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#14-倉庫の魅力に取り憑かれた小林のコアとは

物流のラストワンマイルをDX化する【207株式会社】がお届けするPodcastの文字起こしnoteです。今回は「スキマ便」事業を統括する小林さんに、物流・倉庫に対する愛、207にJoinするキッカケ、自己評価と振り返る方法など話を伺いました。

インタビュアー:Tasuku
インタビュイー:207 小林

ー 簡単に自己紹介をお願いします。

小林:207株式会社(以下「207」)でスキマ便を担当しております、小林と申します。よろしくお願いします。

ー 最初はカジュアルな話をしていきます。ご趣味や休みの日の過ごし方は何かありますか?

小林:元々はキャンプに行くこととシャチを見に行くことが好きで休みの日はそれに使っていましたが、最近はコロナで遠くに行けなくなってしまったので、自分の住んでいる部屋のベランダに人工芝を敷いてキャンプ場みたいにする計画を少しずつ進めています。

ー 面白いですね!キャンプはどういうきっかけでハマったんですか?

小林:父がキャンプ場や虫が苦手で連れて行ってもらえない家庭だったので、小学校1年生くらいから町内の子供を集めてキャンプに連れて行ってくれる体験教室に毎年行き、それがきっかけでキャンプが好きになりました。

ー ずばりキャンプの魅力はどんなところですか?

小林:キャンプと言うと皆さん夏や暑い中でバーベキューみたいなイメージをすると思いますが、自分の中ではキャンプは冬の方が好きで、標高が高く空気が澄んでいて湖などの水辺があるところが魅力だなと思っています。朝日が差し込む湖がとても綺麗で気に入っています。

ー 本当に非日常のような感じですよね。

小林:そうです!どんなに日常が忙しくて時間経つのが早いと思っていても、そこに行けばゆっくりと時間が流れていくのを感じられるのが魅力になります。

ー 全然関係ありませんが、僕はキャンプではなくサウナが好きで、先週初めてテントサウナを経験したんです。テント型のサウナを建てて汗をかいた後にそのまま川に入るんですが、とても最高でした。実際にそこでボーっとしているだけで日々のストレスから解放されて、リセットボタンみたいなイメージでした。それが僕の場合サウナでしたが純粋にキャンプにも興味があるので、今度ぜひ教えて頂ければ嬉しいです。

小林:はい、ぜひ!

ー シャチはどういうきっかけで好きになったのですか?

小林:シャチは弱肉強食界のトップの動物だということと、私が千葉県出身で鴨川シーワールドにシャチがいるのも理由の一つです。そこで見た時にシャチの生態を知り、あの美しさを保つためには動物として強くなければいけないという事を学びました。自分も美しく強く生きられればなと、シャチを憧れにしています。

ー とてもいいですね!僕も千葉出身で鴨川シーワールドは行った事がありますが、最高ですね!

小林:はい!コロナが流行る前は、毎年年に5回くらい見に行っていました。

ー 毎回新しい発見があるものですか?

小林:ありますね!毎回行くと成長が感じられます。

ー 面白い!小林さんはすごく好奇心旺盛な印象があり、色々惹かれるものがあると思いますが、最近興味のある事はありますか?

小林:最近は仕事が楽しいので、仕事にずっと取り組んでいることが大きいですね。それこそ今新しく「自転車でリアカーを牽引しよう」ということにすごく熱を注ぎ集中して取り組んでいます。

ー 面白いキーワードが出たので後で深掘りさせてください。207にJoinする前どんな事をやられていましたか?

小林:何回か転職していて、その中で多く関わったのが物流業界でした。元々物流の倉庫が大好きで、物流の倉庫で何社も働く経験をした後に、新卒で全く関係ないWeb広告会社に入社しました。その後にスタートアップで二次物流と呼ばれるフリマサイト関連のB to C、C to Cに携わり、そこから207に来ました。

ー 振り返ってみて、キャリアの軸みたいなものはありますか?

小林:振り返ってみて思う大事にしている事で言えば、前に前進したいという思いが強いので、今停滞していると思ったら新しい場所に行くと決めていますね。

ー 自分の成長などがモチベーションになるんですか?

小林:そうです。座右の銘が「昨日の自分に負けない」だと思っているので、本当にライバルは自分だと思って、今の自分が1年前の自分と比べて前に進んでいるかという振り返りはよく自分の中でします。

ー 格好いいですね!振り返りはどんな感じでされているんですか?

