見出し画像

ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(果実&昆虫)2021・05 その29

実りの春・・・とは言いませんが、イチゴ類は春から夏前に真っ赤な果実を実らせる春の風物詩ですね。

こんにちは!

開拓地『ネイチャーフィールドX』で生命体観察する変人の20.315です!

ヘッダー写真は、イチゴはイチゴでも、俗に言う「ヘビイチゴ」の実です。見た目にも真っ赤でジューシーな雰囲気が漂い、いかにもおいしそうに見えますが、全くおいしくありません。

毒こそないので食用可能ですが、全く味がありません。ジャム加工すれば、おいしそうですね。

ヘビイチゴも通常のイチゴと同じバラ科です。花の付き方や葉っぱの形容はやはりよく似ています。

20210503ネイチャーフィールド-2

この時季、ネイチャーフィールドXには双翅目(ハエやアブ)の昆虫が大量に発生します。上記写真に写っているのは、ケバエです。ケバエの幼虫(結構グロい)は主に腐植物を食べて成長しますが、自身の糞をも食べる食糞もします。・・・す、すごすぎます。

20210503ネイチャーフィールド-4

↑ こちらはヒラタアブの中でもホソヒラタアブです。ケバエと同じく双翅目ですが、ハナアブ科に属し幼虫はアブラムシを捕食して成長します。
公園などごく普通に見られるアブですね。

20210503ネイチャーフィールド-5

↑ ベニシジミがタンポポの花の蜜を吸っています。よく見ると、翅の外縁が擦り切れてギザギザになっていて、すでに晩年をむかえているようです。

鱗翅目(りんしもく)シジミチョウ科に属し、幼虫はタデ科植物の葉を食べて育ちます。ネイチャーフィールドXにはスイバ、ギシギシなどのタデ科植物もたくさん繁茂しているので、よく見る蝶のひとつです。

20210503ネイチャーフィールド-3

↑ ハエやアブの成虫が活発に動き出すと、このみずみずしい緑色のクモが、彼らを狙って草木の葉先で待ち構えています。

その名も「ワカバグモ」。若葉そっくりの体色ですが、口元や足元のみ褐色を帯びているので、これはワカバグモのオスです。クモ目カニグモ科に属する一般的なクモで、普通に公園などでも見られます。

20210503ネイチャーフィールド-6

↑ クビキリギス。

ネイチャーフィールドXではカブトムシ・ファームを作っているので、いたる所に堆肥区画があります。そのひとつをガサガサしていたら、おもむろに出てきました。まだ朝晩は冷えるので冬眠していたのでしょう。

↓ シデムシがいました!その右横には子供のワラジムシ。

20210503ネイチャーフィールド-7

シデムシの中でもオオヒラタシデムシですね。死んだミミズや、小動物の糞に群がるウジ虫などを捕食するので「汚い」と思われがちですが、彼らが小動物の死体や糞を始末してくれているので、「自然」の循環が保たれているという側面もあります。

右隣のワラジムシは落ち葉を食べて分解してくれているので、シデムシもワラジムシもネイチャーフィールドXには欠かせない生命体といえます。

20210503ネイチャーフィールド-8

↑ キバラルリクビボソハムシが、ツユクサの葉をこれでもか、というぐらいに食べています。

ネイチャーフィールドXではツユクサやヨモギなどが成長を始め、もうすぐ梅雨を迎えようとしています。

↓ 雑草や枯れ葉、枯れ木を堆積している堆肥区画です。

20210503ネイチャーフィールド-9

最近は夕立など雨が降ることも多くなって、あらゆる植物の成長スピードが速く、堆肥作りのための雑草取りが追いつきません。

連日雨が降ったりすると、そもそも作業ができず植物たちが生い茂ってしまいますが、GWは晴れ間も多かったので連日のように雑草を刈り、むしり、堆肥区画に堆積する作業を続けました。傍から見たら「あの人、何しとんねん?」と変人にしか見えないでしょう。笑。

堆肥区画は、やがてカブトムシが産卵するエリアです。

うっとおしい梅雨の時季が過ぎれば、真夏の太陽のもとに多くのカブトムシ、クワガタムシが訪れるネイチャーフィールドXになる予定です。

7~8月には大量のカブトムシ、クワガタムシを紹介する予定です!
あ、もちろんそれまでにも、梅雨の晴れ間にいろんな生命体をも紹介する予定です!

※写真は全て20.315が撮影。場所も全てネイチャーフィールドXです。


いいなと思ったら応援しよう!