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#21-自由研究から生まれたコア機能

物流のラストワンマイルをDX化する【207株式会社】がお届けするPodcastの文字起こしnoteです。今回はTODOCUサポーターのフロントエンドエンジニアとして活躍している岸田さんに、開発チームに対する印象、コア機能が生まれた経緯、自身のキャリア感など話を伺いました。前編はこちら

インタビュアー:Tasuku
インタビュイー:207 岸田

ー 改めて会社の中でご自身が所属している組織やチームと役割を簡単にご紹介ください。

岸田:現状はフロントエンドエンジニアと呼ばれる職域を担当していて、アプリの開発やそれにまつわる設計部分やWebの部分を担当しています。役割的にはテックリードという訳でもなく、普通のソフトエンジニアという感じです。

ー とはいえ一桁番目のメンバーということで、会社の中での自分のミッションはどう捉えられていますか?

岸田:僕的に大きな目標というわけではありませんが、僕の技術力で世界を変えれたら良いなと思っています。代表の高柳は物流の世界を変えようとしていると思いますが、僕も自分の技術力でそのお手伝いが出来たらなと思っているので、技術のスペシャリストとして頑張るというところですね。

ー 良いですね。短期目標・長期目標を具体的に教えて頂いていいですか?

岸田:短期目標はとにかくやるという感じです。今はTODOCUサポーターという配送員向けアプリの改善をどんどんしていて、その為にUI的な部分の刷新が多いので、今はそこにかなり注力して頑張っているところです。直近では結構大きな改修が今週来週に出ていくフェーズで、来月くらいまでそれが続くという目標になっています。

長期的には僕のキャリアはフロントエンドが専門というわけではなく、バックエンドなどその他諸々やってきたので、最終的にはフロントエンド以外の領域も出来ればと思っています。

ー 普段の業務の定例や日々のコミュニケーションは、開発チーム内でどういう感じで行われていますか?

岸田:アプリはリリースが週1回となっていて、エンジニアが1週間開発し、QAしてリリースするフローになっています。木曜日に定例やその他の会合みたいなものをやっています。日々のコミュニケーションはエンジニア同士であれば一緒に住んでいるのでそこでやり取りしています。

ー 正に207株式会社(以下「207」)といえば、というところで挙げられる鍋会(メンバーが会社に集まって鍋を食べながら交流する会)も木曜日ですよね。

岸田:そうですね。なので木曜日に全部詰まっていますね。

ー このPodcastの配信も木曜日なので全部木曜日ですね!

岸田:なるほど!

ー QAチームとは密にコミュニケーションを取っていますか?

岸田:やる時はやりますが最近はそうでもないですね。大きめのリリースがある時は頻繁にコミュニケーションします。最近は僕のタスクが多くて2~3週間作業しているのであまり関わりは無いですが、リリースするタイミングでは結構密なコミュニケーションを取っているかなと思います。

ー 岸田さんから見てQAチーム(百海さん・西田さん)はどう見えますか?

岸田:百海は結構スペシャリストで、僕が気付かないところも見てくれるのですごくありがたいと思います。西田に関してはそれ以外の分野で詳しいところがあり、西田の肩書はQAエンジニアですが割とジェネラリストなところを持っていて助かっている面があります。

QAチームというよりは百海・西田のフィードバックになりましたが、そういう感じです。

ー 「これをこういう順番でやるぞ」とか、開発のメンバーから「これをやりたいんだけど」と話が上がってきた時に、どういう意思決定プロセスで決まっていますか?

岸田:まず、TODOCUサポーターのチームはプロダクトマネージャーがCTOの福富なので、そこに全部情報を集中させるようにします。その後、僕らソフトエンジニア側が「どのくらいかかります」や「簡単ですよ」など適当な情報を流して、福富さんが最終的に順番決めていく流れです。

ー 仮にその優先順位に違和感を覚えた時などはそこで会話して直すこともありますか?

岸田:それはありますね。アプリで配送伝票のOCR読み取りするのですが、撮影ボタンを押した後に、配送荷物が一覧で現れるんです。直近ではそこの刷新を行っていましたが、実はそれがあまり使われていないのではないかという説が出てきて、途中でピボットして完全に別のところをやっているんですよ。ピボットの判断などは、実際にアプリ利用の解析結果から意思決定をやろう!と変わった感じですね。

ー 良いですね!いま岸田さんが組んでくださっているモックアップをFigmaでデザインだけ見ましたが、リリースがとても楽しみです!

岸田:ありがとうございます。とても大変です。だいぶ時間が掛かっています 苦笑。

ー またカジュアルな話に戻りますが、会社のメンバーはどういう人が多いと思いますか?

岸田:みんな仕事が好きなのかなと思っています。スタートアップだから仕事と休みの境目があまり無いというか、すごく悪い言い方をすると社畜だと思いますけど(笑)。みんな仕事が好きで、呟いたら誰かしらが反応してくれるのでそこは嬉しくて、やりやすいところはありますね。

ー みんな本当に仕事好き人間ですね。

岸田:そうですね(笑)

ー 他の会社や組織にあまり無い特徴はありますか?

