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なぜ「NPO法人」なのか?

活動をしていて頻繁に聞かれることの一つが「なぜNPO法人なの?」ということです。企業でもなく、一般社団法人でもなく、また、任意団体でもなくNPOということです。

私は2019年に同じ西宮市内で1つ目のNPO法人を作ったことがあり、今回のたねとしずくは法人設立の2つ目です。ひとつめの団体は2015年に任意団体から始め、順調に活動の幅を広げてきたためNPO法人にしました。その時には、一般社団法人との違いなどを学ぶためにあちこちに研修などに行った覚えがあります。

2年前にひとり親・困窮家庭の支援を深めるために新しい団体を作ることになり、迷いなくNPO法人にすることを決めました。

なぜか?

私は、市民活動にこだわりたかったからです。

福祉の専門家が制度の枠組みを使って事業をするのではなく、制度の隙間に落ちてしまいそうな課題に取り組む。利潤が出ない事業なので企業としては取り扱えない社会課題をNPOでは市民の力を結集して取り組んでいける。

そして何よりも市民として、自分たちが必要な社会の資源を自分たちの手で作りたいと思ったのです。

活動を作るメンバーとしての直接的な担い手にならなくても、
寄付という行為や応援する口コミという行為も市民活動の一つです。

なんだか肩に力が入っていてすみません。

みなさんは寄付をしたことはありますか?
地震などの災害があったときには経験があるかもしれません。
そのときはどんな気持ちでしたか?

「とても大変な思いをしておられる。お見舞いに」という方もおられると思います。

または、
「自分ではボランティアに行けないからその代わりに」という方もいるかもしれません。

うちの団体の活動もそのようなところがあります。
「困難な状況のこども達を支えたい、何かしてあげたいけれど何をしていいのかわからない。代わりにやってあげてください。」という方や
「自分がこどものときにそのような場があったらよかった」という方もおられます。一緒にこども達を支える担い手として、寄付という形でご支援いただいています。

この活動が必要だと思う方が多くいれば、この活動は続く。
この活動が続くということは、社会がこの活動を必要だと思っている。
と考えています。

NPOは社会課題を解決するための市民活動です。社会課題がゼロになってNPOがゼロになる社会がくるときがあるのかはわかりません。でも、今は社会課題だらけの社会です。それを認めて、私たちはNPOを立ち上げて、市民が社会課題を自分事として支える社会を作っていきたいと思っています。

事業収益を生み出せるような活動ではないため、市民活動を続けるのは難しいです。その難しさを友達にして、活動しているのはNPO法人です。だからこそ、応援してくれる市民のみなさんの知恵や力が必要なのです。卵が先かにわとりが先か、みたいな話になりますが。とにかく、みなさま、応援のほどよろしくお願いします!(すずめ)








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