムシ&ゾウムシを特集させていただきます。

冒頭写真は、カメムシの大御所、ヨコヅナサシガメが甲虫の幼体を鋭い針のような口で刺し、その体液をすすっているシーンです。

恐ろしいですね。

餌食になっているのは、たぶんシデムシの幼虫と思われます。シデムシの「ウギャー」という叫びが聞こえてくるようです。

このような惨い虫なので、おーちゃんはヨコヅナサシガメのことをアサシンバグ(暗殺虫)と呼んでいますが、まさにそんな感じ・・・。

アサシンバグことヨコヅナサシガメは、もともと日本産のカメムシではありません。中国から東南アジアが原産で、1920年代に九州に上陸したと考えられています。

20.315は関西~東海~関東に住んでいますが、ヨコヅナサシガメを発見したのは、このネイチャーフィールドXが初めてです。確かにwikiには「1990年代になって関東地方でも見かけられるようになった」とあります。
関東にきて30年余りの外来カメムシということです。

ネイチャーフィールドX カメムシ&ゾウムシ6

作業中にたまたま見つけました。ケヤキの大木の表面で、体液を吸うのに集中していました。20.315が近寄っても、指でチャチャを入れてみても、体液をすする食事に夢中です。

でも、本当は触ってはいけません。鋭い口(口吻=こうふん=口が前方に突き出ていること)で刺されると、人間でも激痛がはしると言われています。

体長は2センチ余り。成虫です。その名のとおりカメムシ類では国内で最大種のひとつといえます。

↓ 次の画像は、ホオズキカメムシの群れ、というよりハーレムです。
  (見たくない方は別の画面に遷移してください)

ネイチャーフィールドX カメムシ&ゾウムシ1

個体でいるところを写真にすると、そうでもないのですが、群れている(しかも多くが交尾している)状態の画像は少々キツイっすね。すみません。

ネイチャーフィールドXには、このホオズキカメムシが何万匹といます。数えていませんが、それぐらいたくさん大発生しています。しかも、春から秋にかけて、2~3世代生まれているようです。
ネイチャーフィールドXの侵略者といっても過言ではありません。

イヌホオズキ(上記写真)やアメリカセンダングサもたくさん生えているので、花が咲く前に引っこ抜き「やがて堆肥α」に積み増しているのですが、この2種の植物の幹にはびっしりとホオズキカメムシが密集しています。

ただ、引き抜こうと根本を触ると、幹や葉に密集していた彼らは、いとも簡単に地面に集中落下していきます。幹にしがみつく、という行動は一切とりません。潔いホオズキカメムシたちです。

カメムシ類は、皆さん知ってのとおり、お尻から悪臭を放ちます。ですので、20.315も余程のことがない限り、直接触ることはありません。つまるところ、見る分には害はないのですが、触るとイヤなにおいが手につくので、どちらかというと敬遠したい昆虫です。

その点、ゾウムシたちはにおいもないし、何より体型が可愛らしいですね!
そんなゾウムシたちに登場してもらいましょう。

ネイチャーフィールドX カメムシ&ゾウムシ3

↑ ハコベタコゾウムシです。おそらく。
体長はおよそ3~4ミリ程度と、非常に小さいので、画像はかなりズームアップしています。見やすくするためGoogleフォトで加工していますが、そのため全体的に黒っぽく見えます。が、実際はもっと褐色です。

このハコベタコゾウムシは、ゾウムシ科の中でもタコゾウムシ亜科に属していますが、同亜科にはアルファルファタコゾウムシという非常によく似た種もいて、一瞬迷いましたが、アルファルファタコゾウムシはもう少し大きいので、これはハコベタコゾウムシに違いないと思います。といっても、数ミリ程度しか違わない・・・。

ネイチャーフィールドXに置いてある黄色いバケツの中にいたところを撮影したものです。

↓ こちらはササコクゾウムシです。

ネイチャーフィールドX カメムシ&ゾウムシ4

こちらも体長5ミリ程度の細長いゾウムシです。ササコクゾウムシはゾウムシの中でも、オサゾウムシ科に属する乾燥した竹類を食するゾウムシです。

「オサ」は漢字なら「長」で、その名のとおり、細長いのが特徴です。

乾燥した竹類ですから、日よけにする「すだれ」や「ロールスクリーン」なども食害するため、時に害虫扱いされますが、見た目はとってもかわいいゾウムシです。

撮影した場所「やがて堆肥β」には竹の小枝もたくさん堆積しているので、思う存分、食べてOKですよ!

↓ サビヒョウタンゾウムシです。

ネイチャーフィールドX カメムシ&ゾウムシ5

こちらのゾウムシもかわいいですね!

撮影場所は20.315の自宅の玄関前ですが、なぜここにいるのか不思議なんですが、もしかしたら、私の服にくっついて来たのかなあと思います。

サビヒョウタンゾウムシも体長は8ミリ程度。ゾウムシといっても、一般的なゾウムシとは異なり、口吻(口もと)が短い種になります。ですので、クチブト(=口太)ゾウムシ亜科に属しています。

食草はマメ科植物の葉っぱです。ネイチャーフィールドXには、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、クズなどマメ科植物も少なからず生えていますので、おそらく私が連れてきてしまったのでしょう。すまん。

季節は梅雨、日本の雨季ですね。

カメムシ、ゾウムシは他の種類も出てきます。季節が変われば、植物相も昆虫類の相も変化していきます。楽しみですね!

※写真は全て20.315が撮影。
※撮影場所はネイチャーフィールドX、最後の写真のみ自宅玄関前です。

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