岸田:僕自身、色々な会社を経験したわけではなく前職との比較になりますが、業務委託の方が多いのでそこの面でのスペシャリストというか、侑さんもそうですが結構すごい人がいるなと思います。そこで色々な学びがあるなと思いますね。

ー 本当に上場している会社の人がスポットで入ってこられたり、色々な人が入ってきて面白いですよね。それを惹きつけている社員のメンバーの文化や、それこそこのPodcastを配信し始めて採用が決まったという事例も出てきているので、やはり発信は大事ですね。

岸田:それは思います。

ー これまで組織の中で実践してきた事で上手くいったエピソード・上手くいかなかったエピソードをお聞きしたいのですが、まず上手くいったエピソードはありますか?

岸田:僕は趣味と仕事が完全一致しているので、仕事外で「これをこうやった出来るんじゃないか」という事を勝手に自由研究でやっているのですが、その趣味の中からTODOCUサポーターで使っているゼンリン住宅地図の刷新を行いました。

アプリに表示された通常地図を拡大したらゼンリン住宅地図に切り替わり、縮小したら通常地図に戻るところは僕の自由研究で作ったところなので、そこは事業的にも上手くいったかなと思います。

ー あれ自由研究だったんですか!?

岸田:タスクとしてあったわけじゃなくて自由研究です(笑)僕が「これ出来るよ」と言って実装したら2~3日で出来ました。

ー あれすごく良いですよね!まさか自由研究から生まれたとは知りませんでした。逆に上手くいかなかったエピソードはありますか?

岸田:まだ入社して4ヶ月なので、そんなに大きな失敗はしてないとは思いますが、毎週鍋会で飲み過ぎてしまうのは失敗エピソードかもしれないです(笑)

ー 今の組織にあえて改善点を指摘するとしたら何かありますか?

岸田:一つ挙げると、セキュリティ意識が結構低いなと感じるところはあります。もう少し啓蒙していけたらと思っています。

ー タスクとして実際に積んでいるものはありますか?

岸田:現状だと何も無いですね。1Passwordの導入は、福富に僕が言って導入しました。

ー 確かにまずは社内からですよね。スタートアップだとその辺おざなりになって優先順位下がりがちになるので、そういうところをぜひ岸田さんに推進して頂けるとスケールに耐えうるようになるかなと思いますね。

岸田:本当にやりたい気持ちはあるので、どこかでやろうかなとは思います。

ー 仕事がらみで今一番興味がある事はありますか?

岸田:会社の事業ではTODOCUサポーター・TODOCUクラウド・スキマ便の3つがあり、僕自身はTODOCUサポーターとTODOCUクラウドという2つの分野に関わっていますが、スキマ便も技術的に解決出来る課題がかなり多くて、そこは面白そうなのでやってみたいなという気持ちがあります。

ー 僕も実はスキマ便に興味があります。カオス整理が好きなのでオペレーションを型化して無駄を削っていくことが好きで、僕もいまTODOCUサポーターがメインですがスキマ便はやってみたいですよね。カオスそうな感じが良いなと思います(笑)

岸田:本当にそう思います(笑)

ー 今後207というチームをどういう組織にしていきたいですか?

岸田:エンジニアリングのチーム的にはなるべくビジネス側とのコミュニケーションもしっかり取り、スピードを下げないようにどんどん開発して要らない機能があったらすぐピボットし、スピードを上げれるようなチームにしていきたいなと思っています。会社全体としては、考えた事が無かったので考えてみます。

ー 5年後くらいに社員が数十名から数百名になった時、207でどういうポジションでいたいですか?

岸田:想像が全然つきませんが、辞めているのではないかなと気持ち的にはあります(笑)その頃には僕は要らない人材になっているかなと思っています。僕はスペシャリストではなく何でもやるという感じなので辞めている可能性はありますが、もし仮にいたとしたらエンジニアリングチームを率いれるくらいの技術力があれば良いかなと思います。

ー その頃にはマネージャーを一回やってみても良いかなということですか?

岸田:選択肢としてはそうですね。

ー 良いですね。207という会社を通して今後実現したい事を妄想でも良いので伺えますか?

岸田:物流業界を変えるという事で、世界をゲームチェンジャーのような感じで、それは僕の技術力だけで解決出来たら良いと思いますけどね。実現したい事が具体的に何かあるかと言うと目の前の事をやりますという感じなのであまり無いですが、最終的には会社が成長してネームバリューがある様になれば僕のキャリア的にも嬉しいなという、よこしまな考えですが思いますね。

ー 例えば上場ですか?

岸田:そうですね。僕もスタートアップが2社目ですが、上場は一回経験したいと少し思いますね。

ー 207の3つのValuesの「Speed with quality」「Be open」「3S」どれが一番好きですか?

