伏見-酒蔵の町(京都遊覧記)
京都遊覧記第9回。今回は酒蔵が盛んな伏見を訪れました。
1.伏水
伏見は昔、「伏水」と書かれていたらしい。水源豊かな町、伏見は近世以降、酒造業が盛んな地域であった。そんな地に、名水・御香水で有名な神社がある(最近流行っている歌のほうではない)。
御香宮神社、鳥羽伏見の戦いで薩摩軍が陣を貼った場所でもある。
近くにかつてあった伏見城の城石も残っていた。
市民が水を汲んでいる姿も見られた。古くから、民衆に信仰され続けている神社だった。
伏見でやはり訪れなければならないのは、やはり酒造メーカーであろう。黄桜、創業から100年近い酒造メーカーだ。
このCM、懐かしい。伏見には黄桜だけでなく、月桂冠も本社をおいている。黄桜から歩いて数分で、月桂冠大倉記念館へと行くことができる。大倉記念館では、酒造の製法を動画を交えて解説してくれるため、非常にわかりやすかった。
2.寺田屋事件の「寺田屋」
伏見には、幕末の有名な事件、寺田屋事件の舞台となった地がある。坂本龍馬の恋人であったお龍が裸のまま、龍馬に敵の来襲を伝えたという逸話でも有名だ。
中にも入ることができるので、実際の現場を覗いてみる。
弾痕も残っていた。坂本龍馬がピストルを撃ち込んだ跡であろう。
施設内には、坂本龍馬に関する史料も多く残っており、楽しめる内容だった。幕末好きが訪れても、損はないのではないだろうか。
3.水運の地で十石舟へ
伏見に来たのならば、十石舟に乗らなければならん!というわけで。
これに乗ります。
ガイドさんが丁寧に伏見の歴史を解説してくれる。
三栖閘門(みすこうもん)へと辿り着いた。水位の違う宇治川と濠川との間を通れるようにするため、設けられている門だ。
船がここへ入った際に、両方の門を閉じ、船が進む方向にある運河との水位を調整する。パナマ運河と同じ方式を取っていると説明すればよいのだろうか。舟運の需要がなくなるまで、使われていた施設であり、現在は記念館が隣接して建っている。
これがかつて合流していた宇治川だ。今では宇治川の水位が下がっており、閘門も利用されることがなくなった。
舟で廻る途中に何やら面白い橋を見つけた。
であい橋と呼ばれている、有名な橋だ。実写映画『君の膵臓をたべたい』でも用いられた場所で、その橋の特徴がウリになっている。春には桜の名所ともなるらしく、ぜひとも見てみたい場所の1つだ。
であい橋で、本日はお別れとしましょう。それでは。
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