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#30-CTO福富が渡り歩いてきた開発組織の変遷

物流のラストワンマイルをDX化する【207株式会社】がお届けするPodcastの文字起こしnoteです。今回は207のCTOとして活躍する福富さんに、これまでのキャリア履歴を中心に話を伺いました!

インタビュアー:207 代表 高柳
インタビュイー:207 CTO 福富

高柳:今日は207株式会社(以下「207」)CTOの福富さんに来て頂きました。よろしくお願いします。

福富:お願いします。

高柳:まずは自己紹介をお願いします。

福富:207でCTOをさせて頂いております、福富と申します。最近はCTOとして採用や地盤開発の整備をやりつつ「TODOCUサポーター」という個人事業主向けのプロダクトのプロダクトマネージャーも兼任でやらせて頂いてます。

高柳:今担当している領域が幅広いですよね。

福富:今はそうですね。

高柳:福富さん自身の社会人歴は今何年目ですか?

福富:学校卒業してからでいうと、13年目になるんですかね。社会人じゃなかった年数が結構混ざっていますが(笑)

高柳:そのことも追々訊いていきますね!僕が多分10年目くらいなので、2個先輩くらいなんですね。もう少し先輩のイメージでした。

福富:僕は2年くらい空白期間あるので、同じくらいかもしれないですね(笑)

高柳:なるほど(笑)社会人として働いている期間は同じくらいかもしれないという事ですね。福富さんの一番最初のキャリアはmixiですよね?

福富:そうですね。一社目はmixiさんでした。

高柳:mixiではどんな事をされていましたか?

福富:大きく2つあり、最初の1年半くらいは広告配信チームに所属していて、バナー広告の配信アルゴリズムを考えて、それをどうやってお客さんに表示するかというところを担当していました。

残りの1年半から2年くらいはR&Dチームに移籍して、そこではもう少し機械学習的なところに踏み込んだ仕事をさせて頂いていました。今でいうFacebookの友人レコメンドみたいなものを作っていました。

高柳:福富さんが好きそうな分野ですね。

福富:そうですね。僕は元々データが好きでmixiに入ったので、その辺りは楽しくやらせて頂いていました。

高柳:mixiは3年くらいですか?

福富:3年半くらい在籍していました。

高柳:次のキャリアはどういうところでしたか?

福富:次はNubeeという、シンガポールにヘッドクォーターがあるソーシャルゲーム会社に転職しました。

高柳:そこではどんな事をされていましたか?

福富:そこは、今から正に資金調達して何本か一斉にゲームを開発しようというフェーズでした。まだ新しい会社だったので組織も全然整ってなく、当時DeNAさんやGREEさんなどソーシャルゲームはデータドリブンでやるものだという潮流があった中で、最初からきちんとデータマイニング出来るチームを組成したいという話も出て、それを一から作っていく事をやっていました。

高柳:チームメンバーはどのくらいの人数いらっしゃったんですか?

福富:チームでいうと、データ周りをやっていたのは僕を含めて3人でしたが、会社全体でいうとシンガポールだけで多分30~40人くらいです。あと台北と東京にも支社があったので、全部合わせたら100人くらいだと思います。

高柳:おお!それまではあまり資金調達していなかったという事ですか?

福富:そうですね。

高柳:へえ、すごい!

福富:正確に言うと、弊社の株主でもあるベガ・コーポレーションさんが一番最初に社内事業としてゲームを開発して、それが当時アジア圏でとても売れたんですよ。数千万のユーザー数でした。それをきっかけにゲーム事業として子会社を作って切り離す為の資金調達として、確か数億円くらい引っ張ってきたのかな?そういう流れでした。

高柳:そうだったんですね!全然知りませんでした!そこで福富さん自身もシンガポールに行かれていたんですか?

福富:そうですね。

高柳:東京もブランチとしてはあったんですよね?

福富:僕が転職したタイミングではまだ無かった気がしますね。

高柳:転職してから出来たという事ですね。

福富:入った数ヶ月後に、台北と東京が出来ていった気がします。

高柳:なるほど。どのくらいの期間いらっしゃったんですか?

福富:多分2年くらいでした。

高柳:次のキャリアは何ですか?

福富:次はDeNAシンガポールに行きました。Nubee シンガポール時代の同僚がDeNAシンガポールに転職していて、Facebookで誘われたんですよね(笑)

高柳:結構ラフな感じだったんですね(笑)

福富:ラフに(笑)「来てほしいんだけど」と言われて「じゃあ行こうかな」みたいな。

高柳:すごくラフですね(笑)きっかけは友人に誘われたという事ですが、どういう思いで転職されたんですか?