小林:2パターンあって、自分の中で今の自分と過去の自分を比較して何を学んで何が違っているんだろうと違いを洗い出した時に、どれだけ多くあるかが1つ。あとは長年一緒にいたけど全く会わなくなった人に連絡を取り、昔の自分と今の自分がどこが変わっていると思うか質問しています。

ー すごく良いですね。僕も初めて会う人に30分~1時間話した後に僕の印象を漢字一文字で聞く事をよくやっていました。自分が他人からどう見られているのか気になっている時代があり、単純に注目を浴びたいというよりはどんな人にもアジャスト出来るように自分を成長させたい思いが結構あったので、その辺り共通点を感じました。

小林:良いですねそれ!

ー 少し気になったのですが、先ほどお話頂いた「倉庫が大好き」ということについてその背景を教えて頂けますか

小林:自分が生まれ育った家庭がWebで荷物を頼むことやネットで通販などが禁止だったんです。時代としてWebで荷物を頼むことが主流になり友達が家で商品を受け取っているのを見て、そこにすごく魅力を感じていました。

「物流ってどんな世界なんだろう」「頼んだら次の日に届くってどんな人達がどれだけ頑張っているんだろう」と興味を持ち、大学生になって倉庫でアルバイトをしてみようと思い、1社行ってみたら楽しくて、色々なジャンルの倉庫を見てみようと思いました。

アパレルや飲食など様々な倉庫を見て働いていく中で、たくさんの人が倉庫で動いていて「こんなにたくさんの人が頑張っている結果荷物がお家に届くんだ」というところに魅力を感じたのがきっかけですね。

ー とても素敵ですね。仕事一つにストーリー性が乗っていて、小林さん自身のやりがいやパッションを感じました。物流業界の中でも色々なカテゴリーがあると思いますが、今まで経験されてきて特に印象に残っている倉庫はありますか?

小林:倉庫はどんどん機械化が進んで、人の労力よりも機械でハイテクにしていくイメージがすごくあると思いますが、それが出来ているのは全部の倉庫では無いという状況でした。その中で本当に驚いたのが、2.8ミリの厚さで梱包する方法があり、それを手動のノギスでメモリを読んでるおじいさんおばあさんがたくさんいる倉庫に出会った時に、なんてアナログなんだろうと感じました。

まだまだ改善点があるな…と。

ー そこで実際に働いていた方は、やりがいを持って働いていたのでしょうか?それとも単純作業でつまらないと思いながら仕事をしていた感じでしょうか?

小林:後者ですね。自分が感じている魅力の一つでもあって、自分が出会った中で「自分はこんな環境でしか働けない」「仕事を選べないからここに来ている」というような人達が倉庫で働く方に多かったのですが、そんな事は全然なく、その人なりの得意な分野を生かせる場所があり倉庫の中でも輝けるのは見ていてとても感じました。適切な場所に人をポジショニングしたい思いも、倉庫の中でやりがいの一つでした。

ー 単純作業をテクノロジーを使って自動化する事も、一つの荷物が荷主さんから頼んだ方に届く過程で仕事の現場の精度を上げていく事も、単純にモノが運ばれてくるところが変わるきっかけになる様な新しいイノベーションは、そういう適材適所をしていくと出来そうだなと思いましたね。その辺りで何かアイディアはありますか?

小林:本当にアナログな現場が多く、アナログな現場を変えようとした時にいきなり「これを使ったらハイテクになるんですよ」と持って行っても理解されないので、下から積み上げていくしかないと思っています。

自分の施策でいうと、先ほどのノギスの話だとメモリを読む事で見間違えがあるのであれば電動ノギスに変えるだけで効率は変わりますし、梱包用のテープを一番安い物にしたいと会社が思っていても、安い物だと上手く切れなくてストレスが溜まるので一回で切れるテープに変えるなど。

安く抑えるけどゆずれない箇所など現場なりの思いとの塩梅を、どれだけ積み重ねて上手く層に出来るかだと思っています。

ー 奥深いですね!

小林:奥深いです、本当に。

ー そこからどのように207にJoinしたのか教えてください。207は何で見つけたんですか?

小林:Wantedlyという採用サイトで見つけました。

ー それで最初は代表の高柳さんと話したのですか?

小林:そうです。物流業界に行きたかったので、スタートアップ・物流で絞ったらそんなに多く出てこなくて、その中で採用項目やTwitterなどを見て興味を持ち、そこから応募してお話させて頂きました。

ー 話してすぐJoinする事になったんですか?

小林:そうですね。一回目のお話しから「選考結果をお待ちください」と言われ、そこから決定していただきました。

ー 実際に入社されたのはいつ頃でしたか?

小林:12月の中旬くらいに面談をして、12月はまだ前職で働いていたので数回来て、1月頭からフルコミットになりました。

ー じゃあ今は丁度半年くらいですね。

小林:そうですね。早いもので(笑)

ー 入社前とのギャップを感じる事はありますか?

