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2024.7.14 最高位戦北海道プロアマリーグ2024プレーオフ




久しぶりにnoteを書きました。
表題の通り、せっかく自分にとっては大きな舞台で打てたので書き残しておこうと思ったのですが、久々過ぎてnoteの使い方を思い出しながら時間がかかったことに加えて、先日突然スマホがSIMを読み込まなくなる現象が起きてしまいましてWi-Fiがないとただの金属の塊と化してしまったため、非常に時間がかかってしまいました…
(ようやくどこでもWi-Fi探す人から卒業しました)

無駄に長い割に麻雀の内容はほとんど覚えておりませんし、思い出を残している以外に麻雀の読み物としての価値は特にありませんので予め。お時間泥棒になりせんように…


条件計算なるもの

初めて競技麻雀に飛び込んだのは1年半ほど前、2023年2月の最高位戦プロアマのスポット参戦。
そこでボコボコになって以来どっぷりとハマっていくことになる訳ですが、観る雀以外で初めて本格的な場で条件戦なるものに出くわしたのは昨年末、第6回アエルリーグでのことでした。
運良くベスト12には残れてプレーオフにたどり着いた訳なんですが、正直どのくらいの順位点数でボーダーなのかもよくわからないままでした。

対局を観て条件戦に熱狂したりはするものの、実際に自分が直面すると経験のなさが浮き彫りに。
皆さんが紙に条件を書き出して臨んでいるのを、

「こういうのできるようにならないと強くなれないよなあ…」

と思うばかりで実際には何を書き出してどう考えたらいいのかもよくわからない状態だったような気がします。

そんなあやふやなまま卓について結果が出る訳もなく、当たり前のように予選落ちでその回のアエルリーグは終わりました。

ジャンプアップのREIさんが優勝でしたね


その後、アエルさんの水曜夜教室で条件計算の手法を習ったり、セットの最終戦で点数状況から条件を考える練習をしたりして、細かいところまではわからないながらも、少しずつ条件戦を考えて楽しめるようになっていきます。

自分の麻雀の変化って基本的にはあまりなんだかんだ実感しにくいものだと思うんですが、こういうやるかやらないかというものに関してはハッキリしていますよね。
あの時のポカーンとしていた自分を思い返すと、条件計算を多少覚えた(細やかにはできなくても少なくとも意識するようになった)というだけでも変化してはいるのかなと感じます。
ただもっと細かくかつ実戦的にできるようにならなくてはいけないので、今後も練習経験あるのみ。
練習しようと思わないとなかなかやらないけど、たくさんこなしていけば少しずつでも身につくものと思って続けていきます。
今回のプレーオフに向けた練習の時にも、尾崎pや森下pから改めて条件の書き出し方を教わったりして大変ありがたかったです。


準決勝

レギュラーシーズンは、コロナ欠場した第3節以外の計6節に参加。
最高位戦ルールの方では初めてほぼフル参戦となりました。
序盤の負債を返して貯めたポイントを最終節で結構溶かし、あわや圏外でしたがなんとか5位で残りました。

規定節の関係ではやさんまでが進出


7/14、プレーオフ当日。
システムは、進出者8名がレギュラー時のポイントを半分持ち越して準決勝を2戦。上位4名勝ち上がりでの決勝戦はポイントリセットして3戦。

ポイント的には決勝ボーダーがすごく遠い訳ではないけれど、全員にチャンスがあるような中で正直な気持ちとしてはなんとか決勝まで残って長く打ちたいなーというものでした。志がなんとも低い。
卓につくとわがわさんからレッドブルの差し入れをいただき、さらにやる気アップ。ありがとうございます!

