マンボウな話
マンボウなる魚🐟️がいる。
魚🐡である。
見た目からして魚っぽくないが、魚である。
ここで言う魚とは条鰭亜綱の系統下にあるという意味である。
聞き慣れないかも知れないが
かつて一般に魚類🐟️に分類されてた動物の多くが条鰭亜綱に分類される。
じゃあ何故魚類という分類を辞めたのか、現状魚類とは何を指すかについて、衝撃的💥な話がある。
進化史を遡り、いつ頃種の分化が起こったかに着目し、系統樹を考え直したところ
ヤツメウナギとウナギより、人間とウナギの方が近い種だということもわかってきた。
というか知ってたけど、今まで見てくれ重視だった生物学会がDNA主流に変わったという話である。
では魚類(硬骨魚綱)はどうかというと
現在では条鰭亜綱の上位の硬骨魚綱という分類になり、その中に哺乳類や爬虫類や肺魚を含む肉鰭亜綱が存在するという呈になっている。
つまり、我々人間も硬骨魚という括りに入っており、マンボウはサメより人間に近い種という少々、いやかなり納得いかない話がそこにある。
進化を遡り考えて頂ければ納得はいかないまでも理解はされると思う。
海🌊を泳いでいた生き物のいくつかが分岐し、そのうちの一種が陸に上がり、そこから鳥類🐥や哺乳類🐀が派生していったわけだから
海🌊の生き物同士の分岐の方が陸上の四肢動物🐀との分岐より先にあったと考えるのが妥当であるわけで。
とまぁ、思い切り脱線しまくったがマンボウの話に戻ろうと思う。
マンボウはフグの仲間で近縁種にクサビフグやヤリマンボウがいる。
ちなみにこれは
マンボウはフグ目マンボウ科マンボウ属に該当し、マンボウ科にはクサビフグ属、ヤリマンボウ属があるという意味である。
それを人間に当て嵌めると
人間はサル🐒の仲間で近縁種にチンパンジー🐵やゴリラ🦍がいる
と言ってるようなものである。
要はマンボウとヤリマンボウはヒト🏃♂️とチンパンジー🐒位近い種で
ヒト🏃♂️がサル🐒の一種であるようにマンボウもフグ🐡の一種だという話である。
またちなみにヒトは正式にはホモサピエンスじゃ?という意見もあると思われるが
無論、それは正解⭕️で、ヒト属の学名はホモ・サピエンスであり、現存するヒト属の生物はホモ・サピエンス・サピエンス。ただしホモ・サピエンス・サピエンスなる名称はいわゆる学名というやつである。
この伝に倣いマンボウとは何かというとMola になる。
長々と無駄な説明をしたが
マンボウという魚🐟️はフグ🐡の仲間で近縁種にクサビフグやヤリマンボウがいる。
という話をつらつらここまで書いたような話とわかっており、当たり前だからといって省いて説明する方は
ラインの向こう側の生物オタク
であろうと想像できるからである。
つまり、ここまでの話を何ひとつ疑問を感じず、知ってた方は自らがオタクであるという自覚を持って頂ければ幸いである。
と、導入に無駄に紙面を割いてしまったことに反省することひとしきり。
ところがである。
マンボウなる生物の分類学上の話はまだ終わっちゃいない。いい加減終らせるべきだし、冗長で無駄な部分を削ろうと思ったところ、全文無駄であったというオチもついたが話を進める。
ちらりとヒトの学名はホモ・サピエンス・サピエンスであるという話をしたが
ホモ・サピエンスをヒトと認識されてた諸兄諸姉もいらっしゃるのではなかろうか。現存するヒト属はホモ・サピエンス・サピエンスしかいないが、ネアンデルタール人即ちホモ・サピエンス・ネアンデルティネス等がヒト属だったのではという議論がある。
一方でマンボウ属には学名Mola molaのいわゆるマンボウの他にも種がある。
それがウシマンボウとカクレマンボウ。
ちなみにカクレマンボウのカクレはいわゆるマンボウと同種と思われていて発見が遅れたことに由来する。
全く持って蛇足となるがカサゴに似た同様の理由で発見の遅れた種が存在しており、そちらはウッカリカサゴと命名されていたりする。
カサゴの例に倣っていればウッカリマンボウが爆誕してる筈であった。
小生的にはウッカリマンボウだと面白かったとは思うが。
さて、やっとこさ本題に入る訳だが
マンボウ属の3種、即ちマンボウ、ウシマンボウ、
カクレマンボウは生存圏が微妙に被っている。
近縁種の生存圏が被るということが理論上あり得るのかという話である。
我々ヒトとネアンデルタール人が同じ属の生物だったとすれば生存圏が被った末、ネアンデルタール人が淘汰ないし交雑の結果滅亡している。
何故マンボウに同様の淘汰や交雑が怒らなかったのか。水温差による微妙な生存圏の違いに由来するという説が有力ではあろうが、それだけでは根拠が薄い気がする。
水温差により淘汰を免れ、棲み分けに成功したのはわかるが、交雑が進まなかった理由への回答には成りがたい。
これは生存圏とは別に生殖をする地域があって、厳密に守られているのではなかろうか。
現時点でマンボウがどこで産卵しているのかはわかっていない。雄🚹️と雌🚺️のつがいで産卵をするか違うのかもわかっていない。
が、外見的見地からマンボウに雌雄差は観測できない。外見でペアとなる異性を見つけるのは難しいと思われる。
一般的生物には繁殖期なるものがあるが、マンボウにも繁殖期なるものがあり、一定地域で合コン祭り的なパーティーが行われ、集団で産卵、射精を行うことで繁殖するのではないだろうか。
以上がマンボウに生存圏の被る近縁種が存在することと外見上雌雄の見分けがつかず、マンボウが以外と視力に頼る生物という点からの考察
マンボウ合コン説
である 。