福富:実はシンガポールのヘッドクォーターが、僕の入った1年半後くらいにクローズしてしまったんです。まずそこで一つ僕の中の判断があって、シンガポールじゃないから辞める組とそのまま残る組が分かれていていたんですよ。

僕は元々日本に住んでいた事もあり、一旦東京に戻って半年くらい働いていましたが、やはりもう一回シンガポールで働きたいという思いが自分の中にあったところに、たまたまメッセージが届いたことが合わさった流れだった気がします。

高柳:タイミングが良かったんですね!一回東京に帰ってきていたのは知らなかったです。

福富:そうですね。当時は六本木ヒルズにいました(笑)

高柳:良いですね(笑)そこからDeNAシンガポールで何をされていたんですか?

福富:実はDeNAに行くと決まった後すぐにシンガポールに行ったわけではなくて、当時、Cygamesさんが持っていた某ゲームタイトルをDeNAが買収したんです。その運営をDeNAシンガポールがやるというプロジェクトが走っていました。

買収した後、Cygamesさんがやっているゲームの運用をコピーしてDeNAシンガポールに持ち帰る必要があるという事で、まず僕は半年くらい渋谷のCygamesさんに常駐していました。

ゲームの開発をどうやっているか?分析地盤はどうやって作っているか?などを全部僕の中に取り入れて、それをそのままシンガポールで構築できるようにしました。

高柳:すごい!

福富:半年間、Cygamesさんのオフィスで常駐した後に、初めてDeNAシンガポールさんにお邪魔して「ゲーム持ってきました」みたいな感じで働きはじめましたね(笑)

高柳:なるほど(笑)。これは深掘りすると長くなりそうですが、Cygamesさんのオフィスで半年くらい福富さんの中にインストールしていたわけですよね?それは膨大だと思いますが、一人で出来るものなんですか?

福富:正確に言うと僕一人ではなくて、職域毎に3人くらい居たのかな?あくまで僕はそこのゲームタイトルの現状や、データ基盤が主に僕の義務だったので、データ基盤の作り方やデータベースの構想、データをどうやって分析して次のイベント設計に生かしていくのかなどの開発フローを担当していました。だからまあ…なんとかなりました(笑)

高柳:なるほど。良いですね。面白そう!シンガポールに行かれてから、どのくらいの期間されていたんですか?

福富:多分1年くらいだった気がしますね。

高柳:DeNAシンガポールの中で移動はしましたか?

福富:正確に言うと、さっき言った2つあるというのは日本にいた時とシンガポールにいた時という話で、行った後はそんなにやる事は変わらなかったですね。

当時、日本語と英語の両方分かるアナリストが僕しかいなかったので、某タイトルに限らずシンガポールでやっているゲームタイトルの分析に、どうやって日本のデータチームがやっている知識を生かすかのブリッジの役割をやっていましたね。

高柳:それを1年くらいされていたという事ですね。そこから次は何をされていましたか?

福富:次は無職になりました(笑)

高柳:(笑)。それはなぜですか?

福富:これは当時のマネージャーさんに結構怒られたのですが…確か31歳になる年に、ふとワーキングホリデーのビザが取れるのは31歳の誕生日までという事に気が付いて、「僕死ぬまでに一回ワーキングホリデーやってみたいんですよね!」と話をして「もうち少しで誕生日だからビザ取れなくなっちゃうんですよ」と言って辞めたんですよ(笑)

高柳:それで怒られたんですか?(笑)

福富:怒られました(笑)。「もう少し引継ぎとか考えろ」と言われて、「仰る通りですね」と(笑)まあきっちり引き継ぎはしました。

あと、社会人になってからずっと働きっぱなしだったので、もう少し仕事という文脈ではない観点から人生を見つめ直したいと思っていました。

高柳:良いですね。ワーキングホリデーってワークしながらやるんですよね?

福富:別にワークしてなくても出来るんですよね。

高柳:そうなんですね!では本当に無職だったんですね!

福富:無職でしたね。リモートワークはしていましたけどね。

高柳:そうなんですね。無職の期間は何をされていたんですか?

福富:気の向くままでしたね。ちなみにワーキングホリデーと言っておいて結局ワーキングホリデービザは使わなかったんです(笑)。なぜかというと、一つの国に滞在する期間が短すぎて観光ビザで充分だったんですよね。

高柳:どこに行かれたんですか?

福富:色々な国を渡り歩いていて、アジア・オセアニア中心ですね。香港・ベトナム・インドネシア・オーストラリアのメルボルンですね。タイはチェンマイや南岳に行きました。あとフィリピンにも行きました。

高柳:滞在期間は何をしているんですか?