準決勝1回戦目。
首位通過でポイントリードの只野くんは正直逃してしまって良かったのですが、櫻井pがトップ目に立ち、ここはなんとか喰らいつかないとーと思っていました。
オーラスの親番、3→2着を目指してまずはテンパイを取り切ろうとした最終盤、櫻井pが2着目の只野くんにしっかり差し込んで終局となり、3着のまま終了。こういうのきっちりできるのさすがだなー。

少し苦しくなりました


2回戦目。決勝に向けた最終戦。
卓内で2着に入ることを目標とするには、単純にトップを獲るだけでは条件を満たせません。
が、南1局の親番で手が入ってくれて、条件を満たす点数のリードを築きます。
しかし南場のここからが長い。油断はしていなかったつもりでしたが、上位2名にハネツモ満ツモと加点をされ、トップ目こそキープしていましたが2人とも条件から抜け出されてしまいます。
結果その局はトップだったものの卓内3位で終わってしまいました。手が入っていただけに悔しい…。

別卓がまだ終わってなかったものの、決勝には勝ち上がるのはほぼ難しいものとなりました。
この後アエルフリーで品川pと同卓できるかなーとか考えたり、尾崎pに昨日の稽古つけてくれてありがとうございましたとLINEを送ったりしていました。

長かった別卓も終わり、決勝進出者の読み上げになりました。

え?最後に自分の名前が…

別卓の上位者が沈む展開がとなった影響で、卓内3着とはいえプラスできていたことが幸いしました。
片方の卓から3人勝ち上がるとは想定していなかったので本当にビックリ。

辛くも勝ち上がり

諦めるのはまだ早かったですね。こういうことも起こり得るんだし可能性のある限り最後まで前向きな気持ちで結果を待とうと良い教訓になりました。



決勝戦

本当に運良くここまで辿り着きました。ここからはポイントフラットから3戦。
格上の方ばかりですが、短期決戦なのでどう転ぶかはわからない。多少前のめりに、手が入ったらきちんとぶつけようという気持ちで臨みました。

1戦目は只野くんがトップ目に立ち先行リードを築きます。

自分は辛くも2着


連勝されては勝負がほぼ決まってしまいます。
2戦目はなんとか只野くんに走られませんでしたが上になることはできず、点差は拡がってしまいました。

なんとか最終戦には繋がったか

守備力がもっとあれば避けられたであろう放銃があったり、思い切った鳴きができなかったシーンがあったり、もう少し状況は変えられていたかもしれない場面は多々ありましたが、今の自分の雀力ではその選択ができませんでしたね。
勝負の最中にはそんなことばかり考えても仕方がないので、条件をしっかり確認して最終戦に臨みます。


【トップ目との点差は56.2】
・順位点60差(トップラス)なら無条件
・順位点40差(トップ3着、2着4着)なら素点で16.3つける必要あり(同点は先行優位のためダメ)
※ただし2着時は津野さんトップでも負け
・順位点20差(ひと着順差)は素点で36.3つけなくてはならない。これは少し厳しいか


こんなところでしょうか。厳しいものの現実的な条件だと思っていました。


運命の最終戦。

最低でも聴牌を取ろうと、3枚切れのカン8pをリーチしたところ運良くトップ目の只野くんから直撃。
三色の薄い待ちもツモアガれたり、順調に加点できました。
一方トップ目の只野くんはリーチ宣言牌で放銃に回ったりと苦しい展開に。
所作に課題があり勉強中の身である自分が言うのもなんでずが、普段見たことのない荒れ方をしていましたね。

瞬間5万点オーバーと黒棒が出ていくほどのトップラスができ、運良く条件を満たして進んでいきます。

準決勝の2戦目がそうであったように、一旦条件ができてもその後いくらでも変わります。直近で良い教訓を得られたのは幸いでした。
油断せず、とにかく只野くんに有利なことだけはせず、でも失点を恐れ過ぎず局消化は積極的にの精神でおりました。
しかしここから只野くんが不屈の生命力でツモアガりを続け、大きなトップラスだったものが少しずつ縮まっていきます。

