
日本の一次産業を世界へ。 朝倉一紗さんインタビュー
皆さんこんにちは!
東北芸術工科大学 企画構想学科 4年生のBRN’sです!
ここでは2025年卒業制作展をより楽しんでいただけるよう、企画者である学生1人1人の卒業制作についてインタビュー記事を掲載しています。
今回は「MINORIの海外展開案」に取り組む朝倉一紗さんの企画を深掘りしていきます!
朝倉一紗さんのプロフィール

名前:朝倉 一紗(あさくら いっさ)
出身:山形県
出身校:山形学院高等学校
企画概要|海苔の海外展開
――「MINORIの海外展開案」とはどのような企画なのでしょうか?
一紗:高校2年の時に開業した海苔の海外展開を行いました。具体的には、海外で低品質な海苔が流通している現状に対して、自社の高品質な海苔を海外で販売し日本の海苔の美味しさをより多くの人に知ってもらうために、貿易業者を介さず中間マージンを下げることで適正価格での販売をおこないました。



―― 一紗さんが開業した海苔について詳しく教えてください。
一紗:室献上の浜として知られる宮城県七ヶ浜町で作っている海苔です。
海苔には等級がつけられます。
等級をつける中で優れた海苔だけを厳選することはもちろん、その年々の細かな品質の違いは生産を担う海苔漁師だけが見極める事が出来ます。
海苔漁師自身が6次産業化を通して、生産からお客様に届くまでのすべてを一気通貫して行うことで私達MINORIは、海苔漁師がその年こだわり抜いて厳選した等級の海苔だけを皆様の手元にお届けしています。
企画の背景|海苔に着目した理由
――商品を「海苔」に決めた理由はなんですか?
一紗:従兄弟が海苔産業を行なっているからです。2011年の震災で海苔産業は養殖場所が流されるなどの打撃を受けました。復旧の様子を見て、漁業は世襲制が多い中、従兄弟が単身で海苔産業に乗り込みました。そんな中、製造する海苔は高品質だが、売り方に注力できていない状況を目の当たりにし、頑張っている人が正当に評価されない状況を疑問に思い2020年に開業にいたりました。
――海外にした理由を教えてください。
一紗:海苔の国内でのブランド力が高くなく、グローバル力を高めたいと思ったためです。
成長したこと|海外を舞台に磨いた「英語力」
――卒業制作を通して一番成長を感じたのはどんなところですか?
一紗:企画を進めていく上で海外の方とコミュニケーションを取ったり、海外市場を分析するなど英語が必要とされる場面が増えました。今まで恥ずかしながら英語に触れてこなかったこともありますが、今までよりは英語力を身に着けたように思います。
今後の展望|日本一次産業の輸出へのハードルを下げたい
――企画の展望を教えてください。
一紗:日本の一次産業が海外進出しようとすると、大きな貿易会社を通さなければならず、コストがかかり、輸出のメリットが少ない状況があります。輸出に対する距離を近づけたいです。
後輩たちへ一言アドバイス
――今後卒業制作に取り組む、後輩たちにアドバイスをお願いします!
一紗:学生生活を楽しめる最後の期間。せっかく企画をするなら、自分が楽しめてやりがいを感じる企画にしてほしいです。
4年間一緒に過ごしたBRN’sの存在
以上、朝倉一紗さんのインタビューでした!
詳細はこちら!⬇️
「MINORI」公式HP:https://www.minori2020.com
今後もたくさんの学生のインタビューを掲載していきますので、次回もお楽しみに!