【台湾台南移住物語34】台北の部屋探し奮闘記
こんにちは!
お久しぶりです。前回の投稿から少し期間が空いてしまいました。。。
早いものでもう2024年、2月も終わりも迎えようとしております。
先週には台湾の春節があり、台湾でも正式に年明けを迎えた感じがします。
台湾での春節は初めてだったのですが、
やはり台湾では新年(1月1日)より、春節の方が盛り上がりがすごいですね!かなり爆竹の音もすごかったです!
私は現在台南で生活しているのですが、近頃台北(正確には新北)に引っ越すことになりました。そこで台北での部屋探しがかなり大変だったので、記事にしてみようと思いました。台北で部屋探しを検討している人は参考にしてみてください!
台北の物件にはどのようなものがあるか?
ここで台北の部屋にはどのようなものがあるのかを説明しようと思います。
台北に限らずですが、台湾では以下のようなタイプの部屋に分けられます。
部屋のタイプ
雅房(ヤーファン)
こちらは日本でいうシェアハウスみたいなイメージです。一つの大きなアパートや家を借りて、それぞれ各部屋があり、キッチン、トイレ、お風呂は共同といった感じです。
分租套房(フンズータオファン)
部屋にはトイレ、お風呂がついているのですが、建物自体は1つになっております、日本でいうアパートメントシェアハウスのような感じだと思います。
獨立套房(ドゥーリータオファン)
日本のアパートみたいな感じです。お風呂、トイレがついています。
整層住家(ゼンフェンズージャー)
こちらはファミリータイプの物件に近いかと思います。1LDKなど部屋がついていたり、マンションタイプだったり、一軒家だったりします。
台北の物件の賃貸料金
台湾では近年物価がかなり高騰しており、台北の物件はかなり高いなと思いました。部屋を探すにあたって、サイトなどで何百という物件を見たのですが、おおよその金額は以下のような感じでした。
雅房(ヤーファン)
10000元(約50,000円)前後
分租套房(フンズータオファン)
15,000元(約75,000円)前後
獨立套房(ドゥーリータオファン)
20,000元(約100,000円)前後
整層住家(ゼンフェンズージャー)
25,000元(約125,000円)以上
今回私たちは2人で生活するので、獨立套房を中心に探しました。
しかし金額も抑えたかったので、内見は雅房や分租套房も見ました。いい物件があればっていう感じです。
部屋の探し方
台湾の物件探しは日本と違って、直接大家さんと契約することも多いです。台湾には日本でいう不動産会社に行って探す方法もあるのですが、仲介料金が発生してしまうので、ネットで大家さんと直接契約するという人が多いようです。(日本ではあまり聞きませんよね、、)
しかしその反面、大家さんにも当たり外れがあって、税金を申告していない、トラブルがあった時に対応してくれない、家族が使うからと言われて急に追い出される(契約の更新ができない)など問題も多いのが現状です。
なので、内見時に大家さんと直接契約する場合、大家さんの人柄を見る必要があります。
今回は台湾の物件情報が載っている「591」というサイト、そしてFacebookを使って物件を探しました。
台北での部屋探し
今回は台南から台北まで新幹線で物件を探しに行きました。(計2回)
台北の物件探しが大変だったので、まとめてみようと思います。
1回目の物件探し
1回目はfacebookで調べた物件で良さそうな物件が2つあったので、直接見に台北に行きました。
初めは台北の物件がどのような感じかが分からなく、facebookで見ている感じでは綺麗な写真だったので問題ないだろうと思っていました。
しかしここで台北の洗礼を受けることになります。
物件の値段も抑えたかったので、台北市内から近い、雅房(シェアハウス)を内見することにしました。写真も割と綺麗で値段も15,000元(約75,000円)以内だったのでいい感じだなと思っていました。
1物件目 15,000元(約75,000円)以下
本当に台北市内のど真ん中。シェアハウスで建物は台湾にはよくある昔ながらのアパートを改築した感じでした。
世帯は4世帯で、そのうちの大きめな部屋が空室になるとのことで実際に内見しました。建物はエレベーターなしの4階。ドアは古めな印象。
中に入ると改築されたので比較的古い感じはない。
しかし、中がとにかく汚い。。
共用リビングはもので散乱していて、床も埃や髪の毛だらけ。
キッチンなどもカビがすごかったです。
写真で見た感じと全然違う。。。
しかもよく見ると建物の至る所にカビが生えていました。
部屋の中はまぁまぁ悪くない感じでしたが2人では絶対に住めないなと思いました。シェアハウスなので、やはり他の住人の質も気になりますよね。
トイレもお風呂の1つしかなく中は綺麗とは言い難い感じでした。
立地的には最高なのですが、これでは帰っても落ち着かないかなと思い断念。
2物件目 15,000元(約75,000円)以下
次に内見したのはここも台北の中心地です。
