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超・殺人事件
超・殺人事件 をご覧いただきありがとうございます。
これは、東野圭吾さんの超・殺人事件 の紹介記事です。
ミステリー小説を生み出してきた出版界の裏側を暴き出した小説ファン必読の作品です。
この本は短編で、いずれも題名に超***殺人事件の名を含んだ8つの作品で構成されています。
・超税金対策殺人事件
・超理系殺人事件
・超犯人当て小説殺人事件(問題編・解決編)
・超高齢化社会殺人事件
・超予告小説殺人事件
・超長編小説殺人事件
・超魔風館殺人事件(超最終回・ラスト五枚)
・超読書機械殺人事件
今回はその中の、
・超犯人当て小説殺人事件(問題編・解決編)について
内容を簡単に紹介します。
作家としての経歴が20年を超えるベテラン推理小説作家の鵜戸川邸介 氏。
その彼が、ある時自分の作品を出版してきた四つの出版社の担当編集者4人(各社それぞれ1人)を自分の長野のとある別荘地にある自宅に招いた。
”大至急、家にくるように” と各出版社にFAX入れたのだ。
各社の担当者は驚きながらも、どんな急用なんだろうと思いながら
4人揃って、との指示にしたがって誘いあわせて1台の車に乗り合わせて
現地に向かった。
車中では、4人はそれぞれ日ごろの各社と鵜戸川氏との仕事上のやり取り・つき合い・作品の進み具合などいろいろと最近の様子についての話しが交わして招かれた理由を探ってみたが
だれもひとりとして、理由も、それにつながるヒントすらも鵜戸川邸介 氏から知らされてはいなかった。
現地に到着すると、黒パンツ、黒いセーター姿で髪のながい面長の若い女性が玄関からあらわれて応接間まで4人を招き入れてくれた。
女性は桜木という名の鵜戸川氏の新しい女性秘書であった。
やがてあらわれた鵜戸川氏は手に小冊子を4部携えていた。
それからその4部の冊子を4人の担当者にそれぞれ配ってこう告げた。
いま配ったはのある月刊誌今月載る短編の殺人事件小説で、今回ここに集まってもらったのは、この作品の”犯人当てをしてもらうためだ” と。
そして、犯人当ての推理の時間の期限は今晩の真夜中12時まで。
4人はさっそく短編小説を各自読み進めはじめた。
夕刻になり、皆で夕食のテーブルを囲んでいるその場所で、
鵜戸川氏は、つぎにこう告げた。
”もう、読んでもらえたかな?
犯人を当てた人へのご褒美をまだ紹介していなかったな。”
そう言いながら、袋から厚い紙の束を取り出した。
厚さは、ゆうに3cmはありそうだ。
12時までに正解を考え出した人には、この新作の長編小説の出版する権利を差し上げることとしよう!!”
その後は、みな夕食を早々に切り上げて推理の時間となった。
時刻はもう午後8時、12時まで残された時間は多くはない。
4人は、それぞれ他の出版社の人を意識してけん制しながら考え続けたが
なかなか推理が進まない。
そうこうするうちに、期限の深夜12時となってしまった。
ひとまず今夜はものままで、翌朝8時にみなで鵜戸川氏の部屋を恐る恐る、訪ねてみると、なんと鵜戸川氏は死んでいた。
さて、この事件の犯人は?
そして、その後のどんでん返しのあとに起こる事件と
その結末は????
短編小説でも東野圭吾さんは、おもしろい!!!!!