ノブナガサマニツカエタ月夜
織田信長
最先端の技術を取り入れ、情報収集にはぬかりがなかったと言われている
大事な家臣が死ぬと慟哭(どうこく)したと言われてもいるし
大事な家臣達は自分の身の回りに置いてすぐに意思疎通ができるようにしていた
実力主義で、若くて優秀な武士であればすぐに戦力として採用したとも言われている
敵には情け容赦なかった
比叡山延暦寺では2万人の人間を女、子供問わず殲滅(せんめつ)している
人間の首を刎(は)ねすぎて、比叡山に染み込んだ血で川が赤く染まったとも言われている
戦の後は、無限に生ずる哀傷(あいしょう)を能を見ることで癒したらしい
親や、兄弟と殺しあう時代
いつ裏切られるかわからない中、自分に仕える家臣、自分の土地で生活している民を護らなければいけない
そんな時代背景なのだ
そんな中で天下統一を果たした男を一言で言い表せる訳はないか
確かな事実は織田信長が天下統一したということだ
信長に仕えた家臣達は、どんな気持ちだったのだろうか、、、
一瞬で斬られる恐ろしさもあっただろう
ねぎらい、いたわられ、嬉し泣いた者も沢山いただろう
最初は自分の領地、自分の家臣、自分の民の命を護るために、損得勘定でついて来た者も沢山いただろう
会った瞬間に心を射抜かれ、死ぬまで忠義を尽くした者も沢山いただろう
そばにいた者たちは、信長様が一笑に付したり、悲嘆に暮れたり、忌諱(きい)に触れたり、肝を潰したり、眉を開いたりする姿を見て何を思ったのだろうか
本当に天下を統一する男のそばで家臣達は何を思ったのだろう
その家臣に豊臣秀吉と徳川家康がいたのだ
彼らは信長の何に惚れていたのだろう
いや、名を残さず散って行った信長様に仕えた武士達は死にゆく中、月夜の下で何を思ったのだろう