駅から徒歩2分で立地は最高。街並みも落ち着いており近くにはカフェなどもあり、街の印象はとてもよかったです。
建物はここも台湾の昔ながらのアパート。
ここは写真ではかなり綺麗な印象で、日本風だなと感じていたので少し期待していました。
しかし実際に内見してみると、全然違う。。。
多分写真は新築の時に撮られたものでしょうね。全体的にカビがすごく、ぱっと見は綺麗なのですが、注意深くみてみると所々にカビが。壁の張り紙もヨボヨボで、キッチンもカビ。洗濯の箇所はブロックの道がガタガタになっているなど酷いものでした。
1回目の総括
台湾の物件は写真では綺麗でも実際に内見してみないと危険ということがわかりました。また中が綺麗でも全体的に建物が古く、部屋の外はボロボロなど部屋以外にも確認することがたくさんあります。
それに賃貸料金も15,000元(約75,000円)程度だといい物件は全然ないんだなーと感じました。
円安もそうですが、絶対に台北より東京の方が安くてしっかりとした物件を借りることができるんじゃないですかね。
とにかくカビがすごい、リノベーションが雑です、、、
そこで次に以下のような条件を立てて再度探すことにしました。
・希望金額を20,000元(約100,000円)前後
・台北ではなく、新北を中心に探す
・タイプは獨立套房
・できればマンションタイプ
・駅から10分以内
2回目の物件探し
台北の物件があまりにも酷く、ちゃんとした物件に2人で住むには25,000元(約125,000円)以上必要だなと感じたので台北の周りの新北市で物件を探すことにしました。新北市は台北市を囲むように位置しており、台湾一人口が多い市となっております。(多分400万人前後だったかと思います)
MRTを使えば、台北市内に30分ほどで着くことができるので結構住む人も多いです。しかしやはり台北と比べて、街はごちゃごちゃしていて台湾の下町のようなイメージとなっております。
2回目の内見では5件の部屋を見学することにしました。
1物件目 20,000元(約100,000円)前後
初めの内見は台北市内まで、MRTで20分くらいで駅近の比較的新しいマンションタイプの物件でした。やはり新北だと台北と比べて家賃が下がり、マンションタイプも借りれるようになってきます。
ここの物件も築年数も10年以内で、マンション、管理人付きの物件でいいかなーと思っていたのですが、欠点が。。
それは、マンションの下が朝市場だということと部屋が狭すぎるということ。
マンションの下が市場で内見は朝に行ったのですが、その時は朝市真っ只中。道を塞いでの露店や生肉や野菜が販売されており、とても不衛生。道端にはゴキブリの死骸やネズミ。なんでこんな場所にマンションを建てたのかと思うほどでした。
夜になったらネズミやゴキブリが多そうだったのでこちらは見送ることに。
2物件目
2物件目はこちらは先ほどの路線とは異なるのですが、比較的台北市内までアクセスがいいところ。駅からは10分ほどでした。アパートタイプ。こちらは大家さんが直接案内してくれました。しかしここの大家さんがとてもクセのある人で。。。
「私の物件が一番いい。」「こんないい部屋でこの値段はない。」などとても自慢げに話してきます。写真で見た感じも悪くはない感じ。
しかし実際に物件を見てびっくり。
部屋の中はカビだらけ、蜘蛛の巣だらけ。サイトには日当たり抜群とあったのに、陽が一切当たらない部屋。おまけには人の話も聞かず、自分の自慢話ばっかり。終始対応してくれた奥さんも大変そうでした。
ここで、「あーこういう大家もいるんだな」と感じました。。
こういう大家に当たったら大変です。
3物件目
こちらは先ほどと同じ駅周辺のアパートタイプのお部屋です。しかも駅から徒歩30秒という好立地。しかしここも残念でした。
まず部屋の場所は店舗の隠し扉から入るような場所。カビだらけ。リフォーム中でしたが、日本人の感覚からするととても汚い。大通り沿いということもあって騒音もひどかったです。
こんな場所でも9万するのかーと思ったほどです。
4物件目
こちらはさらに台北市内から少し離れた場所の駅近マンションタイプの物件。台北市内までは30分ほどでしょうか。駅が真下にあり階層も高階層だったので景色が綺麗でした。
部屋の設備が少々古かったのですが、陽当たりも悪くなかったので、最終的にここにしようかなと思ったのですが、案内人の人の態度が少しひどい。
初めから最後までかなり適当な対応で、さらに他にも物件を見る客が。。。
いや、そんなの聞いてない。なんかとにかく部屋を契約させようという感じが強かったです。一度大阪で同じような人に会ったことがあるので少し警戒してました。
5物件目
最後に内見したのは、台北市内からさらに離れた駅周辺にあり、駅まで徒歩10分以内のマンションタイプの物件。部屋は少し狭いですが天井が高いので開放感があります。管理もしっかり目だったので最終的にここに決めた感じになります。
台北で部屋を探してみて感じたこと
最終的には部屋が見つかったのですが、色々感じたことがあるのでまとめてみます!
