【SNSトラブル】入院15日目
前回の14日目はこちら
※優しめに書き換えてはいますが、性的な話題が苦手・トラウマがある方は ここで画面をとじてください。よろしくお願いします。
娘の病院に午前中に面会に行くのは至難の業。出勤ラッシュの時間帯に家を出なくてはならないし 渋滞する箇所がいくつもあるので、タイミングによっては行くのに2時間以上かかってしまう事も。
この日は家を出るのが遅れてしまい、病院近くでタイムアウトになってしまいました💧
とりあえず午後の面会時間になるまで 病院の駐車場で時間をつぶすことにしました。
朝は慌ただしくて定時連絡のLINEがチェックできていなかったので見てみると『今日の夜ね、入院友達と看護師さんが送別会をしてくれるって。今からすごく楽しみ✨』というLINEが届いていました。
『よかったね』と返事を書こうとすると、突然「ピロン」と娘からLINEが届きました。
あれ?定時連絡かな。まだ昼ご飯の時間なのに?
確認すると、送られてきたのは 彼氏さんからのDMのスクショ。
内容は 娘にHすることを約束させようとするもの。
娘は断っていますが「恋人同士なんだから一度はしないと!」「そういう経験も大事だよ💛」とぐいぐい迫っています。
娘が簡単に付き合いをOKしたため「きっとこの子はHさせてくれる」と軽くみられてしまったのかもしれません。
いつもなら看護師さんにすぐ相談する娘も、規則を破って連絡先を交換している負い目からか何も言えず、ずっと部屋に引きこもっているようです。
混乱しているのか DMが届くのを止めるために 望んでもいないHを了承してしまいそうな雰囲気もありました。
ちょ・・ちょっとまったーーー💦
少し早めでしたが車から降り、入院病棟へ全力早歩きで向かいました。
午後の面会(院内散歩)
病院のカフェでケーキセットを注文すると、しょんぼりしていた娘がようやく口を開きました。
「ごめんなさい・・こんな事になっちゃって・・」
「今日は遅刻してよかったわ。そうでなかったらこの場で対応できなかったよ💦もしかして彼氏さんも退院が近い?」
「多分そう。『会った時にしようよ』って感じで言って来る。退院したら会う約束を前にしちゃってるからしっかり断われなくて・・」
「でも、その時には全然Hの話は出ていなかったんでしょう?」
「うん、なかったから会うのOKしたんだよ。今更遅いけど病院が連絡先交換を禁止にする理由がすごくよくわかった。」
「看護師さんの目が届かないところでこういうトラブルが起こってしまうのを防ぐためなのよね・・了承はしてないよね?」
「うん大丈夫。もうブロックしたいけど、それをすると嫌がらせされそうで怖くてできない・・どうしよう。」
夕食後の送別会をすごく楽しみにしていたのに、このままでは部屋から出られないか保護室で過ごすことになってしまう・・なんとかしなくては💧
まず、今日届いたDMをすべてスクショに撮って保存させました。
(大事になった時の証拠として)
「今からアカウント削除してもらうけど先に別垢作る?」
「別垢はすぐ作れるけど、急にアカウント消したら彼氏さんになぜ?って色々聞かれちゃうよ💦」
「 彼氏さんには『お母さんにスマホチェックされて怒られてアカウント削除された』と言えばいいよ。それなら彼氏さんから何か言われることはないから。」
「え?それだとお母さんが恨まれちゃう」
「そりゃ退院してからブロックするのが一番平和的な解決法だけどさ、今日の夜に入院友達と看護師さんが送別会してくれるのに 部屋から出られないままは困るでしょ。」
「ごめん・・でもありがとう」
娘はさくさくと新しいアカウントを作り、やりとりがあるフォロワーさんに連絡していました。
さすがデジタルネイティブ世代 手際がいい。
「今 メインのアカウント削除した。」
ほっとした表情でアイスティーを口にし、やっと笑顔を見せてくれました。
「お付き合いを続けるなら退院する当日の朝にでも新しいアカウントをこそっと教えたら?」
「ルール違反だから絶対しない。簡単にお付き合いするって言っちゃったこと、今すごく後悔してるの・・」
娘は人に対して警戒心が強いため、誰かに「付き合おう」と言われても、慎重に考えてから結論を出すだろうと思っていました。
実際は、慎重どころか元カレ君の雰囲気に似ているというだけで交際をあっさりOKしてしまった。これでは相手から簡単にHできる人と思われてしまっても仕方ないと思う💧
性問題は扱いにくいテーマではあるけれど、もっと娘と突き詰めて話していかなくてはならないと今回の件で考えさせられました。
娘の送別会と彼氏さんのこと
消灯時間ギリギリに娘から「送別会楽しかった」と電話が入りました。
入院友達みんなで自販機まで好きな飲み物を買いに行き、看護師さんが用意してくれたお菓子を食べながらたくさん話をしたようです。
「入院友達と連絡先の交換ができたらなぁ・・無理だけど」
娘はちょっとさみしそうでした。
彼氏さんには 私に言われた通り「お母さんにバレてアカウント消された」と言ったそうです。
「すごい勢いで『なんて親だ!信じられない』って怒り出したの。」
「それは普通の反応だよ。私だって毒親だと思うもの。だけど娘ちゃんには何も言って来なかったでしょ。」
「うん、何も。だから同じ部屋にあの人がいても大丈夫だった。入院友達も一緒だったから安心できたっていうのもあるけどね。」
少し心配していた『新しいアカウントを作って連絡先交換しよう』と言ってくる事はなかったようです。
文面を読まれたことをマズいと思ったか、過干渉な母親がいる娘とは関わらない方がいいと判断したのか。実際はどうなんでしょうね💧
最後の最後までドタバタしましたが、次回はやっと退院日の話になります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
いつもスキをありがとうございます。とても励みになります。
1回目の入院時は病棟内で最年少だったのと、わりと年齢層が高めな患者さんが多かったからかすぐに入院生活に慣れ、あまり心配することは起こりませんした。
この時の定時連絡は世間話ばかりでとても平和でしたねぇ・・(遠い目)
【追記】
この件は、成年後見制度を検討するきっかけとなりました💧
親亡き後のために・・
入院16日目(退院)の話はこちらです。