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#7-BE OPEN「空気化」施策、未来の個人と組織の関わり方

物流のラストワンマイルをDX化する【207株式会社】がお届けするnote。今回は、フロントエンドエンジニアの若月さんをゲストに迎え、リモートワークでの働き方・BE OPENな情報発信方法・組織への関わり方を中心に話を伺いました。

※この記事は、前回からの続きです。


ー それでは所属されているチームについてお伺いしたいと思います。まず、開発チームの体制とどういうポジションか教えてください。

若月:僕自身はフロントエンドエンジニアをしています。開発体制は、チームの中に業務委託の方が多いこともあり、PdM(プロダクトマネージャー)兼CTOの福富と一緒にエンジニアが並んでいる感じです。フロントエンドエンジニアは僕ともう一人フルコミットの方がいて、あとは業務委託の方が何人かいます。

プロダクトはいくつかに分かれていて、僕らが作っている「TODOCUサポーター」というアプリとは別に to B向けの「TODOCUクラウド」があり、そちらにもエンジニアの方がいます。開発チーム全体としては、業務委託の方を含めて現在7~8名の体制です。

ー ソフト面(性格)でいうと、どういうメンバーの方が多いですか?

若月:フルコミットのメンバーは仕事が好きなメンバーが多いです。なので無意識的にハードワークをしていて、夜まで作業していたり自律的に行動する人は多いです(笑)あとはみんな優しいですね。それは開発に限らずみんなです。

ー 本当に嫌な人いないですよね。人間関係で問題がない組織は最高だと思うので、207株式会社(以下「207」)はその面でとても良いなと思っています。

若月:本当にそうですね。

ー 他の会社にあまりないような開発チームの特徴はありますか?

若月:会社がシードステージだからかもしれませんが個人の裁量がとてもあり、案を出してもロジカルに説明できれば何でも採用されます。

基本的に意思決定にはみんな参加していますし、提案背景や文脈というのも「Be open」になっています。ミーティングのレコーディングも誰でも見られる状態になので、ロジックを組み立てて「こういう風にしたらいいんじゃないですか?」と言うと、だいたい採用されるというのは大きい会社には中々ない点だと思います。

ー このカルチャー(Be open)が、どのくらいのメンバー数まで続けることが出来るか個人的には興味があります。

若月:そうですね。このカルチャーもそうですが、人数が増えてきても維持出来るかというところは、仕組みで解決できると思っています。例えば一つの意思決定をする組織体を小さく分けていくことで、うまく解決できるかもしれないです。

ー 特に207はプロダクトが複数あるので、プロダクトごとのスクラムを組むという話になっていくのかどうかというのは確かにありそうですね。

これまで207の中で若月さん個人でトライして上手くいったこと、もしくは上手くいかなかったことはありますか?

若月:例えばコミュニケーションツールのDiscordを導入したことですね。以前僕とCTO福富がオフィスに住んでいたので、みんなそこに来て仕事をしたり事業の話したりということはありましたが、二人が引っ越して本当の意味でリモートワークになりました。その後色々な問題が出てきて、ある日組織についてアンケート取ったところ、みんなコミュニケーション不足で士気が下がったことを感じていると分かりました。

そこで何か解決出来ないか?と思い、Discordを導入してコミュニケーションを図ることにしました。正直、Discordは仕事に使うイメージが無かったので定着するか不安だったんですけど、意外とワークしていますね!

ー 確かにDiscordはゲームなどのコミュニティというイメージはありますよね。

若月:僕も海外のユーチューバーのコミュニティに参加するときに使っていて、ボイスチャンネルを仕事で使うイメージがなかったんですけどね。

ー 面白い!当時どういう理由でみんなの士気が下がって、そこにDiscordがどのように刺さったのか、若月さんはどう考察されてますか?

若月:一緒に開発している感が無くなっていき、全部非同期のコミュニケーションになってしまう印象です。あと、コミュニケーションの質が下がるという面もあると思います。

Slackなどのテキストでコミュニケーションをしていると、意図と違う伝わり方が発生することも結構ありますし、軽く喋りたいのにそれを溜めてしまう事も起きるので、それも士気が下がっていた原因じゃないかなと思います。

というのも、鍋会(メンバーが会社に集まって鍋を食べながら交流する会)で顔を合わせていたので、交流という意味で言うと変わってはいないはずなんですよね。それよりは仕事面でのコミュニケーションが取りやすくなったことが刺さった理由だと思います。

ー Discord、ナイスアイディアでしたね。

若月:はい(笑)。でも最初はマーケティング・CS担当の黒川が別の会社で使っていると聞いて、会社でDiscordを使うのもアリなんだと思って導入した感じです。

ー しっかりとアンテナを張って生かしていくのは良いですね!ちなみにリモートワークか全出社か、開発組織のスループットを最大化するという観点でいうと、若月さんは「みんなきちんと集まった方がいい派」ですか?