1.台北市内のアパート物件はカビに注意
・台湾の中でも特に台北は雨が多い地域です。そのため、写真では綺麗に見えますが、実際に行くとカビがひどいことがよくあります。
なので、実際に内見をすることをお勧めします。
カビが多いのは昔ながらのアパートタイプに多く、10年以内に建てられたマンションタイプにはカビが少ない印象でした。
2.台北市内に住むより新北の方がいい物件に住める
・台北の物件は高すぎます。日本円で10万円以内だとほぼどこか我慢する箇所があると思っておいた方がいいかもしれないです。
例えば、トイレとシャワーが同じになっている、キッチンがない、ベランダがないなどです。日本では当たり前にあるのが台湾ではないことがあります。それよりはMRTで20,30分ほどで台北市内まで行ける新北や桃園に住んだ方がいいんじゃないかなと思いました。
3.キッチンの換気扇が見せかけの物件が多い
・台湾の物件では狭い部屋になるとキッチンがある物件が本当に少ないです。しかもあったとしても換気扇がない物件が多い、また換気扇があったとしてもその換気扇は外まで排気できないといったようなことが多いです。実際に今回内見を行った物件で、換気扇があり外まで排気できる物件は一つもなかったです。んー、難しいところです。
4.陽当たりについて
日本では考えられないかもしれませんが、台湾では全く陽が当たらない物件もあります。特に台北では建物が密集しているので、窓がない物件などもあったり。陽当たりについては内見時にみておいた方がいいです。
5.ゴミの出し方に注意
・これは台湾全土にいえることなのですが、台湾では基本的にゴミ収集車が来る時間に自分でゴミを出さなければいけないです。しかしこれがかなり面倒。マンションタイプだと共用のゴミ捨て場があるので、24時間捨てることができます。
6.電気料金について
・台湾では日本と違って大家さんが電気料金を決めることができます。どういうことかというと、直接電力会社にお金を払うのではなく、大家さんに使った分だけ、大家さんが指定した金額を払うということです。大体多かったのは1度使うごとに5元〜6元払ってくださいみたいな感じが多かったです。
なので、部屋探しの時はここもみておく必要があります。
しかし物件情報に「台水、台電」と記載されていると、直接台湾電力に使用料だけ払うということなので、こちらの方がお得になります。
大家さんが決めた電気量を払うって意味がわかりませんよね。。。
7.大家さん、貸してくれる方の印象に注意する
・台湾では部屋を貸す人が圧倒的権力があります。なので、変な大家さんに当たってしまうとかなり大変なことになります。ちゃんと信頼できる人なのかを見極めることが重要になってきます。
8.台湾独自の建築「頂樓加蓋(ディンロージャーガイ)」
たまに、サイトなどで探しているときに、部屋が大きくて綺麗なのに、値段がかなり安い物件があることがあります。しかしそれは頂樓加蓋(ディンロージャーガイ)いわゆる、屋上に建てられた違法建築の場合が多いです。
この頂樓加蓋は屋上に新たに大家さんが付け足して建てられた物件で、イメージで言うと日本の家の屋上にブレハブ小屋を作るみたいな感じでしょうか。違法かどうかは細かい条件によって決まるのですが、かなりグレーな物件だそう。また、夏は暑く、冬は寒いなどとかなり生活にも問題があることがあるので、この頂樓加蓋は避けた方がいいのかなと思いました。
海外の物件探しは大変
日本と違って常識なども違ってくる海外の物件探しはかなり大変です。私は奥さんがいるので助けてくれましたが、1人だと変な物件に契約させられる可能性もあったかもしれません。
しかし今回の経験で台湾の物件の見方、注意したい点などを知ることができました。これから台北で物件を探す人の参考になれば嬉しいです。
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