■ 207 Valuesについて
1. Speed with Quality スピードMAX、クオリティ7割
即レスを意識し、タスク実行はスピードMAXでかつクオリティは7割を担保せよ。
2. Be open 情報の透明化と自律駆動
メンバー全員が有機的に素早く最善の切断を下せるように、常に信頼しオープンマインドな行動を心掛けよう。
3. 3S 先生であり、生徒であり、科学者であれ
常に体験しインプットを惜しまず、かつアウトプットし、データで判断せよ(Sensei、Seito、Scientistsの頭文字の「S」をとって3S)

岸田:「3S」ですかね。

ー その心は?

岸田:「3S」は先生と生徒というところで、教えるという事も観点にあるのはすごく良いなと思っています。どんな人もインプットの方を重視しているところがあると思いますが、教え合うというところ、サイエンティスト「科学者であれ」というところは僕の軸にもマッチしていると思うので、そこが好きです。

ー 僕も実はもし同じ質問をされたら「3S」と答えるんです。正に仰った通りエッセンスが全部詰まっていると思っていて、生徒であって先生でありサイエンティストである。最終的にはデータドリブンというかデータやファクトに基づいて考えるというところ、インプットアウトプットもちゃんとやりましょうというところも含めて網羅性が高く、Slackなどでこういうスタンプが日常的に見られるのも内省にもなると思うんですよね。しかも「3S」という一つの単語で全てのエッセンスを網羅している言葉は中々無いので、個人的にはお気に入りだと思っていました。岸田さんと一緒で少し嬉しかったです!

岸田:ありがとうございます。

ー この3つのValuesが207で発揮されていると感じる瞬間はありますか?

岸田:「Speed with quality」で言うと、即レス文化は良い面も悪い面もあると思いますが、誰かがすぐ反応してくれるのは仕事する面ではすごく嬉しくて、Valueとしてワークしていると思います。「Be open」は僕の場合、意図的に情報を遮断しているところもありますが、自分で選択して必要な情報に全部アクセス出来るというのはすごく好きだなと思いますし、ワークしていると思います。「3S」は正直分からないですね。僕自身は結構やっているところはあります。社内勉強会をエンジニアではやっていますが、今後それ以外の面でも社内勉強会を開く文化が出来たらなと個人的には思っています。

ー 岸田さんの話を聞きながら、「3S」には隠れているもう一つの要素があり、それは「サプライズ」ではないかなと思いました。普通に現場の仕事を直線的にやっているだけだと出てこない様な知識を持ってきてくれたり、それを学びに行ったり、そういう事も含めて「サプライズ」的な4つ目の要素が「3S」に含まれている気がしましたね。

岸田:なるほど!確かに「サプライズ」を届けている人はいますね。

ー いますよね!そういうものに「3S」のスタンプを押されている気がするので、お話を伺いながら「意図的にコンフォートゾーンを脱せよ」ではないですが、リニアじゃない非連続な何かを、サイエンティストになって先生になって生徒になってと意識することは、僕も話しながら勉強になりました。最後またカジュアルな質問になりますが、最近のニュースを一つ教えてください。

岸田:TODOCUサポーターの方ではわりとKPIを追っていて、アクティブ率の話ですが新規登録がどんどん上がってきています。改善しているのが効果として数字として表れてきているので、そこは結構僕の中では大ニュースでモチベーションにも繋がっていますね。

ー 僕も同じ意見ですね!あまり社員さんでも知らなそうな「Be open」な一言を教えて頂けますか?

岸田:会社の働き方として公開されている「いつでもどこでも働ける」ということで、僕自身もそれをやっているところがあります。昼間は結構寝ていて、その代わり夜に仕事しています。昼間は大体寝ていることが皆が知らない事かもしれないですね(笑)

ー 夜型なんですね。

岸田:最近夜型になっていて本当に良くないですね。朝会に出られないです。

ー でも夜型も朝型もタイプなので、電気タイプか水タイプかそんな感じですよね。

岸田:そうですね(笑)

ー ちなみに全然関係無いですが、僕も自分の事ずっと夜型だと思っていたんですよね。でも子供が出来たきっかけでシフトチェンジしてみたら、朝型だった事が分かりました。実はもしかしたら朝型になるかもということもあるので、その時々で必要に応じてカメレオンのように変えられたら良いですね。

岸田:なるほど!そうですね。

ー 今後どんな人と働きたいかについて一言頂けますか?

岸田:僕はわりとふざけるところがあり、ふざけて変な事を喋ったり変なスタンプを押してみたりすることがあるので、ユーモアがある人と働きたいなと思いますね。

ー とても大事ですね!ちなみに会社の中で一番ユーモアがあると思う人は誰ですか?

岸田:そこは黒川じゃないですか?(笑)

ー 満場一致ですね!(笑)最後に一言お願いします。

岸田:僕はソフトエンジニアなので、ソフトエンジニアで一緒に働きたい方向けのメッセージですが「自分の技術力で世界を変えてやるぜ!」と思っている方がいたら、ぜひ僕と友達になってください!

ー ありがとうございました。

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