見出し画像

①207inc CEO高柳 学生時代〜207inc創業に至るまで

渡辺:カオスを整理することを得意とし、ビジネスオーガナイザーとしての肩書をもって活動しています。207株式会社(以下「207」)には業務委託として参加しています。担当は、ビジネスサイドを全般とした、SQLをかいたり、会議のファシリテーターをすることが得意としています。


-簡単に自己紹介をおねがいします。

高柳さん:207株式会社CEO。1989年生まれの32歳。佐賀県出身です・・・。(笑)
207株式会社は物流の中でもラストワンマイルという領域に特化しています。1つ目は配送を効率化するシステムの提供、2つ目は自分たちで実際に物流サービスを提供して配送を行っています。

-大学の頃から物流を勉強していたのですか?

高柳:大学時代は全く勉強していなくて、物流にも全く興味がなかったですね。

-大学ではどのようなことをされていましたか?

高柳:大学の専攻は農学部でしたが、全く勉強していなかったので、やっていたことは麻雀くらいですね(笑)バイトも麻雀、プライベートも麻雀でずっとしていましたね。

-是非ご一緒させてください!(笑)
卒業されて最初のキャリアや、
これまでにどんなことをされてきましたか?

高柳:大学は山口大学で、地元から車で2時間でつくところに進学しました。その後近くでいいかと思い、福岡のベンチャー企業にとりあえず就職をしました。フレッツ光などの訪問販売をする会社に新卒で入ったことが始まりですね。

-希望したところではなく、なんとなくで就職したのですか?

高柳:もともと農学部だったことと、祖父や祖母が農家だったので農家になろうと思っていたんですよ。大学4年生の頃に祖父の家に友達と遊びに行き農家の体験をしてみたのですが、いざ現場をみて少し違うなと思い始めて(笑)とりあえず就活を始めて、良さそうな企業に入った感じでした。

-農家のどの辺が違うな感じましたか?

高柳:明確には覚えてないですが、泥臭いしこの片田舎でずっと80年暮らすのはきついなと思った気がします。祖父、祖母の背中をみて(笑)

-人生長いのでいつかこの分野に帰ってくるかもしれないですね。

高柳:可能性としてはありますね。

-新卒で入った会社では、どういったポジションの職を経験しましたか?

高柳:そのベンチャー企業が入社した時まだ4年目で、訪問販売の事業しかなかったですね。新卒で入るタイミングで10人弱いましたが、新規事業をやろうというタイミングで入りました。

-数字をひたすら追っていく環境だったんですか?

高柳:そうですね。ひたすら数字ですね。

-それは性格に合っていましたか?

高柳:合っていましたね。一か月目からしっかり働いていましたね。

-研修などはあるんですか?それともいきなりOJTみたいに現場に出されるんですか?

高柳:速攻現場ですね。1日上司に向かって営業の作法(ロープレ)をやりますが、結局2日目から現場という感じでしたね(笑)

-振り返ってみて楽しかったですか?

高柳:最初の一か月目は、営業が取れたときの快感や、自分で営業の戦略を立てることなどが楽しかったです。愛媛の松山に配属されてその町をぐるぐる回るのですが、学生街や夜の町などに合わせて戦略を立てていくんです。例えば昼は、夜の街の人が在宅されているのでそこに向けて飛び込み営業をして、夜は社会人が帰ってくる時間なので、電気メーターが回っている家に営業をするなど、自分の中で考えながらやることが楽しかったですね。

-いいですね。ただ飛び込むだけではなく細かい工夫をしていくのは素晴らしいですね。僕もホットペッパーの飛び込み営業やっていましたが、まさにそんな感じでしたね。
1日100件飛び込む目標があったので、飛び込み方も工夫しないとメンタルをやられそうになりましたが、自分で仕事を面白くするしかないんですよね。

その次はどういうところに行かれたんですか?

高柳:4か月だけ仕事をして自分でやれると思い、京都で事業を実際に自分でやりましたね。

-営業を代行するという形ですか?

高柳:個人事業で営業代行をする感じですね。

-どれくらいされていたんですか?

高柳:1年弱ですね。

-1人で始めたのですか?

高柳:それは、新卒時代の人を誘い2人でやり始めました。

-独立する不安はなかったですか?

高柳:独立する感覚はなかったですね。営業で売り上げはとれていたので、ただこれを続ければいいのかという感じで、延長線上でしたね。

-次はどうしたんですか?

高柳:そこからは、ずっとやり続けていても未来がないと思ったので、ミーハーですが東京のITの若い会社で、当時「幕末」という会社で発行している100シリーズというものがあり、20代社長100という会社の一番若い会社に入りました。時代がITやアプリが出てきたタイミングで、その会社はアプリ受託開発を行っていました。

-そこでは、どのようなポジションでしたか?