小林:ギャップは無く、Twitterで知った雰囲気そのままが表れている会社だなと思っています。

ー ずばり小林さんから見て、高柳さんの魅力はどういうポイントですか?

小林:私が感じるのは、会社が大事にしている文化や高柳が大事にしている軸が、言葉だけで表現されているのではなく、言葉の前に高柳が体現して感じた上で定義しているのが凄く伝わってくるところが魅力だなと思っています。

人は「こういう風にいきたい」や「こういう風に大事にしてます」と言っていても言葉や定義が先で、その後体現という事が多い中で、高柳は先に体現して実感した上で定義をしているところが芯があるなと思っています。

ー ちなみに実際に体現していると感じる具体的なエピソードはありますか?

小林:入社前にTwitterを拝見していて、社員の方や会社にいる人には全員敬語を使うようにしているという事や、仕事での会話には感情を極力入れずに思考して話すようにしているという事、会社の中での誰かの違和感はその場で取り扱うべきという事をツイートしていて、それが本当に少しでも違和感があれば声を掛けてくれて解決を先にするところは、体現しているなと思います。

ー あえて高柳さんに直したほうがいいところをご指摘するとしたら何かありますか?

小林:本当に思いつかないですね。自分の中では入社前から憧れの存在で、こういう人になれたら自分の理想の働き方だと思い、そのままのイメージを今でも持っています(笑)

ー 同じ経営メンバーのCTO福富さんとは関わりはありますか?

小林:業務ではほとんど関わり無いですね。鍋会(メンバーが会社に集まって鍋を食べながら交流する会)や会社のコミュニケーションの場でお会いしてお話しするくらいです。

ー あまり関りが無いという前提で、福富さんの魅力はいかがですか?

小林:鍋会などで喋っている姿を見て、自分も実際にお話ししてみて感じるのは、誰と話していてもその人から学びを得ているなと思います。

どんな人と話す時も対等にお話ししてその上で何かを学んだら素直に受け止めて、どんどん自分の学びにしている姿が見られて、すごいなといつも思っています。

ー 同意です。ラーニングモンスターでとても腰が低く、かつ整理が得意だからすごく鋭い事言う、バランスが取れていてスペシャリストでもあり、本当に頼れる兄貴感がありますよね。

小林:はい!本当に!

ー ご自身の強みや弱みはどう認識していますか?

小林:強みでいうと2つあり、1つは愛を持てるというところです。仕事や関わる人に愛情をたくさん持てるなと思っていて、自分が担当しているスキマ便は日雇いの人が来て1回限りの出会いがあるのですが、フラットにどの人にも同じだけ愛情を持てると思っています。

その上でもう1つは、感謝の気持ちをとても思うところがあります。何かをしてくれた事に対してありがとうの気持ちがたくさん湧いてくるところはすごく生かせていて、強みだなと思っています。

ー その「ありがとうの気持ち」というのは当然じゃないなと思います。日本人全員が常に相手に感謝の気持ちを持ってコミュニケーションを取っているかというと出来ていない人の方が多いと僕は思っているんですよね。その辺は小林さんなりに分析して、自分は何で出来ていると思いますか?

小林:人がしてくれた事、行動や意思は全て必然じゃないと思っていて、その人が決定したりおこなってくれたりしたから何かが作られているなと思うと、自分が関わっている世界に感謝の気持ちが必然と湧いてくるという方が正しいかもしれないですね。

ー 小林さんにとってはナチュラルなんですね。

小林:そうです。何か物事を捉える時にプラスに捉えようと思っているわけでは無いのですが、例えば配達員さんがミスをして報告してくれた時も「報告してくれなかったらこのミスを把握する事も出来ないな」と思うと、まず報告してくれた事に感謝の気持ちが湧いてくるところがあります。

ー とても良いですね。日本人だけで無く人間そのものが、I love youな人が少なくみんなI love meなんですよね。僕は今まで自分中心で動いてきて調子に乗って全く良い事無かったなと思っていて、今は戦略的にI love you人材なんですが(笑)小林さんはナチュラルにI love you人材なんだなと、羨ましく思いますし、すごく勉強になりました。

小林:ありがとうございます。

ー 逆に弱みについてはいかがですか?

小林:いま言って頂いた強みの真逆ですが、自分の事がそれほど好きじゃないという事実があり、それによって罪悪感が生まれやすいです。申し訳ないという感情が強くなり過ぎた事によって伝えるべき言葉を飲み込んでしまう事があったり、相手のペースに合わせてしまうところあったりするところがすごく弱みだなと感じています。

ー 例えば、注意すべきところでストレートに言わずに湾曲しすぎてあまり伝わらないなど、そういう話ですか?