若月:絶対そうだと思います。今のネットワークの速度などを考慮すると、コミュニケーションの速度も全然違います。ただデメリットも当然あり、人間関係が悪くなったり、出社が面倒くさかったりすると思うんですよね(笑)。そこを上手く解消出来るのであれば、集まった方が絶対に効率的だと思いますね。

ー 出社する・しないの選択肢がある状態だといいですよね。

若月:そうですね。なので、行きたい場所を作ればいいと思います。あとは、所定労働時間が8時間というルールがよく分からないということを以前から思っていて(笑)。ずっとそれを使っているという習慣もやっぱり崩さないとダメだなと思います。

ー そこに一石と投じていきましょう!

今の組織にあえて改善点を指摘するとすれば、なにかありますか?

若月:もう少し仕組み化を出来たらいいと思っています。例えば「自分から積極的に発信する」と「質問されて発信する」は、アウトプットということは同じですが、まわりからの見え方は変わってきます。

自分で「今日体調が悪い」ということをSlackで言うのは少し抵抗がある人もいると思います。僕はオーラリング(睡眠や心拍数などの体調が可視化される指輪)を身につけているのですが、こういうもので勝手に体調の情報を取って社内に発信されていたら、別に誰も何も思わないと思うんですよね(笑)。実際に体調が悪かったら心配すると思いますし。

自ら発信する仕組みをテクノロジー使って実装できると、リモートでも上手くまわると思っていますね。

ー チームで考えて相手に情報発信することは良いですね。話は変わりますが、いま一番興味があることはなんですか?

若月:今までの話と少し被りますが「バーチャルな場所をいかに面白くするか」や「逆にリアルな場所をいかに集まりやすい場所にするか」、「リアルな場所とバーチャルな場所を繋いで同期させる」ことにずっと興味があります。

ー ご自身のビジョンと207の課題にリンクしていますね!207をどのような組織にしていきたいですか?

若月:事業のフェーズによって変わってくると思っていますが、好きなことを仕事とプライベートで分別なくやれると、スループット(一定時間内に処理できる仕事量)がもっと大きくなる可能性もあると思っています。個人的にはプロダクトがPMF(プロダクトマーケットフィット)して、もう少し規模が大きくなり組織がコミュニティのような感じになってきたら実現できるといいなと思いますね。

ー 207で今後実現していきたい事はありますか?

若月:とにかく競合他社と比べて圧倒的に選んでもらえるようなプロダクトを作ることは、僕らの戦略的にも重要なところです。「競合他社よりちょっといい」程度だと、普遍的に使ってもらえないと思っているので、圧倒的なプロダクトを作らないといけませんね。

ー 例えば、5年後には社員がもっと増えていると思いますが、その中で自分はどういうポジションでいたいですか?

若月:大きい会社は苦手なんですよね(苦笑)。なので大きくなったら自由枠みたいなものを設けてもらえないかなと思います(笑)ただエンジニアリングも好きなので、そこを極めて専門性のあるキャリアもありだと思いますね。

特定の技術に特化して「若月に聞けば何でも分かる」という存在になりたいです。

ー 永遠の議論だと思いますが、マネージャーかプレイヤーを選ぶか…という議論がありますよね。日本の組織だとマネージャーになっていくと給料が上がっていくイメージが結構強いですが、僕は必ずしもそうでなくて良いと思います。

マネージャーとテックリードはフラットで、一方はマネジメントのプロであり、一方はテックのプロである。そこに階層は必要無いのでは?と思っているので、そういった意味で若月さんがおっしゃられた「一つの領域を極めつつ、ある種の遊撃部隊のようにプロジェクトベースでアサインされて仕事をこなして、プレーヤーとして大成していく」という事例として出来たら面白いですよね。

若月:そうですね。マネージャーというのは会社に対する理解が求められてくると思います。一方、テックリードというのは会社とは遠い技術面にフォーカスされるので、給料的にも整合性が取りづらいという面はあると感じています。

仕組み的に出来ないのであれば、会社の内外で自由に働かせてもらえれば、給料的にもマネージャーと変わらないし…という思いはあります。

ー 要は一つの会社に所属しないということですね。一つの居場所として207があり、それ以外にも自分が好きなことを軸に活動することで世の中にインパクト与えていくような生き方ですね。

若月:そういう組織がいいなと思います。

ー とても共感します。

207には3つのValues「Speed with quality」「Be open」「3S」がありますが、どれが一番好きですか?