高柳:そこは社員が1人の会社で、僕は2人目で入ったんです。なので、ディレクターというポジションで入りましたが、何でも屋という感じでしたね。

-よくあるパターンですね。2人目で入社したときに、意識したことはありますか?

高柳:すごくキャッチアップを考えて、できないこともできると言って営業をとることを意識して行っていました。

-なぜそうなったんですか?

高柳:2つの側面があって、自分自身が何もできなかったのでとりあえずできると言っておかないと営業をとれないと思ったことと、会社自体も何もなかったので(笑)生きるための術としてそれをやっていましたね。

-なるほど(笑)スタートアップぽいですね。その辺から、ベンチャーの精神が沁みついたんですかね(笑)

高柳:スタートアップというものを当時は知らなくて、当時自分が会社でやった事業が、幕末さんの100シリーズを自分で1つ買い取って世界の常識を変えるウェブサービス100のメディアを作ることでした。そこで、株式会社ココナラのCEO南さんや当時2012年の僕が良いと思ったサービス100を、キュレーションしてインタビューし並べる作業をしていました。そこで、スタートアップということを知りました。とても貴重な体験をさせてもらいましたね。

-最終的に社員は何名になったんですか?

高柳:6名くらいですかね。

-その時から、自分でやりたいなと少し思っていたんですか?

高柳:もうその当時すでに、会社員をやりつつ自分でも会社を作ってやっていましたね(笑)

-凄いですね!(起業では)何をしていたんですか?

高柳:京都時代の自分の知り合いに出資をして会社を作り、僕が取締役に入って、営業会社をしていました。そのあとは、スタートアップを自分たちで立ち上げました。ちょうどインドネシアに行きたいというタイミングがあって紹介してもらった人が、元アドウェイズのインドネシア支社を立ち上げた方で、その方が起業するタイミングだったので一緒に「チャプターエイト」という会社を立ち上げて、そこで大体3年くらいいましたね。

-そこでも、営業のバックグラウンドは生かされた仕事がメインだったんですか?それとも、ディレクターのプロダクトメインだったんですか?

高柳:そうですね。どちらかというとプロダクトサイトのトップをしていたので、プロダクト全般見てゼロイチで4個プロダクト進みましたね。

-どんなプロダクトをやられてたんですか?

高柳:最初は越境ECだったのでリクルートのポンパレモールと提携して、ポンパレモールの商品を東南アジアなどへ。当時爆買いが流行っていたので、そういった文脈に乗ってそれをやっていましたね。ですがマーケティングに苦戦して、インバウンドもその当時2015年は盛んだったのでインバウンドにふって、商品についているバーコードをスキャンすると全部英語や中国語やインドネシア語などに変換されて原材料が何かわかるようになるなどの、旅行者向けのサービスをやっていました。

しかしLTBがとても短くその中でマネタイズしなければならなかったので、ピボットしたサービスをマーケティングするのに困りました。そこでCPSを上げようとなり、インバウンドの方がどうやったら無料でダウンロードしてくれるかを考えたときに、当時民泊に外国人が8割泊まっていたので民泊にフォーカスしたサービスをしました。

民泊ホスト向けのメディアを作ったり、民泊ホストの収益化サービスを作ったりしていました。メディアをしていると色々な人へのインタビューで情報がたまってくるので、法律改正される情報を得ました。当時民泊は無人で運営されていて無法地帯になっていましたが、法律改正で無人運営されていた民泊でも旅館行法で宿泊者名簿を義務づけられました。なので、宿泊者名簿をとれるようなシステムを作りました。それが最終的に売却できましたね。

-207の創業前からの話を聞いてもいいですか?

高柳:創業前は、先ほどもお話したスタートアップにいて、週7日朝から晩まで働いていたので、荷物を受け取れないこともありました。あとは、物流に興味があったんですよね。この、荷物を自分で受け取れない問題を解決できないかというきっかけがあったんですよ。当時、友達と待ち合わせをするときにGoogleマップの現在地情報を共有するようにしていて、これを配送員と共有すれば再配達問題が解決するのではないかと思い、そこから着想したのが今の「TODOCU」というプロダクトにつながって今の207という会社ができました。

-起業や独立に対するリスクリターンは考えていましたか?

高柳:全くなかったですね。起業が起業という感覚ではなかったので、ただライフワークで、特別視はしなかったですね。「とりあえず会社作るか~」という感じでしたね。

-いいですね。ちなみに結婚する際に今の奥さんのご反応や企業観に対して、家族のサポートなどはどんな感じでしたか?

高柳:今の奥さんと会った時も、会社を持っていた時でその部分しか見ていなかったので自然の感覚だったのではないかと思います。

-いい奥さんですね(笑)子育ても楽しくやっていますか?

高柳:そうですね。大変なところもありますが、楽しめるように頑張っています(笑)

-こだわって子育てはしていますか?

高柳:正直こだわりはないですが、なるべく両立できるよう頑張ります!


いいなと思ったら応援しよう!