ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(!閲覧注意!)幼虫編 2019~2021
こんにちは!
自らの開墾地『ネイチャーフィールドX』で生命体観察している、変人で暇人の20.315です。
↑ 『ネイチャーフィールドX』の原形。2018年12月撮影。
かつてここは、50年以上放置された竹林でした。この竹林を伐採すること約5カ月。約500本ほどの竹を全て切りました。竹の1メートル切りで、竹は徐々に枯れ果てて、ヘッダー写真のように『ネイチャーフィールドX』になっていきました。
暗かった竹林に、日光が差し込み、風雨にさらされて草原へと変貌。
と同時に、ここは昆虫の楽園になりました!
今回は、ここ約2年間で『ネイチャーフィールドX』にて遭遇した昆虫の幼体についてご報告します。
幼虫の中にはいかにもかわいらしい、愛くるしい幼虫もいますが、見るからにおぞましい容姿の幼虫も少なくありません。
ですから、人によってはクワガタムシの成虫はOKだけど、幼虫はNG!という人もいれば、青虫のような柔らかそうな弾力を持つ幼虫もダメ!だったり、毛虫を見ただけで背筋が凍る!という人もいます。
ですから(!閲覧注意!)としました。
嫌いな人は見ないでくださいね!
それでは一気に紹介しましょう!
↑【オビヒトリ】という蛾の幼虫です。
ヒトリガ科という比較的一般的な種のひとつで、様々な植物の葉を食べるため農家や園芸趣味の方々に嫌われています。
↓ 成虫は、きれいな白亜の妖精です。
※ブログ『昆虫と過ごした日々をもう一度』からお借りました。
↓ 【アヤモクメキリガ】の幼虫です。
食草は広く、マメ科、バラ科、ナス科などほぼ何でも食べます。本州以西なら、どこにでもいます。
↓ 成虫は枯れ葉に擬態しています。
※ブログ『廿日市市の自然観察(昆虫)』からお借りしました。
次は超メジャーな幼虫です。
↓ 【マイマイガ】です!
おーちゃんが両手に大量のマイマイガの幼虫を這わせる動画がありましたが、なんでも大量だと超キモいですね。1匹だけならそこまでキモいとは思わないですが。
今年も、能登半島のブルーベリー農家が大量発生したマイマイガの食害で壊滅的打撃を受けた、とのニュースがありました(中日新聞WEB2021年6月25日)。記事によりますと、大量発生した幼虫を手作業で取り除いたら、6日間で120キロになったとのこと。
120キロ!
通常のバケツに10杯分はありそうですね。見たいような見たくないような。
↑ マイマイガの成虫。※伊那市HPから。
マイマイガは、検索すると「駆除」方法についての各自治体HPが大量に出てきます。全国至るところで物議をかもしている証拠ですね。
概ね10年周期で大発生するといわれ、果樹園や田畑のみならず公園や人家の庭木にも発生し、嫌われ者の汚名を着せられています。
成虫はかわいらしいんですけどね。
↓ 次は黒い下地に黄色の目が斑点状に並ぶ【セスジスズメ】の幼虫です。
幼虫、いわゆる芋虫はどれもおしなべて独特の模様やけばけばしい色、そして時には毛むくじゃらだったりして、正直、20.315も素手では触れません。
このセスジスズメの幼虫も、ダメですね。触れません。苦笑。
これは全て、人間も含めた外敵から身を守るための進化だと考えられています。芋虫たちにとって最大の敵は鳥類ですが、目玉模様は鳥にとって苦手な模様であり、毒毛がある場合、口に入れた途端に毛から毒が染み出し「にがい!」となって吐き出してしまう効果を持っていると考えられます。
↓ 成虫はモスラのようにモフモフで目がくりっとしてかわいい。
※ブログ『夜間飛行 - 灯火にあつまる秋田県の昆虫 -』から
セスジスズメの幼虫はヤブガラシ、ノブドウ、サツマイモ、サトイモなど食草が幅広く、やっぱり農家からは嫌われています。。
次はほぼ純白の幼虫です。
↑ 【シオヤアブ】の幼虫ですね。
↓ 成虫は4~5センチのでかいアブという感じです。
↑ シオヤアブはムシヒキアブ科に属し、虫を引いて捕食する種類で、あらゆる昆虫を食べます。夏場はブンブン飛んでいて、スズメバチの羽音に似ています。ちなみに、シオヤアブはスズメバチをも捕食します。
次は『ネイチャーフィールドX』に無数に存在している幼虫です。
↑ 【ネキリムシ】の幼虫ですね。
こちらも定番の農家の嫌われ者です。
↓ でも成虫は、やはりかわいい。
※ブログ『おしえて!田舎センセイ!』から
↓ 次は産毛がかわいい透明感ある黄色の幼虫。
↑ 【シマケンモン】の幼虫ですね。
↓ 成虫は透明感もなく、枯葉に擬態しています。
↓ まるでおもちゃのようなエナメル質、あるいはプラスチックで製作したかのような幼虫です。
↑ 【ホソバセダカモクメ】の幼虫です。
↓ そして成虫はやっぱりかわいい。
※東奥日報社『Web東奥』から。
以上、8種類の幼虫を紹介しましたが、シオヤアブ以外は全て蛾の幼虫です。幼体の体色は実にカラフルですが、成虫になるといずれも白~褐色~灰色(または黒色)に属するダークな色彩に収れんしていきます。
夏から秋にかけて、草原や緑の景色は徐々に褐色に変化します。日照時間と気温の変化で植物は秋の色に変化していくわけですが、蛾の仲間もこうした周囲の環境に合わせて変化するDNAを持っているのでしょう、たぶん。
↓ さわやかな画像で心を癒してください。笑。
『ネイチャーフィールドX』も20.315が購入してから、もうすぐ4回目の冬を迎えます。秋から冬にむけて、ご紹介できる昆虫は少なくなりますが、秋冬にも昆虫はいますし、植物なども紹介したいと思っています。
昆虫と植物は共生関係にありますからね!
関東も、いよいよ秋本番で朝晩はめっきり寒くなってきました。
感染対策や風邪にも注意しながらお過ごしください!
ではまた!
※写真は断りがない限り、20.315が撮影しています。
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