■ 207 Valuesについて
1. Speed with Quality スピードMAX、クオリティ7割
即レスを意識し、タスク実行はスピードMAXでかつクオリティは7割を担保せよ。
2. Be open 情報の透明化と自律駆動
メンバー全員が有機的に素早く最善の切断を下せるように、常に信頼しオープンマインドな行動を心掛けよう。
3. 3S 先生であり、生徒であり、科学者であれ
常に体験しインプットを惜しまず、かつアウトプットし、データで判断せよ(Sensei、Seito、Scientistsの頭文字の「S」をとって3S)

若月:「Speed with quality」が好きです。SpeedとQualityを担保するというところが、これまで運用してみて言葉として上手くワークしているなという印象はあります。単にSpeedyだけにしてしまうと、Qualityを無碍にする人が出てくると思うので、このValuesだとそれは無いと思います。

ー 確かにメッセージが込められてますね。開発組織でよくQDC(Quality, Delivery, Cost)と言って、SpeedとQualityはトレードオフに扱われたりしますが、我々はどっちもやるということですよね?

若月:そうですね。どっちもやります。とはいえ、Speedを先頭に持ってきているので、こっちが優先だよということは伝わると思います!

ー Valuesの体現の自己評価を5点満点でいうとそれぞれ何点ですか?まず「Speed with quality」についていかがですか?

若月:「Speed with quality」に関していうと3点くらいですかね(笑)もう少しプロダクトのことを考える時間を増やすと自然と上がってくると思っています。最低限の担保はしているという意味で3点ですね。

ー 「Be open」はいかがですか?

若月:「Be open」は僕自身何かを隠すことはあまり無いと思っていますが、「Be open」になる仕組み化も行う必要があると思っていて、そこがまだ出来ていないという意味で4点ですかね。

ー 「3S」はいかがですか?

若月:「3S」は0点ですね(苦笑)。最近、自分で調べてインプット・アウトプットするっていうことが殆ど無くなってきて… 6月から時間を増して「3S」も体現していきたいと思います!

ー 207で働いていて「この人Values発揮されているな」と思う瞬間はありますか?

若月:最近入社したエンジニアの岸田は、技術的な部分に対する「3S」が凄いという印象があります。あと、代表の高柳もとても忙しいと思いますが、レスが早くて「Speed with quality」を体現しているなと思いますね。

ー 207はいつSlack送っても返信が来ますよね。

若月:そうなんですよね(笑)

ー カジュアルな質問になりますが、個人的なことでも会社のことでも、何か取り組んでることはありますか?

若月:前述の通り「3S」が疎かになっていると感じていて、その流れで開発ブログ<HACKLOG./>を始めました。まず、ブログを作るとアナウンスすることで、やらざるを得なくするという環境を作りました(笑)

ー ライザップ式ですね(笑)

若月:はい(笑)

ー 「Be open」な一言ということで、社員の人でも知らなそうな事を一つご紹介頂けますか?

若月:そもそも隠し事があんまり無いのですが、聞かれないと答えないところでいうと、お笑いが好きです。

ー 初めて聞きました!

若月:お笑い好きって自分ではあまり言いませんが、 元々放送作家を目指していて、高校生の時はお笑いをガッツリやっていましたね(笑)特に作家的なことをやってました。

ー 今でも常にウォッチしている芸人さんはいますか?

若月:天竺鼠という芸人が好きです。ネタがぶっ飛んでいて、尖り続けている芸人なんですけどすごく面白いですね(笑)YouTubeもやられているので興味のある方は見てください。

ー 天竺鼠は漫才ですか?コントですか?(笑)

若月:漫才もやりますがコントがメインですね。本当にめちゃくちゃで、M-1の敗者復活で袖から自分でスタンドマイクを持っていく…みたいな事をやる人ですね(笑)

ー アウトローですね(笑)。話は戻りますが、今後どんな人と働きたいかを教えていただいてもよろしいですか?

若月:これから会社も成長フェーズなので、あらゆる面で推進力のある方が入ってくるといいと思います。あと、個人的には優しい方がいいです。いまのメンバーはみんな優しいので(笑)気遣いが出来る方、客観的な視点がある方、事業にコミットしてくれる方だったら大歓迎です!

ー 人を見抜くのは中々時間がかかると思いますが、若月さんなりに見抜く方法や心がけていることはありますか?

若月:例えば、エンジニアだったら技術のことだけ対話しても人柄までは分かりません。なのでプライベートなことを聞いてみたり、フランクな話をしてコミュニケーションをすると実際の人格が分かるということはありますね。

ー いわゆる形式的な面接よりはカジュアル面談、もしくは、207の鍋会に来て頂いたりすると良いですね。

若月:そうですね。そういう意味では鍋会はすごくいいですね。鍋会に来てもらうと大体フィットしているかどうかが分かるんですよね。

ー 最後に何か一言あればお願いします。

若月:フルコミットのエンジニアがまだ少ないので、優しくて(笑)事業にコミットしてくれるモチベーションがある方だったら誰でも大歓迎なので、ぜひジョインしてほしいと思っています!

ー ぜひ、応募お待ちしております!ありがとうございました。


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