僕は猫である。名前はちゃーちゃんだ! vol.4
ヘロヘロのママに代わってまたもや僕がnoteに登場します。
僕は猫。呼び名は「ちゃーちゃん」。
・・・ちゃーすけ、だからちゃーちゃんなのか、二代目茶トラだからちゃーちゃんなのか?もはや僕にとってはなんでもいいんだけどさ。
あのね、僕、今日は四歳の「お誕生日」だったんだよ。わーい。
僕おめでとう!!
生まれたおうちにいた時間よりもママと一緒に過ごした時間の方がずっとずっと長くなったんだよね。
去年も一昨年も僕はお誕生日だから、ってお祝いは特別にはなかったんだ。
一昨年はただひたすらお留守番だったしね。さみしかったよ。
・・・ママは相変わらずのヘロヘロのへなちょこりんなんだけどさ、僕のお誕生日だから、ってずっとママが一緒におうちで僕のそばにいてくれたんだよ!
朝から晩までね。撫でてもらってお話ししてもらって、思う存分フミフミもしたんだ。
んーと。
僕はちゃーちゃん、って呼ばれてるんだけどさ。人間で言えば「戸籍」の名前はフランク。パラダイス・ワンズ・フランク、ってながったらしい名前なんだけどさ。
僕は「ちゃーちゃん」って呼ばれるのになれてるし、なにせ二代目茶トラの ちゃーちゃんを襲名したんだからやっぱり僕はちゃーちゃんなんだよね。
フミフミしたあとには撫で撫でしてもらってママとリビングでお昼寝だよ。ママは1日、映画を観ていたみたいだったし、ママのおっぱいをフミフミしてからパトロールして、またママのそばに戻ってあまえんぼできた1日だったしね。毎日がお誕生日だったらなー、ってほんとに思ったんだよね。
お天気は生憎の雨。お空はママと同じでずっと泣いてる。
ママは毎日最近よく泣くんだけどね。今日は映画鑑賞で泣いただけだった。
ママのお手ては温かい。僕の頭や背中を撫でるお手てはほんとに温かくてなんとなく僕は小さな頃を思い出したんだ。
・・・生まれたおうちには長くはいられなくて、妹たちとも離ればなれになって飛行機で僕は大分にやってきてママに出会った。
でもさぁ、
「ちゃーちゃんはねだだよ?」
・・あんな夏はもうこりごりだし、飛行機はもう勘弁してほしいよ。
・・んー、ふたりの妹、元気かなぁ。
四歳になった今日までママにはずいぶん振り回された気もするけどね。僕のおうちはママのいる空間なんだよね。
四歳。 猫の四歳は人間なら32歳くらいらしいね。
立派な大人なんだよね。泣き虫になったママを守らなくちゃな、ってりりこお姉ちゃんの姿を思い出しながらあらためてママのそばにいてあげよう、って思ったんだよね。
ママの心はなかなか癒えないけど大丈夫さ。猫族一等賞の僕がついてるからね。
そういやママ、今日は筋肉少女帯を聴かなかったな⁉️だから雨が降るのかな、と・・・。
ママは明日また痛い痛い検査が待ってるんだ。大きな針を刺すんだって。
僕、僕がしっかりしなくちゃいけないな。
ママはずっとスランプだけどきっと元気になるさ。
そうそう、りゅーすからお誕生日だから、って新しいおもちゃをもらったんだよね。
やるな、りゅーす。 ふふん。
でもママの心の傷は簡単には治らない。僕がまだまだママについていてやらなきゃな。
ママは映画を観ながらポロ、って泣いたけどね、ママ、そんな涙ならいいんだよ。
ママが観ていたのは
「ラビリンス 魔王の迷宮」。
「ネバーエンディングストーリー」。
ママが泣く訳はいろいろあるけどこんな涙ならオッケーなんだよ。
でもね、悲しく泣くのは僕もやっぱり、 嫌だな。
ママ、早く以前のママみたいに元気になってよね。
忘れないで。猫の時計は人間の時計よりもはるかに速く進んでるんだ、ってことを。
ひょっとしたらママよりも僕が先におじいちゃんになるかもしれないんだからね。
ママ、強くなってよね。僕がママを追い越しちゃう前に元気になってよね。
もう 「はねだ」 は絶対!嫌だからね。
たまには秘密基地、兼、泣き部屋には付き合うけどね。
おやすみなさい。ママ。
・・りゅーす。ありがとな。あの猫じゃらし、気にいったよ。
でもなりゅーす。ママは僕のママなんだからな。ママは僕だけのママなんだからな。ママをこれ以上泣かせたらお布団にウンチをお見舞いするぞー。
・・・お誕生日って嬉しいものだな。 うん。
…ちゃーすけ