福富:いる期間は本当に何でもやっていました。ただ、友達を沢山作るというミッションが一応あったので、その場でコミュニティサイトみたいなところにどんどん入り込んでいき、イベントに参加していました。それこそオーストラリアでは毎週日曜日は教会に通っていましたね。

高柳:へえ!友達を作る為にですか?

福富:そうです!

高柳:面白い!良いですね。僕もバックパッカーをずっとやっていたので、雰囲気が同じような事をやっていましたね。

福富:皆とても優しいんですよね。僕当時は敬虔なキリスト教徒だったので「そろそろ違う国に行くんだよね」と言うと、皆「あの国だったらあの協会おすすめだよ」とか「知り合いがいるからFacebookで繋げてあげようか」とか教えてくれるんですよね。

高柳:へえ!その時はそもそもキリスト教だったんですか?

福富:正式にというわけではないですが、そういう感じの生活習慣ではありましたね。

高柳:そこから無職の期間はどのくらいだったんですか?

福富:多分1年か1年半くらいだったと思います。

高柳:そこからどうしたんですか?

福富:一旦日本に戻ろうと思って戻ったんですよね。そしたら先ほども話に出た、ベガ・コーポレーションの浮城社長からFacebookでお誘いを受けて飲みに行ったんですよね。

高柳:元々知り合いだったんですか?

福富:はい。Nubeeの親会社がベガコーポレーションだったので。

高柳:ああ、なるほど。

福富:そこで「ベガ・コーポレーションで東京ブランチを立ち上げようとしていて、新規事業をやろうと思っているんだけどやらない?」と言われて、そろそろまた仕事をやってみてもいいかなと思っていたので「ぜひお願いします!」というのが仕事に復帰したタイミングでしたね。

高柳:ではそれもタイミングがすごく良かったんですね!

福富:タイミングが良かったですね。僕のキャリアは基本的に行き当たりばったりです(笑)

高柳:(笑)。ベガ・コーポレーションさんの新規事業はどのくらいされていましたか?

福富:それもなんだかんだ1年半くらいやっていたと思います。

高柳:ベガ・コーポレーションさんの新規事業の次は何でしたか?

福富:次はまた無職というか、無職半分フリーランスみたいな感じになっていましたね。

高柳:なるほど。では一応フリーランスということですね?

福富:そうですね(笑)

高柳:その期間はどのくらいですか?

福富:1年半くらいあったかもしれないですね。

高柳:その後はどうされたんですか?

福富:その後がまた急に「海外も経験して東京も経験したけど、まだ地元で働くってやった事ないな」と思い立ち、石川に戻りました。実家が金沢の近くなので、金沢のITで一番面白そうなところを探したらDMMさんだなと思ったので、DMMゲームズさんに入ったという経緯がありました。

高柳:なるほど。DMMゲームズさんはどのくらい在籍されましたか?

福富:それはすぐ辞めましたね。確か半年くらいで辞めました。

高柳:その次は?

福富:Tokyo Otaku Modeさんにお世話になりました。

高柳:Otaku Modeさんはどのくらい在籍されましたか?

福富:半年か1年くらいだった気がします。

高柳:それで、やっと207に来るという事ですね!ありがとうございます。深掘りさせて頂きました。

福富:深かったですかね?(笑)

高柳:まあ広く浅くですね。この中で一番印象が強いエピソードはありますか?

福富:こういう時によく僕が言うようにしているのは、mixiの時新卒1年目で大きい障害を起こした事があるんですよね。mixi全体のサービスが何時間か止まってしまって(笑)

高柳:大変ですね(笑)当時2010年くらいですか?

福富:2009年2010年ですかね。

高柳:波に乗っている時ですね。

福富:そこでとてもへこんだ記憶が今でも残っています。営業さんがナショナルクライアントに土下座しに行っていたんですよね。僕が止めたせいで広告が止まっているから、当然PR企画などもその時間止まってしまって…

そこから「システムが止まるとこんなに大変な事になるんだ」と身に染みて感じたので、テストをきちんと書く、設計する時も影響範囲を分離しようという考えは、そこから根付いているのかもしれないと個人的には分析していますね。

高柳:なるほど。そういう事ですか。新しいエンジニアの方とミーティングしている時「そんなにテスト書いてるんですね」というコメントはよく聞きますね。

福富:そうですね。あれは良いフィルタリングにもなると思っていますね。出来るエンジニアの方はテストを書いた方がむしろ開発スピードが上がるので、そこに対するレスポンスは結構採用の面では大事にしているかもしれないですね。

高柳:なるほど。ではその失敗がすごく生きているんですね!

福富:そうですね。という事が言いやすいからこのエピソードを選んだ感はありますが(笑)

高柳:(笑)

(後編へつづく)

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