小林:それもありますね。あとは例えば、誰かとお話ししていて自分の中の方法論の方がこの場には適切だと思ったとしても、相手に「自分の方法論が絶対だ!」と強く言われてしまうと、それを否定してまで自分の意見を押し通すのは違うんじゃないかと申し訳なさが湧いてきてしまい、一旦飲み込んでしまうことがありますね。

改善策としては、相手のペースに飲まれそうだと思った時にその場で回答するのではなく、一旦整理して回答しますとワンクッション置く様な言葉を入れようと決めています。

ー 良いですね。僕流に言うと「保留ボックスに入れる」ですね。アンガーマネジメントが苦手だった時期があり、自分と違う事を言っている人があまりにしつこいとすぐリアルタイムに反応してしまうことがありました。それは全く良い事が無くて、その時に学んだのは1回保留ボックスに入れるという事でした。30分PCを閉じて風呂に入ってまたPCの前に戻ってくるとすごく自然体で、もっと良いソリューションが出るという事がよくあったので、今その成功体験がフラッシュバックしてとても良いなと思いました。

小林:一緒ですね!

ー 個人として今チャレンジしていきたい事はありますか?

小林:今直近で取り組んでいるのが、スキマ便で配達モビリティを強化するところで、自転車にリアカーを牽引させて配達しようというところに一番注力しています。

ー それは聞いてるだけでも中々大変そうですね(笑)

小林:本当に課題が多くあります(笑)

ー 物理的に大変ですよね?

小林:物理的に大変ですし、一番考えなくてはいけないのがスキマ便の拠点が今の拠点だけでなく、今後拡大して拠点数が増えてきた時の事も考えてリアカーと自転車を想定しなければいけないところが課題になってきます。

ー 今の時点で展望は見えていますか?

小林:1号機、2号機、3号機と今試作していて、1号機は実際に走らせる事が出来ていて、今は2号機を強化して完成を目指しているところになります。現場で試してみないと得られない事が多過ぎて、頭で考えるよりは日々現場で何かを取得してそれをどれだけスピード感を持って実際に試せるかでしか得られないかなと思っています。

ー 色々なメーカーのマシンを試して、可能そうな物をアップデートしてスケールに備える感じですか?

小林:それもそうです。既存の形にだけに囚われず色々な人にアドバイスを頂いた事を取り入れていく事が大事だと思っています。

ー ちなみに小林さん個人として、最終的にどういうビジネスパーソンになりたいかイメージ像はありますか?

小林:スキマ便を見ていて、今は整っていない箇所がまだまだ多くある事により自分でも描ききれていない要素がとても多いので、イメージや未来像を自分の中で描ききりたいです。

毎日新しい事が起こる事でブラッシュアップされていくのは勿論ですが、きちんと全ての箇所について回答をはっきりと、自分の中でぶれずに手放さずに持っているビジネスパーソンになりたいなと思っています。

ー すでにそうなっている印象ありますね。

小林:先ほどの弱みが強く出てしまう時に、自分が誰よりも現場を見ていたりスキマ便に携わっているという思いはありながらも、相手がそれだけ言ってくるのであればそれが事実なのかもしれないと一歩下がって話を聞いてしまう時があり、悪くはありませんがそこの塩梅がとても大事だなと思っています。

ー よくセルフエスティームとセルフコンフィレンスと言いますが、プライドと自信は紙一重で、プライドを下げるの大変だけど自信は成功体験の積み重ねでどんどん上がっていくから、正に仰っている現場で試して失敗も糧として成功体験を積んでいくことを愚直にやられると、自然とそうなっていくのかなというイメージはありますね。

小林:はい。毎日積み重ねでしかないなと思っています。

ー ちなみに、未来思考は好きですか?

小林:そうですね。過去を振り返るよりも未来を考えている時の方が好きですね。

ー そうなんですね。日々目の前の仕事をひたすらやっていると一歩引いてロングスパンで物事を見る時間を取りづらい人が多いと思いますが、そういう時間を定期的に取り入れられていますか?

小林:定期的には取り入れられてはなくて、ずっと常に念頭にあるような感じです。1秒前の自分に負けたくない思いが自分の中に強くあるタイプですね。

ー とても小林さんの魅力が詰まったエピソードになったと思います。

小林:本当に見た目に反してかなりの負けず嫌いで、自分が一番のライバルだと思っているので、常に自分との戦いみたいな感じです(笑)

ー キーワードですね!ありがとうございます。

(後編へつづく)

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