それでもなんとかここまでトップラス条件は満たしたまま、通過ポジションに立ちながら運命のオーラス。

親は只野くん。
他のお2人は条件が遠く、終わりに向かうような自分に有利な動きはする意味がないので、形勢としては一騎打ちに近い状況。

手を開けると自分で終わらせるにはなんとも心細く、チートイくらいしか見えませんでした。
チートイ苦手。

一向聴止まりでいたところに親番からリーチ。
一発を消すこともできませんでした。

直後に(ものすごい強打の)一発ツモ。
4000オールが決まります。

このアガりで彼は3着目に浮上してトップ3着に。素点差が1満点を切り、何局ぶりか、通過ポジションについに只野くんが返り咲きます。

その時驚くほど冷静に、すぐさま条件を再整理している自分がいました。少しは成長できたところですかね。

次局は伏せられたら終わりです。1局勝負で条件クリアに向かいます。

…が、残念ながら手は作れず流局で終了。


届かなかった…


ずっと通過ポジションにいただけに悔しくないわけがありませんでしたが、終わった直後は結果を受け入れつつも自分の麻雀を反省していました。
たらればを言ってもしょうがないですし最後の4000オール含め相手がお見事だったのですが、特に1・2戦目の自分の選択はもう少し変えられる余地と思えるところだったので、精進が足りなかったのだと受け入れていました。
こんな機会二度とあるかはわかりませんが、その時が来たなら必ずやもっと内容の良い麻雀が打てるようにこれからも精進しようと心に誓いました。


只野くん

優勝はレギュラーシーズン首位の只野くん。
結果的には完全優勝となりました。

彼は自分がアエル教室に通いたての時から快く迎え入れてくれて以来、仲良くさせてもらっています。
麻雀もたくさんご一緒させてもらっていますし、人付き合いも良く、麻雀の後の打ち上げにもお酒を飲まずにいつも参加してくれます。
たくさんお世話になっていくら感謝してもしきれないくらいですし、まだ若いのに人間が本当にできていて素晴らしいなといつも尊敬しています。

終局後。
いつぞやのMリーグ、MVP争いに敗れた沢崎選手が瑞原選手を讃えたシーンよろしく、只野くんにおめでとうと手を差し伸べると泣いて抱きついてきました。ほんとにかわいいやつめ。

すぐにイキるのも良いところ

練習もたくさん一緒にしてきましたし、彼が優勝ならば結果に悔いはありません。
(悔いがあるとするなら自分の麻雀にです)


本当におめでとう!
大人の所作で各本戦も暴れてきてね!


あと一歩及びませんでしたが、最後の最後まで追い詰めて勝負がわからない熱い決勝を戦えたのは自分の財産になりました。
ひと月くらい経ってこうして文字にしているだけでもこみあげてくるものがあります。

一般的には優勝以外に意味はないのかもしれません。
でも準優勝は今の自分にとっては誇らしいひとつの成果となりました。


これから

プロアマのプレーオフは自分にとって本当に大きな経験でした。
時間制限のない真剣勝負自体も初めてでした。めちゃくちゃ楽しかった。

プロの方々はリーグ戦でいつもこんな楽しい戦いに身を投じているんですね。憧れ…

自分は年齢的にも競技麻雀を始めるには遅く、これからどれくらい成長できるかというと難しいとは思いますが、だからと言ってそれが努力しなくていい理由にはなりません。
自分の一度限りの人生、せっかく打ち込めるものにようやく出会えたので、やれるところまでやってみたい。

一度運良く日本オープン本戦には出られましたが、それを一度きりとはしたくないので、今後も色々な予選に参加して経験を積んでいこうと思います。
そしていつかまた結果を出したい。

これまでもたくさんの方にお世話になってきましたが、今後もたくさん練習にお付き合いいただければなと思いますし、色んな方と楽しんでいきたいなと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いします。


随分長いnoteになってしまいましたが、思い出をひとつ書き残せて良かったです。
またこんな経験をして、何か書くことができたらいいなあ。


おしまい

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