2020 秋の京都 part2
京都遊覧記番外編。part1の続きです。part1は下記のリンクから読むことができます。
今回は青色で囲んだ地域を訪れました。(part1はピンク色)
part2.山科・醍醐
訪問時期:11月中旬
まずは山科の紅葉を代表する寺院、毘沙門堂を訪れた。朝9時に門が開くので、人の少ない時間帯を狙う。
と思ったが、そう簡単な事ではなかったようで、朝9時にも関わらずちらほら参拝客が訪れていた。うーん、なかなか難しい。
紅葉真っ盛りといった景色。ちなみに毘沙門堂は、ユニークな襖絵でも有名な地で、見る人が動くに応じて襖の絵の見え方が変わるようになっている。錯覚を利用した絵画が数点あるので、絵画でも訪れた者の目を楽しませてくれる。
圧巻という他ない。ちなみに上記の画像4枚はいずれも「毘沙門堂の敷き紅葉」と称される場所に植えられている紅葉の写真である。この時はまだ散っている紅葉も少なく、毘沙門堂名物敷き紅葉は見られなかった。しかし、この紅葉たちの輝きが胸に残る。
一番好きな一枚。
この後、なんやかんやありまして次なる目的地勧修寺へ到着(実を言うと、毘沙門堂から5kmほど徒歩で神社仏閣巡りをしていたのだが省略)。勧修寺は醍醐天皇が生母を供養するために建立した寺院だ。建物の内部に立ち入ることはできないが、庭園を鑑賞することができる。
毘沙門堂の紅葉と色合いが違っていて、またこれもいい。休日に訪れたが、あまり観光客に知られていないため人も少なく、ゆっくり参拝を楽しむことができた。
水戸光圀の寄進した灯籠らしい。
池には蓮の花が咲いている。夏に訪れると、蓮の咲き誇る庭園を楽しめそうだ。
勧修寺から15分ほど歩くと随心院へと辿り着いた。随心院は平安時代の歌人小野小町縁の寺院である。
有名な百人一首の歌「花の色は…」である。小町が晩年に過ごしたとされている。
玄関前に紅葉が植えられていた。
小野小町の生涯を描いたとされる絵画。インスタ映えのスポットとなっているらしい。
日差しがよく照っており、ぽかぽかする。久しぶりにやってきたが、以前とは違った印象を抱く。
本日最後の地、醍醐寺へと向かう。醍醐寺といえば、豊臣秀吉が花見をした場所であり、桜の名所として名高い。しかし、秋の紅葉もまた素晴らしい景色を見せてくれるそうだ。まずは、醍醐寺の本坊的役割を果たしている三宝院へと進む。
紅葉関係なく綺麗な庭園だ。
ここまで手入れをするのも大変だろう。
皇室に縁のある寺院ということで、天皇家の家紋もあった。三宝院を抜け、いよいよ伽藍へと進む。
伽藍は赤色に染まっていた。
京都府最古の木造建築物五重塔だ。そびえ立つ様は凛々しさを感じさせる。
国宝にも指定されている金堂。
伽藍の奥にある紅葉の名所と謳われている弁天堂へと足を進める。
言葉では形容しきれない景色。実際に訪れないとわからない美しさがそこにはあった。
影から紅葉を撮影する。
ここは本当に現実世界なのであろうか。どこかの国の桃源郷ではないだろうか。そんな錯覚に陥るのだ。光は影があってこそ輝くというのはこういうことだったのか。自然の摂理のほんの一部が掴めた気がする。
どこか遠くの桃源郷のようであった醍醐寺、お気に入りの一枚だ。
京都遊覧記番外編、まだまだ続きます。
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