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全国大会東京大会 記念講演
こんにちは。
全国大会東京大会記念講演担当の小林です。
本日は、全国大会2日目の記念講演についてお伝えします。
記念講演とは
記念講演は、全国大会東京大会二日目に行います。大会二日目は、主に障害者ご本人と親の会会員向けの全体会になるため、一般の方向けの会ではありませんが、ぜひたくさんの方にこの記念講演を企画した想いをお伝えできればと思っています。
講演内容
講演を通して、大会テーマである「ともに生きる社会を目指して」の実現に向けての希望や期待を、一人でも多くの皆様に感じてもらえるような内容にしたいと思いました。
そこで、障害のある方の地域における孤立と融和のプロセスを描いた映画『梅切らぬバカ』の監督である和島香太郎氏と、日本社会と障害者を取り巻く環境の変遷を見てきた野澤和弘氏に対談をお願いしたところ、お二人よりご快諾を頂くことができました。
講演者ご紹介 和島香太郎氏
映画監督。映画『梅切らぬバカ』の主人公忠さん(知的障害・自閉症)はもちろん、映画の登場人物全員をあたたかく見守るようなお人柄です。
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講演者ご紹介 野澤和弘氏
植草学園大学副学長(教授)、一般社団法人スローコミュニケーション代表。重度の知的障害・自閉症のある子どもの父。育成会大会・親の会研修をはじめ、全国で数多くの講演をされています。
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講演テーマ「ともに生きる社会をじんわりと語り合う」
和島監督と、野澤氏、大会関係者で大会テーマについて話し合った際に、はじめは“障害者”というキーワードが出ていましたが、最終的には“障害者”に限定しない方がよいのではないかとの結論に至りました。打ち合わせのわずかなプロセスかもしれませんが、このプロセスこそがともに生きる社会の実現に向かっていると感じました。
和島監督から、障害のある方と同じ町に暮らす人々の小さな変化を大切に映画製作された思いを伺い、野澤氏から日々綱渡りかもしれないリアルを伝えていくべきではないかとのご提案をいただいたことから、物事をゆっくり少しずつすすめていく「じんわり」というキーワードが採用されました。
心動かされる映画『梅切らぬバカ』のストーリーや背景をひもときながら、野澤氏が見てきた現代の“親子”、“家族”、“暮らし”、“福祉”、“幸せ”について、お二人でじんわりと語り合います。
最後に
先日、地域の方から重度知的障害者の施設の利用者について「関わったことがないからどうすればよいか分からない」と話がありました。私はこの地域の方の言葉を受けて、これから障害者と地域の関りを“じんわり”進めていこうと考えました。和島監督と、野澤氏との関わりの中から、地域との交流にエネルギーを頂いたように感じます。
次回のnoteでは、和島監督の映画『梅切らぬバカ』について、あらためてご紹介させていただきます。ぜひ、ご覧ください。