シュゾクマモルメスルーラ VS ゴロツキターザン
心技体揃ったフェミニズムの女王を抱けるのか
相手を間違えたか
いやまて、モテる男は相手を間違えたとか言わない。お前が選んでどうする?
それがフェミニズム、お前がフェミニズム
お前が何故モテないかよくわかる
刺す様に睨む大きくて鋭い目に、細くてキレのある輪郭の顔、女達からの信頼の厚さを表しているかの様に分厚い唇、すっと上を向いた鼻筋が楚々たる女性にさせている
そんな美貌と対照的な腰まで伸びている鞭の様に太いドレッドヘアー
この胸の谷間で窒息してみたいと思う大きなおっぱい、その両側には立派な腕が風格を醸す
アナコンダの様に太い太もも、その足を支えるシャープで強靭な足首
まさに豪傑肌である
スラム街で育った彼女は、悲惨な目に遭い続ける女達の悲しみとともに育った。
幼い頃から自身の体に刻まれている男への強烈な怨恨。
男達の小さいプライドをかけた無駄な殺し合い、それに巻き込まれ続ける女子供。非人間的環境の中で、女同士で結束し合い彼女は強くなった。
女たちへの愛と男たちへの憎しみが彼女の目に宿っている。
私憤が公憤となる
そうして苛烈な生存競争の末に男に冷厳な女帝が出来上がった
そんな彼女のダンスがすごいのだ
男を嘲笑する様な笑みを浮かべてステージに上がる
強調される胸
これだけの体の大きさにも関わらず、速い。
柔らかな腰、足の裏から背骨まで筋肉が激しく流れる、これでいて手先まで繊細に意識できているからすごい
テンポの速い音楽に余裕を持って全てのビートを外すことなく合わせている
何度も開閉される股の動き、太い腿に手をかけてかがみ込む
目の前の男たちは彼女の持つ覇気の前では何も言えない
そのまま足を大股に開きながらしゃがみ込む、四つん這いになって両足を後ろに勢いよく投げ出す
慇懃(いんぎん)を迫る雌の黒豹
圧倒的な品があるのだ、これだけ下品な動きを続けておきながら!!
あぁ、この女に思いっきり抱きしめられてそのまま背骨を折られて死ぬのも悪くないと思う
選ぶ相手を間違えたか、、、
いや、まだだ
ゴロツキターザンがいる
ジャングルの中、各部落では当たり前のように土地の奪い合いが行われる人間による弱肉強食。男は殺され、女は犯され、子供はその場に取り残される
そんな現世の苦しみから逃れるように
生娘の生け贄文化が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)している時代
どこからともなく現れたゴロツキ
誰もこの男の出生を知らない
この男はいつも独特のリズムを刻みながらジャングルを歩く、というより舞っている
ジャングルが、この男の周りを舞っている
いつの間にか果物がこの男の口に運ばれて、いつの間にかこの男の前には道ができている
毒虫、毒蛇、猛獣、危険な植物はこの男の僕となり
その他の動植物は細胞ごと歓喜に震わせながら、後をついていく
止まらない行進
何か部落に不幸が起こると、その土地のチャネラーシャーマンが神に救済を求めて、神の声を聞く
そうして毎年、多くの部落では数え切れないほどの処女が生け贄に捧げられてきた
その腐敗し、地に落ちた人間社会に飄々と姿を現し、彼らの憎悪のこもった猛攻など意に返さず、すり抜け妙齢の美女を連れ去る
こうしてわずか数年で、ジャングル史始まって以来の一大ハーレム王国を作り上げてしまった
昂然としている。
この男は英雄。
よし、これで勝った
これでシュゾクマモルメスルーラはゴロツキターザン抱かれるのだ
『そういうの俺に任せて、お前はただ俺に尽くす人生を生きろよ』
出会って開口一番ターザンがルーラに言う
一発ズキュン
めでたしではないか!
これでこの女を俺も抱けるのだ
ところで、、、
どこから手を出せばいいのか?
あんなに大きな体のどこから触れればいいのだ?、、、
あぁ、いけない
やってしまった、また女を部分最適して、切り離し『モノ』としてそれを観てしまった
ターザンの様に『ただ抱きしめる』だけでよかったのに、、、
またふりだしに戻ってしまった
お前が何故モテないかよくわかる